佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「一杯のお茶を味わう」

2024-06-09 12:22:44 | 日記

【気軽に「極楽」に行ける方法】
あの人とは、どうにも価値観が
合わない。それだけで、その人
に会いたくなくなる。

他人の価値観と、自分の価値観
を、口をとんがらせて激論して
も、得るものはひとつもない。

それなのに、どうして、価値観
などという実態のない化けもの
を、気にするのか。

「喫茶法」。禅語で「お茶を飲ん
でいらっしゃい」という意味。

人生にとって、人の価値観とか
主義の主張は、争いのもとにな
るだけだ。

わたしたちが、もっと気にかけ、
大事に思わなくてはいけないの
は、お茶を飲んだり、コーヒー
を飲んで、「ああ、おいしい」と、

その美味がわかるときなのだ、

体いっぱいで「おいしい」と
味わったとき、一切の悩みが
吹き飛んでしまうという点に、
禅の抜苦の工夫がある。

「おいしい」とほほえむ一瞬が、
楽しい極楽である。


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「点数だけでは、わからない」

2024-06-09 12:05:20 | 日記
 
ブログ:
子供にとっても、おとなにとっ
ても、嫌なテスト。

テストは、入試のように多くの
受験生をスピディーにかつ客観
的に判断するとき便利なもの。

同様に、自分がその分野でどの
くらいのレベルに達しているか
を知り、次の努力目標を設定す
るためにも役に立ちます。

しかしたとえば、テストの成績
が抜群な人と成績は良くなく
とも旺盛な行動力を持つ人では、

どちらが社会でより活躍できる
かわからないように、

人間は本来、テストの結果だけ
では評価できないもの。

むしろ
成績ばかり追い掛けていた人が、
意外なほど退屈なおとなとなっ
てしまうことも少なくありませ
ん。

だからこそ、テストの点数では
人を判断しない。あくまでも、
点数は自分自身のために尺度に
使う。

そういう人こそ、様々なタイプ
の人間たちと面白い交友関係が
策けるのでしょう。

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『いい文章は 幕の内弁当のようである』

2024-06-09 12:03:04 | 日記
 
 
 
ブログ:
「文章には適量がある」
“日本の幕の内弁当は世界に
誇るグットデザインである“

ほどよく仕切られた容器の中に、
煮物、焼き物、揚げ物、生野菜、
肉類、魚介類、穀物、漬物、

果実、調味料、香辛料、そして
ご飯、箸は当然として爪楊枝、
お手拭きまであります。

ほぼ全類目の食材があり、ほぼ
全調理法を駆使したものがあっ
て、

分量だけではない食べることの
満足度と栄養バランスが考えら
れています。

味を邪魔しないための仕切り材
を最少限にして、食べられるも
のを隙間なく詰め込んでいます。

内容充実とはまさにこのことで
しょう。

好みをくすぐるネーミングのつ
いた包装紙でくるんでいます。
開けると、中身ぎっしり、

いろどりもよく整えられていて、
目にも食欲をそそります。

幕の内弁当は、「読んでもらう
ためのいい実用文」の見本
です。

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「ぬくもりが逃げないように」

2024-06-09 12:02:06 | 日記
あなたはいつもと変わらぬ
穏やかな顔で、雑誌を見て
いる。静かな夜だった。

ふと、あなたは顔を上げ、
「雨だ」
と言った。

「嘘、なにも音がしない」
「いや、聞こえる。サァーっと、
かすかに草を揺らす音がする。

よーく聞いてごらん。雨の気配
はいいもんだ。特に、こういう
柔らかい雨は」

確かに、耳をすますと、ひそか
にサァーっと、木の葉を揺らす
音がした。

結局は、甘えているのだろう。
この静かな雨の日に、ひとり
でなんていられない私なのだ
から

あなたはベットから身を起こ
して「コーヒーでも淹れよう」
と、立ち上がった。

「あ、あの・・・」
と、キッチンに向けて歩いて
いこうとした時、あなたは、
もうこちらへコーヒーを運ん
で来るところだった。

「ああ、割れちゃったんだね、
あのカップ。仕方ないよ、
食器なんて、割れるために
あるようなものだから」

「また買いにいく楽しみも、
できたじゃない?もう一回、
京都のあの店に同じものを
探しに行ったっていい。

一つは割れていないのだか
ら、一客でいいんだし、

実は、また京都へ行こうっ
て言おうと思ってたんだ。
割れるたびに行こうか。

まあ、そのために割られて
も困るけどさ」
私は、少し、胸がつまるよ
うな気がした。

あなたの淹れたコーヒーを
いつくしむように、てのひ
らで、ぬくもりが逃げない
ように飲んだ。

「本当に、降っているんだか
降っていないんだかわからな
ような、静かな雨ね。でも、
雨の気配は確実にあって」

私は、つぶやくように言った。
そのあとに、まるであなたの
優しさのようにと、心の中で
くり返した。

・・・これ以上、愛をねだる
なんて、贅沢な私・・・

それからふたりは窓辺に立ち、
さやさや揺れる木々の音を
聞き、深い夜に目をこらさ
ないと見えないほどの、

細い、細い、糸のような
雨を見た。

GOODBYE DAY・・・・

 

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「空っぽ、になる日」

2024-06-09 12:00:11 | 日記
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雲は刻々と姿を変え、無限に
形を作っていくもの。その
形を見て、様々なものを想像
するのも昔も今も、どこの
国でも同じ。

なかでも、私たち日本人は
そこから雲にユニークな
愛称を付けてきました。

お坊さんの頭のように丸く
盛り上がった積乱雲に入道
雲、

真っ青な空の牧場に白
い羊たちが群れているよう
な羊雲、イワシの群れのよ
うに見える鰯雲、

姿や形ばかりでなく、その
魚の収穫時期に合わせた、
絶妙なネーミングで季節感
を盛り込んできたのです。

ひとり電車に乗っている
時間でさえ、携帯電話で
メールのやり取りをした
り、雑誌をめくったりし
ている私たち。

ときに情報入手のあらゆる
スイッチをオフにして、

ぼんやりと雲の流れを眺め
る。そんな過ごし方から、
思い掛けないアイデアが
生まれるかもしれません。


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「人は美だけでは生きられない」

2024-06-09 11:58:05 | 日記


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美というものは、本来、何かを
欠いたものです。

「白雪姫」のおかあさんが、鏡を
見ながら「この世で一番きれいな
人は誰ですか」と訊ねるような

美しいものへのあこがれ、どのよ
うに幸福を汚してゆくかは、七人
の小人でなくとも知っている。


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