「わたしのことを雨女だと
あなたはいつも笑うけど
ねえ知っている?この雨が
あなたと逢うときにしか
降らないこと」
『行かせたくない人を
引きとめる雨』
恋する男女が久しぶりに会え
ました。けれど男はすぐに出
立しなければなりません。
短い時間を惜しむ二人。
男が「さあ行かなければ・・・」
と立ち上がったとたん。
まるでそれに合わせたかのように
激しく降り出す雨。
このように、行ってほしくない
のに行かなくてはならない人を
引きとめる雨が、
「遣らずの雨」です。
「遣る」とは、人を行かせること。
同じ意味で「遣らずの風」という
言葉もあります。
いっときでも長く、好きな人を
引きとめておきたい、そんな切なく
いじらしい女心を表す恋の
言葉です。
最新の画像[もっと見る]
- 「心化粧」 11時間前
- 二十七歳だった 11時間前
- 雨に濡れた、落ち葉のような声 12時間前
- 誰かに何か言われるから、何もしないの? 12時間前
- 潰されても、潰されても 人はそれでも再生できる 12時間前
- 「真夏の果実」ショート・ショート小説 12時間前
- 「遠 恋」真夜中の雨音 ―完― 15時間前
- 服が自信をくれて、自信が福をくれる 15時間前
- 別れが人を強くするなら、一生弱くていいと思った 15時間前
- 時々 冷たい 15時間前