70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

2年ちぇいになるんだぁー。

2016-03-07 16:08:41 | 愛すべき子どもたち

おっとり屋さんの小1男児のHくん、去年の4月は通学班の歩くペースについてゆけず、班のみんなが面倒を見た。あれから1年、相変わらず歩くペースは遅いが、みんなと同じに登下校出来ている。大人にとっては当たり前のように過ぎてゆく1年間、Hくんにとっては長く、変化の多い1年であったに違いない。

話すときは、いつも「俺ちゃー」で始まり、相変わらず、さ行がちゃ行になってしまう。でも上級生の影響で、1年前の「僕」から「俺」に変わった。「俺ちゃー、今度2年ちぇいになるんだぁー。」と職員に自慢してくる。

「1年間頑張ったんね。」と職員は褒める。 そうだ、ランドセルの他にも重い学用品を持ちながら片道約30分の道のりを毎日歩きとおせた。小さなことかもしれないが、Hくんにとっては自慢すべき1年間だった。

何気無く咲いている小さな花、でも花は花なりに一所懸命生きている。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿