地図も持たず、気の向くまま、風まかせよーと走り出した創作バイクは、みごと失速、道に迷ってしまった。

そう言えば、ほんとのツーリングでも、そんなことがあったっけ…。奈良の十津川方面へ行ったとき。標識だけは確かめながら、目的地があるわけでもなく、ただカーブの面白い道を走り続けた。
はじめは好調だったけれど、そのうち、何度も何度も同じ道を走っていた。
「うそっ! 今さっきもここ通ったやん」「あれーっ!! さっきはこんなお店なかったけど、同じ道やわ!!」わけがわからず、キツネにばかされてるのかと真剣に思った。
いま、創作で同じ状態。

ほんまに半泣きになって懇願した。すると、ある本を見ようという気になった。開いてみる。
思いついた発想を起承転結に分ける方法がのっていた。これだぁぁぁ!!

さっそく、いくつかの発想を起・承・転・結に分けていく。大雑把なわたしだけど、リスがクルミを割るようなコリコリした作業、実は大好きだったりする。
同じ発想からでも、起承転結が何パターンか作れることも発見した。こっちのパターンは先が読めるかなぁ。でも、書きやすいやろなぁ。「転」の部分をふくらませば、面白くなるんとちゃうかなぁ。あれこれ考えるのも楽しい。
起承転結を始めにちゃんと決めるということは、地図で走る道をしっかり確かめておくことに似てる。奇をてらった道ではない。もしかしたら、先人が走った道かもしれない。でも、そのときの自分なりの景色の見方が出せればいいんじゃないかな。たどりついたときの達成感。それはきっと素晴らしいものに違いない。
早く走り出したいけど、もう少し、地図を見直そう。もうけもの道には入らないぞっと。
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