ネットで、香りに関するニュースを見つけました。
何でも、静岡県三ケ日町で”みかんのコロン”が試作されたとのこと。私が今回、展覧会出品で作った”駿河湾景”ではまさにこの”みかんのコロン”が欲しかったところだったのです。というのも、いつも使っている教材で香りを作るので本当は無理なんですが、受講者のレベルによって使う(手持ちの)香料も数が違ってきます。初級の人は基本の12種類から、あとは各々違います。私は中級の最終段階まで進んでいたので42種類の香料からの製作となりました。
・・・で、またみかんのコロンの話に戻しましょう。
”駿河湾”ということで海の香りに初夏の静岡の名産の香り(お茶やバラ、みかんの花)組み合わせて(日本の)駿河湾らしい海を表現しようと思っていました。そこで、お茶、バラの香料はあったのですが”みかんの花”はなかったのです。そこで、オレンジの花の香料である”ネロリ”で代用しました。花はどちらも似ていて香りもやっぱり似ています。私は自宅前がみかん畑だったので、みかんの花の季節には近所に漂うこの花の香りをいつも吸っていました。とても懐かしい香りです。香りやアロマテラピーの勉強を始めてからは、
「日本のみかんの花の精油はないのかな?」
と思っていたのですが、初めてそれに関する記事を見つけたのでした。これを使ったら、どんな作品になっていたのかちょっと興味はあります。
ただ、精油を取り出してアルコールで希釈している(薄めている)のでコロンなんですね。そのままの香料としては製品化されてないのでしょうか?そのところは良く分かりません。
抽出方法も”浸出法”か”溶剤抽出法”のような方法のようです。香料の元を抽出する方法には”(水蒸気)蒸留法”や”圧搾法”などいくつかの方法があり、香料を取り出すものの性質によって使い分けています。ジャスミンやネロリなど、その香りを損なわずにある程度量も抽出するためには、他の溶剤(アルコールだったり、石油系のものだったり、あるいは動物の脂肪など)に一度植物の芳香物質を移してから溶剤(脂肪、アルコール)を揮発させ、残った物質から香料を抽出するという方法です。石油系の溶剤やアルコールを使った場合、香りが多少キツクなるようですが脂肪から採るのに比べ、手間も少なく採算性が良いということです。
みかんのコロン記事
コチラです。
ビン(容器)をもう少しオシャレにしたらいいのになぁ。と思ったのは私だけかしら?