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ワクチン体験記 接種後の高熱に備えて休みの前日に打ちたい&種接「Q&A 10」

2021-05-08 16:31:13 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


医療従事者や高齢者の先行接種がスタートしている新型コロナワクチン。

 16歳以上の一般向け接種が始まるのは7月以降になるとみられているが、その時に備え、すでに接種を終えた医療従事者の体験談を参考にしたい。

 ある基幹病院に勤務する40代男性のAさんは4月下旬に1回目の接種を受けた。会場は病院内にあるいちばん広いカンファレンスルームで、優に100人は収容できる。10分刻みのスケジュールで5人がそれぞれ個別に受け付けと医師による問診を済ませ接種に同意した後、5人の接種担当者が間隔を空けて待機している会場で接種を受けた。

「だらんと下げたままの腕に垂直に注射されるので、一般的なワクチン注射よりも“刺さっている”という感覚があり、痛みも強いと感じました。接種後は4時間ほどたった頃から筋肉痛のような強い痛みが出ました。腕が上がらないほどではありませんでしたが、それでも腕に力を入れるたびに痛みが強く出るので利き腕ではないほうの腕に接種するのがいいかもしれません。ほかに軽い頭痛もありましたが、こちらも寝込んでしまうほどひどくはありませんでした。どちらも翌日には治まったので、副反応は軽いほうだったのではないでしょうか」

 Aさんより前に接種を受けた同僚の多くは、接種後に38~39度の高熱を発症し、翌日は仕事を休むケースが相次いでいたという。

「接種する際、希望者には解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン錠が3日分渡されるので高熱や激しい痛みがある場合はそれを飲んで対処します。周囲の話を聞くと、仕事を休むくらいの高熱やひどい頭痛、関節痛などの副反応は2回目の接種の後に起こりやすい印象です。すでに2回目の接種を終えている人はほぼ何らかの副反応が出ている感じです。私は5月中旬に2回目の接種を受けますが、休みの前日にする予定です。休日や勤務時間が不規則な看護師も同様のスケジュールで接種を受けている人が多いようです」

 一般接種は自分が希望する日程の予約がとれないケースが多いと予想されるが、可能な限り、重要な仕事や予定がある前日に接種するのは避けたほうがよさそうだ。

接種後30分は安静にして様子をみる

 また、Aさんが勤務している病院ではおよそ500人の医療従事者がすでに接種を受けたというが、3人に「アナフィラキシー」の副反応がみられたという。アナフィラキシーは抗原が体内に入ることで表れるアレルギー反応で、複数の臓器や全身に急激な反応が出る。血圧低下や意識障害を伴って命の危機が生じるアナフィラキシーショックを引き起こすケースもある。

「アナフィラキシーの副反応が起こった場合を想定して、ワクチン接種後は会場に設置された待機所で15~30分ほど安静にして様子をみる決まりになっています。アナフィラキシーは接種後15分以内に起こることが多いからです。いきなりショック状態になって重篤な症状が出るのは極めてまれで、ほとんどは発疹が出たり、唇や舌が腫れるなどの軽い症状が表れることで判明します。アナフィラキシーがあった場合、アドレナリンを注射する処置ですぐに回復します。軽い場合は抗ヒスタミン薬の注射のみで治まることも多く、当院でも全員すぐに回復しました」

 ワクチン接種が進んでいる米国のCDC(アメリカ疾病対策センター)の報告によれば、ファイザー社の新型コロナワクチンでは100万人当たり5・0人にアナフィラキシーが起こっている。ワクチン全体でみると1・3人なので、頻度は高いと考えたほうがいい。接種して30分はその場で自分の体調に異変がないかどうかをしっかり確認し、不安があればすぐに報告したい。

 厚労省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、ワクチンを接種した医療従事者を対象にした副反応の調査結果が報告された。それによると、1回目の接種では3・3%だった37・5度以上の発熱は2回目で38・4%、38度以上の発熱も1回目が0・9%、2回目は21・5%と、2回目の接種後で増えている。また、倦怠感や頭痛といった全身症状も同様だった。

 1回目の接種は問題なかった人でも、2回目は副反応が出る可能性が高くなるので注意したい。


新型コロナワクチン種接に備えて知っておきたい「Q&A 10」
    * 公開日:2021年05月04日 
    * 更新日:2021年05月04日
接種するワクチンは選べない(代表撮影)
 医療従事者に続き、高齢者の新型コロナワクチン接種がスタートした。一般向け接種についてはまだはっきりした見通しが立っていないが、その時に備えて知っておくべきポイントを医師に聞いた。

【Q】近所のクリニックに行けば、すぐに打ってもらえる?

【A】厚労省が接種スケジュールを管理しており、接種対象の16歳以上の希望者全員がすぐに接種できるわけではない。計画では4月から65歳以上の高齢者、その後に基礎疾患がある人などを優先しながら接種することになっている。

「接種場所は、原則として住民票を登録している自治体が指定する医療機関や公民館、体育館などです。単身赴任者や入院患者などは、事前手続きすれば例外的にほかの自治体での接種が認められます。接種に必要な『接種券(クーポン券)』は、『新型コロナワクチン接種のお知らせ』と共に事前に自治体から自宅に郵送されます。接種希望者は接種時期を確認の上、希望する接種日時と会場を電話やネットなどで予約しなければなりません」(北品川藤クリニックの石原藤樹院長)

【Q】○○社のワクチンを打ちたい……希望は通る?

【A】国際医療福祉大学熱海病院で新型コロナウイルスワクチン接種の指導医を務めた同院検査部の〆谷直人部長によれば、「日本では接種を受ける時期に供給されているワクチンを接種することになります。つまり、どの会社のワクチンがいいかといった希望は通りません」という。複数のワクチンが供給されている場合は、2回目は1回目に接種したワクチンと同じものを接種する。

 どの会社のものが最も効果があるのか、気になるところだが……。

「ワクチンは有効性や安全性を慎重に審査した上で薬事承認されます。ですから、薬事承認されたワクチンは有効性や安全性が確認されており、いずれも一定以上の効果があると考えられます」(〆谷直人部長)

【Q】変異株に対しても効果はあるのか?

【A】「一般論として、変異株に対しても、ワクチンは効果があると考えられます。なぜならウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるわけではないからです。さらに、ファイザー社のワクチンでは、変異株の新型コロナウイルスにも作用する抗体がつくられたという実験結果が発表されています」(〆谷直人部長)

 承認申請されたワクチンは、いずれも変異株の情報も含めて、有効性、安全性を確認している。問題は、現段階ではコロナのワクチン接種が16歳以上を対象としていること。15歳以下の効果を見たデータがないからだ。

 厚労省によると、3月末時点で確認されたコロナ感染者約47万人のうち、10代以下は約9%(約4万5000人)。ところが変異株感染者(673人)に限ると、10代以下が占める割合は23.3%(157人)に上る。専門家は、コロナの変異株が従来株と比べて感染力が強く、全世代で感染リスクが高いとみている。
接種後2日以上発熱や体調不良が続いたら医療機関に相談を(C)PIXTA
アレルギーがある人は副反応が起きやすい?
【Q】副反応はどんな症状が出るのか?

【A】4月9日開催の「第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」で公表された資料によると、2月17日~4月4日の推定接種者数109.6万人のうち「医療機関からの副反応疑いの報告」件数は1755件(男性258件、女性1495件、不明2件)。うち重篤は296件(男性41件、女性253件、不明2件)、死亡5件(男性2件、女性3件)だった。

「最も多かったのは『アナフィラキシー反応』で343件。以下、『発熱』(289件)、『倦怠感』(211件)、『頭痛』(195件)、『そう痒症』(174件)、『悪心』(149件)、『紅斑』(138件)、『発疹』(137件)、『蕁麻疹』(136件)となっています」(弘邦医院の林雅之院長)

【Q】アレルギーがある人は副反応が起きやすい?

【A】すべてのアレルギーが危険というわけではない。ワクチンや薬でアレルギーがあった人や、アナフィラキシーの既往のある人は、慎重接種の扱いになるのでこれらのアレルギーがあった人は、医師に事前に相談して接種するのが望ましい。

 また、厚労省はファイザー社のワクチンの成分である「ポリエチレングリコール」(PEG)に対して重いアレルギー反応を起こしたことがある人には接種は推奨しないとしている。

「PEGはスキンケア用クリームなどの化粧品や大腸検査の下剤などに使われています。こうした物質でアレルギーを起こした経験のある人は、かかりつけの医師に相談してください。PEGと構造が似たポリソルベートに重いアレルギー反応を起こしたことがある人も、専門医に相談した方がいいとされています。ポリソルベートは乳化剤としていろいろな食品に入っているほか、ポリオやロタウイルスなどのワクチンにも含まれます」(石原藤樹院長)

【Q】副反応が出たらどうすればいい?

【A】ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子を見ることになる。

「発熱以外のワクチン接種後に比較的起きやすい症状としては、頭痛、疲労、筋肉痛、関節痛、悪寒(寒け)などがあります。ワクチン接種を受けた後、2日以上発熱が続く場合や、症状が重い場合などは、医療機関などへの受診や相談を検討してください。体調の変化、異常があれば、接種を受けた医療機関や、あらかじめ伝えられた連絡先に相談し、指示を仰ぐようにしましょう」(林雅之院長)
利き腕ではない方に接種するのが望ましい(代表撮影)
左右のどちらの腕に打てばいい?
【Q】副反応で健康被害が出た時に補償は受けられる?

【A】「一般的に、ワクチン接種の副反応での健康被害は極めてまれ。しかし避けられないことから、予防接種法で救済制度が設けられています」(〆谷直人部長)

 健康被害で医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合、医療費や障害年金などの給付が受けられる。コロナワクチンにおいても同様だ。ただし、その健康被害がワクチン接種によるものだと厚労大臣が認定した場合に限る。申請が必要なので、まずは接種を受けた市町村に相談するといい。

【Q】左右のどちらの腕に打てばいい?

【A】「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」には、「接種する腕は、接種部位の疼痛に備えて、利き手ではない側に接種することが望まれます。ファイザーの臨床試験のプロトコールでは、接種は利き手ではない腕に接種することになっていましたので、2回目の接種も1回目と同側が望ましいと考えられます。ただし、1回目の接種部位に著明な局所反応を認めた場合、2回目は反対側に接種することも可能と思われます」と記載されている。

「とはいえ、利き腕への接種が絶対にダメというわけではありません。左腕を下にして寝ることが多いなど、普段の生活スタイルに応じて決めればいいと思います」(林雅之院長)

【Q】基礎疾患がある場合、早期のワクチン接種のために診断書が必要?

【A】ワクチン接種は医療従事者から始まり、その後、高齢者、高齢者以外で基礎疾患がある人や高齢者施設などで従事している人、いずれにも該当しなかった人へと順番に進められていく。

「基礎疾患があっても、診断書などを持参する必要はありません。場合によっては、医師が問診で病気や治療の状況などを確認します」(〆谷直人部長)

【Q】家族が認知症の場合、接種意思はどのように確認すればいい?

【A】接種には、本人の接種意思の確認が必要だ。確認しにくい場合は、認知症の本人をよく知っている家族などが対応する。

「本人が接種を希望しており、しかし何らかの理由で自署が困難な場合は、家族が代わりにサインすることが可能です」(〆谷直人部長)


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