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経営者のためのビジネス読ん得本ガイド リバティ・ビジネス・レター 2009年9月17日号

2009年10月01日 10時09分33秒 | 旧・政治・経済、報道

経営者のためのビジネス読ん得本ガイド 

リバティ・ビジネス・レター 2009年9月17日号

 

リバティの村上です。
衆院選のお手伝いをしたり、10月に発刊される「教養の大陸」シリーズの
単行本の創刊準備をしたりしているうちに、
気がつけば、このレターを3ヵ月も休んでしまいました。

その間、読者の方から、いつ再開するのかという問い合わせや、
いつも楽しみにしていますという励ましの言葉もいただきました。
長らく御期待に沿えず、誠に申し訳ございませんでした。

読者の皆様から忘れ去られてしまう前に再開したいと思います。

 


なぜ高い志が必要なのか紅葉(こうよう)30 - モミジの写真 ノーマルタイプ


 

今回の選挙では、できたばかりの新党であったにもかかわらず、
幸福実現党はいきなり「第一党を目指す」と言って300人を超える候補者を擁立し、
世間の注目を集めました。

結果的に議席の獲得はなりませんでしたので、惨敗と言えば惨敗でしたが、
政治のズブの素人がわずか3、4ヵ月で100万を超える票を集めることができたことを考えれば、
健闘したという見方もできます。

評価はいろいろと分かれるでしょうが、
一つだけ思うのは、
もし、「5議席獲得」という目標を掲げて数十人程度の候補者を立てて戦っていたとしたら、
おそらくさらに厳しい結果になったのではということです。

そこで今回は、改めて「高い志」について考えてみたいと思います。

 

■■高い目線を持ってこそ道は開ける■■

サマンサタバサという日本発のバッグブランドがあります。

ヒルトン兄弟やヴィクトリア・ベッカムなどをプロモーションモデルとして
起用したことでも有名な人気ブランドです。

その創業者である寺田和正さんは、実は12年前に倒産の危機に瀕していました。
当時、消費税が3%から5%に引き上げられたことをきっかけに消費不況が起こり、
その煽りで借金を4億5千万円も抱えてしまったのです。
しかし、そんな厳しい状況の中で、サマンサタバサを創業し、
100億円を超えるビジネスに成長させたわけです。
その詳しい経緯は『3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい』(サンマーク出版)に
書かれていますが、その中で苦境を脱することができた秘訣についてこう語っています。

「高い目線を持ちつづける」

実際、寺田さんは「いつ倒産するかわからないような状態の中でも、
私は会社を大きくすることを考えつづけて」いたそうです。
この話のポイントは、「倒産しないための方法」ではなく、
「会社を大きくするための方法」を考えていたということです。

寺田さんは言います。
「人はどこを目指しているかで、行き着く場所が変わってしまう」

そしてプロゴルファーの石川遼選手の例を挙げます。
石川遼選手は高校生ながらプロに転向した時の記者会見で
「マスターズで優勝する」と公言しました。マスターズで優勝するということは、
世界一になるということですが、単に「プロゴルファーになりたい」というのと、
「世界一になりたい」というのとでは、当然、行き着く場所は違うものになります。
実際、石川選手はその後すぐに世界を舞台に活躍し始めました。

サミュエル・スマイルズの『自助論』には
(10月5日に幸福の科学出版から新訳が発売されます)、
次のような詩が載っています。

青空を狙って矢を射る者は、
木を的にする者と比べれば、
はるかに高く飛ばすことができる。

大きな目標を公言して、それが実現しないうちは、
厳しい批判を浴びるものです。
しかし、それに耐えて高みを目指し続けることができれば、必ず夢は実現するものです。
寺田さんにしろ、石川遼選手にしろ、多くの成功者の事例からは、
そんな教訓を学び取ることができます。

もちろん、高みを目指すことには弊害もあります。
投資家として世界的に有名なウォーレン・バフェット氏は、
「高すぎる予想を掲げると、CEOの行動が腐る」と言っています。
その理由をこう述べます。
「収益見通しや成長予想を吹聴する企業には注意が必要だ。
『数字を残す』が口癖の経営者は、いつしか『数字をつくる』誘惑に駆られるものだ」
(参照:ジェームズ・キルツ著『大事なことだけ、ちゃんとやれ!』)

このように、高い目標を掲げると、
時として「手段を選ばず」という発想に陥ることがあります。
しかし、この点を気をつけていれば、
基本的に高みを目指すことは成長を推進する力になります、
どうせ何かの仕事に取り組むのであれば、大きな志、高い目標を掲げたいものです。


■■無理をさせると人が育つ■■

高みを目指すということは、無理をするということでもあります。
高い壁を乗り越えようとして失敗し、何度も無様に転ぶという日々を送ることになります。
目標を達成するまで続けることができれば、
「あの人は最初から言うことが他の人とは違っていた」と言われることになりますが、
途中であきらめてしまえば、
「あいつは愚にもつかぬ夢を追いかけて人生を台無しにした」と
ドン・キホーテ扱いされることになります。

高い目標を掲げると、このようなリスクを背負うことになるわけですが、
もう一つ大きなメリットがあります。

それは「人が育つ」ということです。
人が育つということは、今までできなかったことができるように
なるということです。つまり、限界を超えるということです。
では、どうすれば限界を超えられるのでしょうか?
貴乃花親方は新聞のインタビューで「限界に達するまでやらない
と限界は超えられない」と話しています(9月12日付朝日新聞)。

要するに無理や無茶をさせないといけないわけです。
では、どうすれば無理と無茶をさせられるかというと、
まずできっこないという高い目標に掲げるしかないということになります。

ワタミの創業者、渡邉美樹会長は著書『「戦う組織」の作り方』で、
次のように言っています。

「戦う組織のリーダー育成の最大のポイントは、『追い込むこと』だ」

さらに次のような説明を加えます。
「100の力がある人間に100の仕事を与えても、
手を抜かない限りはその仕事をこなすことができる。
ところが120の仕事を与えると、100%の力を発揮しても、
その職務を全うすることができなくなる。
リーダー候補の人間には、そういう120%の課題をわざと与えて追い込んでいく」

なぜ、こういう無理をさせるかというと、実際にビジネスをすると、
自分の都合とは関係なく、自分のキャパシティを超える課題に直面することがあるからです。
自分の身の丈を超える課題を切り抜けることができるかどうか、
これこそがリーダーの能力だというわけです。

これは逆の見方をすると、限界を超える課題に直面した時に、
敢然と立ち向かって切り抜けようとするか、
愚痴や不満ばかり言うかで、リーダーの器かどうかが測られるということです。

長い人生を生きていれば、何度も限界の壁にぶち当たることがありますが、
それを自分を成長させるための肥やしと見て、
前向きに対処できるかどうかが問われることになります。

その意味では、今回の選挙は、反省すべき点も数多くありましたが、
良い成長の機会として前向きにとらえたいと思います。


紅葉(こうよう)21 - モミジの写真 ノーマルタイプ


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