THE SHOWツアー終了

THE SHOWツアーファイナル・札幌公演「中止」

納得していたと思ってた。
納得できてたんだって思ってた。
土曜日に中止と聞いた時、
悲しいとか悔しいとか、
自分の中で不思議なほどに
リアルに感情が湧き立たなかったから。
ただ、周りの状況を考えるとせつないと思ったけど
自分の中で込み上げてくる物はなかったから。
納得していたと思ってたんだ。

でも、そうじゃなかった。
北の大地の冷たい空気の中で
一瞬にして感情が凍りついたんだ。

伝言板メールを読んだ時、
血の気が一気に下がって
その場に立ってられなかった。
涙が溢れて、胃が絞られるように痛くて吐いた。
身体がこんなにも拒否反応を示した事に
我ながら驚いた。

2001年の松山公演が中止になった時。
その公演に行くはずだった方々は
こんな想いを味わってたんだね。
理由も理由だっただけに辛かったね。

私はまだいい。全然観られなかった訳じゃない。
目に耳に翔さんが焼きついてるから。
札幌公演が最初で最後だった方の
気持ちを思うと胸が痛い。

だって
本当に素敵な翔さんだったんだもの。
嵐のコンサートじゃ絶対に味わえない
櫻井翔の世界だったんだもの。
随所に彼のこだわりが息づいていて
その空間にいるのが嬉しくて、楽しくて、
彼を今まで以上に大好きになれたから。

２００６年２月４日のTHE SHOWは
永遠に封印されてしまうんだね。
考えてみると公演中止って、私、初めてかも。
翔さんが初体験。また一つ増えたよ。

翔さん、
ニノと作ったウエディングソングの
リリックにあるみたいに

「痛みならいっそ　お揃いの棘で」

って思えば、
このやるせなさも乗り越えられるよ。

同じ痛みを分かち合う事で
前よりもっと気持ちが寄り添えればいいな。