ひよっこ日本語教師街道!

日本語教師としての発見をマイペースに綴っていきます♪教師への道は甘くない!!

『わざー光る授業への道案内』

2017年10月10日 | 日本語教育関係の本
教師になりたての頃は、力を入れていたのは「導入」だった。
しかし今もし授業するなら、そこまで重要視しないだろう。
かける時間も短い。5分くらい?

このご時世、文法翻訳はあらゆる国のものが出ているし、
国で知識は勉強してきて頭には入っている人も多い。

大切なのは、練習だ。
ドリル練習を手を変え品を変え、いかに反応として
口から出るようにするか。
活動練習で教室をいかに「その場」にするか。
いかに単語を授業内で1つでも多く覚えられるように工夫するか。
いかに発音、アクセント、イントネーションを身につけさせるか。

導入は「教え方の手引き」でいいんでないかしら、と思う。
教師が磨くのは練習のワザ。
導入や練習にレアリアで目を引くのも楽しいけれど、
教師の腕の見せ所は、道具がなくとも表現できる「ワザ」なのだ、と思う。

少し前に買った『わざ-光る授業への道案内』(今村和宏著)
まさに、なタイトル
読むと、教師の一挙手一投足見直したくなる。
1996年出版とかなり昔の本(装丁も何かテキトーな感じ…?)なのだけど、
こここここんな本、他にあるかしら?!
と思うほど熱い。熱すぎる。

読んで字のごとく、文法云々でも教授法云々でもなく、ワザ。
匠のワザ!

第15章からなる目次、少しご紹介。

第1章 「変化」の正体
第2章 ことばと「体の動き」1
第6章 演劇の訓練
第8章 基礎技術の徹底
第11章 ことばの匂いが染み渡る
第12章 高感度アンテナ
第14章 教師の信念と情熱

ことばの匂いが染み渡る。そんな教室。

素敵すぎませんか。
著者の情熱があふれ出ていて、元気が出る本です


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言語はただの道具ではないのね


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