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さくらいろの日々

『さくらいろの彼女』の その後

彼女の病気

2009-09-24 20:08:42 | 
何から書いたらいいのやら…
とりあえず帰ってきたのは火曜日の午後。でも心身ともに疲れきってて、家事もろくにできない状態だった。
連日、仮通夜、本通夜、お葬式と、眠ったのか眠ってないのか、昨日今日の記憶もあいまいになるほど。
それに親戚同士の裏事情やうつ病で行方知れずの弟の話やらで、重たいものを持ち帰ってきた感じ。
途中、私がこらえきれず、彼女の調子も少しよさそうだったので、帰る日の朝に“実は…”とメールしてしまった。
彼女からはお悔やみの言葉と『気をつけて帰ってきてね』という返信。
それだけでもなんだかほっとする気がした。

今日から平日。
久しぶりに一人で家にいても、電話やメールで用事が立て込んでしまい、明日からの試験の勉強も全然できなかったことも気がかりで、だけど彼女に送った昨夜のおやすみメールに返事がこなかったことも気になっていた。
体調も悪く、重たい気持ちでいるのがつらくて、昨夜はとうとう彼女に“恋しい”と打ち明けたのだけど…こんなときに甘えられるのは彼女だけ、と思いながら、でも今の彼女には負担になる、とか、送ってから後悔のようなものを感じていた。
また気分が沈んでいるのかな…
と思っていたら“らいおんはーと”が鳴った。
またご主人と口論になって気持ちが深海まで沈んでしまい、おまけに風邪をひきかけているようで喉が痛いとのことだった。
そして、『今日の私にはあなたを支えられない。ごめんね』と…

わかってる。
そのうえで、やっぱり甘えたかった。
だけど…お互い相手を思っているけれど、思いやるのにも限界があって、結局のところ自分のことしかわからない。
だったら今は私がひかなきゃいけないんだ。

お昼ごろ、思い直して、
『あなたを深海から引き上げることはできないの?大陸棚くらいまでなら私にも引き上げられるかも知れないよ。無理は言わないけれど、もっと人を頼ってもいいんだよ。一人で底にいたいの?自然に浮いてくるのを待っているの?だったら私も一緒に待ってるから』
彼女からの遅い返信は、
『大丈夫よ。もう少しで水面までいけるから。今日はひとりでいたかったんだ。心配かけてごめんね』

なんでだろう。すごく泣けてきてしまった。
 会えなかったから
 私には何も出来ないから
 彼女の心が悲しかったから

わからない


昨夜とても怖かった。
もしかしたら彼女の病気はもう治らないんじゃないかって。
『さくらいろの彼女』で書いたように、私の弟は重症のうつ病で、一度実家に戻っていたのに突然行方がわからなくなった。
(さくらいろの彼女 『弟』)
叔父だけが時々連絡をとっているようで、今回のことも知らせたらしいけれど、まだみんなの前に姿を見せることはできないと言ったようだった。
一番ひどいときは脱しているようだけど、『僕はもう社会復帰は出来ないと思う』と話していたという。
母は言っていた。
「生きていてくれさえすれば、それでいい」

私はどうしたらいいんだろう
彼女に何をしてあげられるの
何もしないほうがいいの?
じゃあなんのためにそばにいるんだろう

いつも同じところに行き着く…


女性ブログランキング 暗くて重くてゴメンナサイ

あなただから

2009-09-03 09:33:10 | 
昨日は久しぶりに泣いたせいか、9時過ぎには眠たくて仕方がなかった。
とりあえず医療事務の問題集を一区切りやって彼女にメールを送り、10時半にはもうベッドの上だった。
『あなたを愛している。私は笑っていなくちゃね。ずっと一緒にいたいから…ちゃんとここで待っています。今日はありがとう』

彼女からの返信はいつもと同じころ。
すでに私は眠っていたけれど、らいおんはーとで目がさめた。

こんな私でいいのかしら…
私の中であなたが愛おしい存在であることは前と変わらないのよ
あなたが待っていてくれるならこんなに心強いことはありません
それと…私と出会ってくれてありがとう
ずっとそばにいてね



私は彼女に出会えたことを誰に感謝したらいいのかわからなかったけれど。
彼女は答えを知っていたんだ。
私なんかに“ありがとう”だなんて…
やっぱり彼女はスゴイ人




“あなたでいい”んじゃなくて私は“あなたがいい”の。

 あなただから…



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負荷をかけるもの

2009-08-16 23:45:17 | 
約10日間、彼女と離れて帰省していたけれど、毎日1,2回はメールのやりとりはしていた。
彼女の体調はよくなったり悪くなったり。
快方に向かっていると思いたいけれど、悪化しつつあると言われればそうかも、なんて。考えたくもないけど。

彼女に預かってもらっていた観葉植物を受け取りに行かなくちゃいけないな、と思って都合のいい日を聞くためにメールしたら、今日もYちゃんのダンスの練習で遠方まで出かけていた。
ここのところ毎週、日曜日にはほとんど一日がかりでダンスの練習のために遠方まで行っているようだった。
さっき彼女からおやすみメールがきたけれど、
『今年の夏休みが一番ハードかも』
と言っていた。
彼女はそう言うけれど、病気する前にはMくんのクラブの練習や試合で彼女も付き添って遠征していた。
平日だって毎日練習の手伝いやら送迎やら、それにYちゃんの習い事もありで、彼女の“自分の時間”なんてなかったはず。
私はそれを知ってるから、今より当時の方がずっと大変だったとわかる。
なのに今のほうが彼女にとって重荷だと感じるのは…病気が負荷をかけているからだと思う。

本当なら、ゆっくり休まなくちゃいけないときなのに…
彼女は自分よりも子ども達を優先させるひと。
私は彼女のそんなところを尊敬しているけれど、同時に「なんで!?」と感じることもある。
今回もそうだ。
私だったら「休ませて~」とか「休ませろ~」と言って、子ども達に悪いなぁと思いながらも自分の都合を優先させてしまうだろう。
だけど彼女にはそれができない。
口では「えー」とか言いながらも、結局、自分より子ども達。
それは性格だから、と言えばそれまでだけど。
そういう点では、習い事をやめさせたがるご主人の気持ちもわからないではない。
悪い人ではない。彼女を心配してのことだけど、彼はその表し方がヘタなんだと思う。

いま、彼女の病気の振り子はどのへんにあるんだろう。
いいところ? よくないところ?
まだ大きく振れているの? ずい分小さくなってきた?
そんなのが目に見えたらいいのに…
彼女を診る医師にも、きっと彼女自身にも正確なことはわからないのだろう。

だけど最近思う。
元通りの彼女になっても、また再発してしまうんじゃないかと。
大好きなところや尊敬できるところをたくさん持っている彼女だけれど、その中に彼女に負荷をかけているものがあるなら、そこから離れなければ、彼女が望む“しなやかに生きる”というのは難しいのではないか、と。

彼女には、いつも優しく微笑んでいて欲しい。
胸をはって前に進んで欲しい。
彼女がまたそんなふうに生きられるように見守ることが、そばにいることを許された私の今の役目なのかな…

『重力ピエロ』

2009-05-27 22:31:07 | 
昨夜は夜のうちから彼女に探りメール。
でも朝からずっとPTAの仕事が入っているという。
『どうかなりそう…』
という言葉に、大丈夫なの?と返信。
すると、無理はしないから、いつも心配かけてごめんね、と返ってきた。
『いいのよ。私が好きでしていることだから』
と送ると、しばらく空いて20分後に
『あなたとゆっくりあいたいよ』と彼女。

あぁ…

これはかなりキツそう。彼女から“あいたい”なんて…。
しかも全部ひらがなだし

私もギリギリだから会いたいな。
でもあなたのほうが大変なのわかってるから私が寂しいのは仕方ないと思ってる。
だけどあなたはいつでも呼んでくれて構わない。
私がそばにいてあなたを癒せるならそうさせて。

ありがとう。
私にもう少し余裕ができれば…といつも思うのよね。

そして、朝の体調次第で休むかどうか決めるということだった。


今朝の彼女からのメールは、なんとか動けたので学校に来ています、体調をみながら早めに引き上げたいな、とのことだった。

そうかぁ…でも大丈夫なのかな。

『午後はいるから気が向いたら呼んで』

そう送って、先週から予定していた映画を観に行くことにした。
もし彼女が早く帰ってきたとして私を呼んでくれるにしても午後からだから…でも終わったらすぐに帰らないと

そして帰宅したのは14時前。もちろん昼食もとらずに帰ってきたから急いで食べて、医療事務の勉強をしながら連絡がこないかと待っていた。
(実はまとめ学習に入ったので正直タイヘン今日は気分転換
けれど彼女から連絡はこなかった。

結局16時を過ぎてから『今かえりました』
やっぱり頑張ってしまったんだね…

病気なんだから頑張らなくていいのに、他の人に悪いと思って彼女は頑張ってしまう。
言えば“そうなのよねぇ”と本人にもわかっているのに。
そういう性分が病気を招いてしまったんだと思うけれど…彼女のそういう所も、私は嫌いじゃない。

“本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ”
今日みてきた『重力ピエロ』で、父親からサラッと癌だと告げられた兄弟のセリフ。
彼女にもそういうところがある。そしてそれを私は愛しいと思う。
私ももう彼女に重さを感じさせちゃいけない。
寂しくても負けちゃいけない

病気のせい

2009-04-08 11:10:00 | 
今日は彼女の長男Mくんの中学校の入学式。
小学校の卒業式の日も天気が良くて暖かかった。みんなずい分日ごろの行いがいいのね。
一応、お祝いを言っとこうかな、と思って朝からメールした。
返信は短く、
『おはよう。いってきまーす
あら、もう出かけるの? でもよかった。今日は調子がいいみたい。

2,3日前にメールしたとき、
『いつもなら出来ることが今日は出来なくて…自己嫌悪です
と返ってきた。
そんなの病気のせいなんだから、自己嫌悪に陥ることなんてないのに…。
そうは言っても、きっと今の彼女にはわかっていてもそうなってしまうのだと思う。
去年もそうだったから、やっぱり症状が出ているんだろうな。
『こんなことでPTAやっていけるのかな…』と、彼女にしては弱気な発言。これも病気のせい。
私としては、今からでも辞めさせてもらって、できるだけ自分のために時間を使って欲しいと思うんだけど。
でも私が彼女の立場でも、もう動き出したんだし、そう簡単に辞めるわけにはいかないって考えるかな。
だから、“辞めたほうがいい”とは言わずに、今のままだと近いうちに支障がでると思うから、副会長さんには話したほうがいいと思うよ、と言ってみた。
今のあなたは自分のことを一番に考えることが大切で、それがみんなのためでもあるんだから、と。
彼女の答えはこうだった。
『あなたの言うとおりだわ』

それからどうしたのかは聞いていない。話してみるわ、とは言ってたけれど。
冷たいかも知れないけれど、結局どうするのかは彼女が決めること。
私がどういう助言をしても、彼女や周囲の今の状況を100%わかっているわけじゃない。
私には簡単に“こうした方がいいんじゃない?”って言えることでも、彼女が実行するのにはかなりのエネルギーが必要なんだろうな、とあとで反省した。

今の彼女との距離を、こんなにもどかしく感じたことはなかった…