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さくらいろの日々

『さくらいろの彼女』の その後

もう戻らない

2009-10-12 20:03:03 | 
金曜日に彼女と会って、今までのだいたいの経過や状況なんかを聞いた。
家出することになったきっかけ…彼女は話すのが恥ずかしいくらいと言っていたけれど、夕飯に関して“言った、言ってない”だったとか。
家出した夜に私とのメールのやりとりが終わった頃、ご主人が自宅に警官を呼んでいたそうで、彼女も広域手配(?)されていたらしい。
彼女の行きそうな場所や親しい友人、実家の住所さえ知らなかったし、病気で衝動的に自殺する可能性があるから、という理由だった。
数日後、彼女も警察で事情を話し、『何かあったらご相談ください』と言ってもらったそうで。

うつの原因もご主人の横暴な態度が主だったようで、早口にたくさん話す彼女は、ずい分すっきりと元気そうだった。
彼女自身、「そういうタイミングだったと思う。うちを出てから、なんか病気も治ったような感じよ」と言う。

Mくんはまだ自宅にいるという。彼とはパソコンで毎日やりとりしているから今のところ心配はないらしかった。
Yちゃんを実家に連れ帰った翌日には、ご主人は電話口で『何故勝手に連れて行ったんだ』とすごい剣幕だったという。
でもその言葉の裏には、“どうしてMも一緒に連れて行かないんだ?”が含まれていた。

今は実家にいるけれど、お姉さんたちも住んでいるから長くはいられず、そのうちアパートを捜して自分も就職するつもりだと話していた。
「もう今のところには…戻らないと思うわ」
彼女のその言葉に涙がにじんだ。
彼女が家を出て実家に戻ってから、彼女の立ち回り先をあちこち通っても、“あぁ、彼女はもうここにはいないんだ…”と寂しいのに。
それを知ってか、「あなたは私の実家を知ってるんだから大丈夫でしょ?」って。
だけど今までみたいに簡単に会いにいける距離じゃないよ…

土曜日の午後、今後のことについてご主人と数時間話し合ったようだったけれど、“代理人と話しているようで、かえって冷静に話せたわ”と言っていた。
でもまだすべてを話せたわけじゃなく、後日また話し合いの場をもつということだった。
話し合いの詳細は私は何も聞いていない。
途中で他人に話すことじゃないのは私にもわかる。
彼女の中では気持ちは決まっているというし、こうしたいという方向も見えているのだろうけれど、それをご主人がどこまで譲歩するのか。
ご主人はどうしたいのか。

私には見守っていくしかできない。
いつもそうなんだけど…今回のことに関しては本当に仕方ない。だから悔しい思いはあまりない。
彼女にとっていい方向に、彼女らしく生きられるように願うだけ。


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女性ブログランキング やっぱり鼻声でした

実家にもどる

2009-10-06 22:14:30 | 
“状況が変わった”ということで、今日は彼女と会うことはできなかった。
一体なにがどう変わったのか。
そもそも今日はどう動くつもりだったのかも知らされていなかった。
まだホテルなのか。もう実家に移動してしまったのか。
詳しいことは最初から何も聞かせてくれない。
きっと必要以上に心配をかけまいという配慮からなのだろう。そして、いちいち連絡するのも億劫になるほど大変なのかも知れないけれど。
昨夜のおやすみメールには、
『明日から本格的に動きます。くじけずに頑張ります』とあった。
また“がんばる”なんて…

『改めて時間を作るから』とメールにあったけれど、私は『そんなことしなくていい』と返信した。
本当は会いたいけれど、今は自分のことだけ、あなたらしく生きるための方法を考えて欲しい、と。

だって今はそれどころじゃないってことくらい、わかるもの。
それに、私よりもMくんやYちゃんに会いたいに決まってる。

彼女からの連絡がないまま私が一日をどう過ごそうと、彼女にはぶっちゃけ関係ないのだろう。
テレビを観て笑っていようと、座ったまま動けずに思いつめていようと。
でも心配でたまらない。何をしていても彼女のことが頭の中を占めている。
彼女はきっと“そんなことしないで”と言うだろうけど。
食事もひとりなんだろうとか、ホテルの部屋は乾燥しているから喉を痛めなければいいけどとか、朝や夕方、そして眠る前には子どもたちのことを想っているだろうなとか。
そんな想像にも思わずもらい泣きしてしまう。しょっちゅう胸が締め付けられるように痛い。眠りが浅くて変な夢ばかり見て何度も目が覚める。
子どものように大声をあげて泣きたい。
彼女に会いたい。会って顔を見たら安心できる…彼女に会いたい。
彼女が抱きしめてくれたらすぐに治るのに…そう思うけれど、今は彼女のほうがもっと深刻なんだと、自分の気持ちに蓋をする。


今メールがきた。
Yちゃんだけ連れて実家に戻ったらしい。Mくんもたぶん明日。
ご主人からは、子どもは彼女が引き取るのが当たり前というようなメールが届いたという。
Mくんたちだって、もちろん彼女と一緒にいることを望むだろう。
『もう少し気持ちが落ち着いたらあなたにもゆっくり話せると思います』

会う時間なんて作らなくていい。
私がそう言ったはずなのに、またしばらく彼女と会えなくなったことが悲しかった。
やっぱり情けなくて嫌なやつなんだ。私は。


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彼女の家出 2

2009-10-05 20:30:11 | 
もちろん眠れるはずがなかった。
ベッドに入っても、彼女のことが心配でたまらない。
どんな思いで決心したんだろう。キレたって言ってたから突発的だったのかな。一体ご主人と何を話していたんだろ。
MくんやYちゃんには何て話してきたんだろう。寂しがって悲しがっているだろうな。
ご主人は…まだ彼女を捜しているのだろうか。こんなことになっても考え方は変わらないのだろうか。
そんなことを考えていても、やっぱりいつの間にか眠ってしまったようで、4時半にセットしたケータイのアラームで目が覚めた。
実は日曜日は小学校の運動会。彼女のほうは二週間後だったから、Yちゃんのお弁当の心配はなさそうだった。

準備も整い、8時半ごろ、
『もう起きてる?昨夜は眠れたのかな…。解決は出来ないと思うけれど、あなたが考えてることやグチでもなんでもいいから話して欲しいと思う。ちゃんと朝ごはん食べて少しのんびりしてね』
とメールすると、しばらくしてから返信。
『昨夜は本当にごめんね。私が家出したのを、今朝夫が実家に連絡したらしいです。午後からこちらで母と会う予定です』
どんなふうに知らせたのか…ご主人のことは私ももう信じられなかった。

いつものおやすみメールより若干早く、彼女からメールがきた。
それによると、今日はまだホテルに泊まるけれど、明後日には実家に移動する予定だという。
ご主人とは別居か離婚する方向になるだろうと。
そして、私とは“ずっとお付き合いさせて欲しいです”

彼女がそう望むのなら、私は応援するだけ。でもきっと大変な道のりになるだろう。
だからこれからもずっとそばで彼女の支えになりたい。
そう返信すると、
『ありがとう。こんな私ですが、これからもよき相談相手になってください。とっても嬉しい』

別居か離婚…別居か離婚…ベッキョカリコン…
温かい頭の中に氷の塊を放り込まれたような気分だった。
本当に踏み切ろうとすれば、かなりのエネルギーが必要になるのは彼女にもわかっているはず。そんな力が今の彼女にあるとは思えない。
でもお母さんとも話したうえでそう決断したのなら…(私じゃなかったのが正直寂しいけれど、張り合う相手が違うもんね)現状を維持していくよりはずっといいに違いない。

聞きたいことが山ほどある。
でも彼女もあまり話したくはないかも知れない。
思い出したくないかも。
それでも話して気持ちがラクになるようなことがあるのなら…私にはそれくらいしか…ううん。私にもそれくらいなら。
明日ちょっだけ会う時間が作れるかも知れない、と今朝のメールにあった。

笑って会ってもいいのかな…


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彼女の家出 1

2009-10-05 20:26:21 | 
『突然ですが家出することにしました。またね』
これが彼女から届いたのが土曜日の夜。
いつものおやすみメールだと思っていた私の目はテンになっていたと思う。
『は?どういうこと!?』
『家出だよ…もうキレた!』
慌ててケータイに電話すると、駅に向かって歩いているという。詳しい場所を尋ねても彼女は答えようとしない。
『とにかく行くから!』
彼女を止めることはできないだろうけれど、何があったのか聞かなければと思った。
23時過ぎ。夫には“友だちが家出したようだから”と断わってから彼女を探しに出かけた。

急いで彼女の家の近くまで車を走らせ、そこから駅までの道を何度も往復したけれど彼女は見つからなかった。彼女は彼女で、メールにも電話にも応答しなかった。
『どこなの?私だってこのまま帰れないよ』
と送ったら、
『あなたの前から消えたりしないから安心して。今はひとりにしておいて…ごめんね』

日付が変わった。
『あなたが心配するのはわかってたけれど黙っては行けなかった。後から聞きたくないでしょ。だから大好きなあなたにだけ』
彼女はすでにJRで市中心部の街に着いていた。
涙が止まらなかった。
どうして行ってしまったんだろう。
本当に一人になりたかったりのなら何故わざわざ知らせたりするの。
私に止めて欲しかったんじゃないの?

私には何も出来ないの…?

それから30分後。
『今夜は○○のホテルに泊まります。夫に家出がバレて家の近所を捜しているらしいです。お願いだからあなたも家に帰ってください』
すぐに○○まで行こうと思った。
だけど。
きっと彼女はそんなこと望まない。
家出するほどのことがあったんだもの。彼女自身も気持ちの整理ができていないし、冷静じゃいられないのかも。
だけど…嫌な考えも心の隅にあった。
そんなことになったら…ううん。彼女はそんなこと絶対にしない!
『わかった。今夜は帰るけど…心配でたまらないよ。メールも電話も、いつでも待ってるから。温かくして眠ってください』
『本当にごめんね。またちゃんと連絡するから』
『好きだから…違う。愛してるから』

『Aちゃん 愛してる』

その言葉を信じて、25時。 私も眠ることにした。
寒い夜だった。


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家出

2009-10-04 00:30:51 | 
ケータイから


彼女が家出した。
探しに出たけれど行き違いで、彼女はすでに列車で行ってしまった。
何度かメールもやり取りした。
でも『泊まる場所が決まったら電話ください』と送ってから返事がこない。

私も帰れない…帰らない

心配なことが多すぎて

私の方がパニクってる