さくさく日記

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「ロマンスの神様」の時代からあった!?「フレックスタイム制」とは

2023-10-06 16:19:02 | 日記

こんにちは!さくちゃんです。




先日、YouTubeで流れてきた広瀬香美さんの「ロマンスの神様」を聞いていました。

 

有名な曲なので知ってはいましたが、発売当初小学生でもなかった私は、まじまじと歌詞の内容までは意識したことがありませんでした。

 

聞いていると冒頭の方に

「週休二日 しかもフレックス」

という歌詞が聞こえてきて衝撃。

 

平成生まれの私はてっきりフレックス制度は最近日本に広がってきた制度だと、思い込んでいました!!



フレックス制度っていつからあったのだろう、そもそもフレックスとは?

と、いろんなことが気になってきたので調べてみました。

 

 



■フレックスタイム制とは

近頃も導入する企業が増えてきたように思う「フレックスタイム制」。

そもそも「フレックスタイム制」とはどういうものなのでしょうか。



「フレックスタイム制」とは労働者が自由に”始業時間”や”終業時間”、働く長さを決められる制度です。

一定期間の総労働時間や、1日のコアタイム(必ず就業すべき時間)が決まっている企業が多いです。



フレックスタイムには企業側が定める「コアタイム」と「フレキシブルタイム」があります。

 

「コアタイム」は企業が定めた”就業しなければならない時間帯”のことで、

この時間に間に合わなかったり、出席しない場合には遅刻や欠勤扱いになります。

コアタイムを設定するかどうかも企業によります。

 

「フレキシブルタイム」はコアタイムの前後に設けることが多く、労働者が自由に出勤・退勤時間を決めることができます。

コアタイムを設定していない場合には「完全フレックス」となり、会社に出社しなければならないという状況がなくなるため、自由に時間も場所も決めて働くことができます。



残業時間の考え方もあります。

一定期間に定めている「総労働時間」から算出し、総労働時間を超える分には残業時間と数えます。

 

現在でも一般的である「フルタイム制」が1日ごとの清算なのに対して、「フレックスタイム制」は1ヶ月などの一定期間で清算します。



 

●フレックスタイム制のメリットとデメリット

「フレックスタイム制」にもメリットとデメリットがあります。

 

◎メリット

メリットはワークライフバランスを取れること。

自分で決められる時間があるので、例えばある日はプライベートの予定を優先し、他の日に多めに働く、といったことができます。

 

バランスをとる必要はありますが、「フルタイム制」ではできなかった趣味などを始められるのは嬉しいですよね!



時差出勤を行うことができるので、都市部で働く人にとっては通勤時間の混雑での負担を避けることができます。

 

健康診断か何かでいつもとは違う時間に出勤した時、ラッシュ時間でない通勤ってこんなにも楽なのかと痛感した記憶があります。。。笑



また、子供を持つ家庭にとっては、保育園や小学校の終了時間に合わせて帰宅することもできますよね。

いろいろな人のライフスタイルに沿った働き方をとることができます。



◎デメリット

デメリットは周りとの連携が取りにくいことがあげられます。

「コアタイム」を設ける会社が多いようですが、それでも時間によってはいる人・いない人が出てくるので、ミーティングやちょっとした情報共有が取りづらいといった現状があるそうです。

また、業種によっては取引先との連携が取りにくいといったこともあります。



導入したばかりの企業などでは、”フレックス制になったとはいえ、自分だけ早く帰ってもいいのか?”など、会社文化にマッチしない事例もあります。



 

●いつからあったのか?フレックスタイム制の歴史

日本におけるフレックスタイム制は、1987年の労働基準法の改正により、

翌年1988年の4月より導入されました。

 

実際には90年代のバブル絶頂期に、大手企業を中心に急速に広まっていきました。

私がフレックスタイム制に興味を持ったきっかけである「ロマンスの神様」の発売は1993年。

 

歌詞を見ると

「週休二日 しかもフレックス 相手はどこにでもいるんだから」

とあり、

”週休二日かつフレックスで、いい企業に勤めている私には相手だっていくらでもいるんだから”

という自信がある心情を想像しました。

 

大手企業には広まっていたとはいえ、中小企業やベンチャーなどにはなかなか広まらなかったらしく、

フレックスタイム制は大手企業に就職した人だけが得られる珍しいものだったことも「ロマンスの神様」から感じ取れます。



ですが2000年を過ぎた頃から、制度の撤廃や休止や見直しする企業が増えていきました。

 

個々での仕事による生産性の低さを改善するためや、

バブル崩壊後の景気悪化により、同時に出社する制度に戻し電気代などのコスト軽減をはかったことが原因だそうです。



この頃の私はまだ学生だったので、大手企業の動きなど全く目を向けてもいませんでした!笑

フレックスタイム制は90年代頃に話題になっていたんですね。



現在は、2019年4月に法改正が行われ、総労働時間の清算期間が1ヶ月から3ヶ月に伸びたことなどから、再び導入する企業が増えてきました。

 

全面導入している会社は日本全体の8%ですが、部署ごとでの導入など一部での導入が増えています。

 

また、2020年からのコロナウイルスの大規模蔓延により、一時的に在宅勤務を導入する会社が急増しました。

在宅勤務の導入と同時に、フレックスタイム制の導入や認知度が一気に増えたと思います。



私はコロナ時期でのフレックスタイム制の広がりが印象に残っていましたが、

フレックスタイム制には様々な変遷があったんですね。





■フレックスタイム制から「ロマンスの神様」を読み解く

フレックス制度をきちんと知ったことで、改めて「ロマンスの神様」の歌詞をなぞると、

発売当時である90年代の様子をよく理解できた気がします。

 

特にAメロの歌詞が興味深いなと思いました✨



勇気と愛が世界を救う 絶対いつか出会えるはずなの

沈む夕日に淋しく一人 こぶし握りしめる私

週休二日 しかもフレックス 相手はどこにでもいるんだから

今夜飲み会 期待している 友達の友達に

 

「ロマンスの神様」より抜粋、作詞・作曲・歌:広瀬香美



「ロマンスの神様」の冒頭の歌詞です。

3行目のフレックスについて触れてある歌詞だけを見ると、

「相手はどこにでもいるんだから」と、(恐らく)大企業に勤めている自分の自信を表しているようにも見えます。

 

しかし前後の「淋しく一人」や、今夜の飲み会で友達の友達に出会えることを期待していることなどを見ると

”大手に勤めてはいるけど、恋愛は進んでいない、私生き遅れていないかな?大丈夫かな?”

という不安のもと、自分を勇気づけているようにも思えてきました。



バリバリ働いている若手の女性はかっこいいと思いますが、

恋愛に関しては不器用な女性の設定なのでしょうか。




ノリと恥じらい必要なのよ 初対面の男の人って

年齢 住所 趣味に職業 さりげなくチェックしなくちゃ

待っていました 合格ライン 早くサングラス取って見せてよ

笑顔が素敵 真顔も素敵 思わず見とれてしまうの

 

幸せになれるものならば 友情より愛情

”帰りは送らせて”と さっそくOK ちょっと信じれらない

 

「ロマンスの神様」より抜粋、作詞・作曲・歌:広瀬香美



後半のAメロの歌詞も、とても時代を感じるように思います!😌

相手の男性のステータスといいますか、情報がしっかり気になっているところや、

(もちろん今の時代を生きる私もめちゃくちゃ気になるところではありますが🤣)

 

「友情より愛情」と”自分の意中の男性をゲットするぞ!”と、

アクティブに肉食的に行動している姿がバブル期の女性のイメージを彷彿とさせます。

 

また、言葉の端々での女性らしい表現が、

背伸びしているけれどもどこかまだ若くて愛らしい女性を表現していて、

広瀬香美さん天才だなと思いました☺️



 

 

 

■最後に

今回はひょんなことから気になってしまった、

「ロマンスの神様」と「フレックスタイム制」についてお話ししました。

 

時代背景がくっきり出ている曲は当時はものすごい共感を生んだのでしょうし、

当時まだ幼かった私にとっては親や先輩の昔を知れたような気がして面白かったです!



日常で気になることを今後も徒然と書いていきます!



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