さくさく日記

本、映画、朝ごはん、仕事
などなど
日々過ごしていて思ったことや気づいたことを徒然なるままに書いています。

有川浩のデビュー作「塩の街」、世界の終わりに起きた純愛ストーリー

2022-10-03 19:43:49 | 日記

こんにちは!さくちゃんです。

 

スズムシが鳴き始め、秋を感じるようになってきました。

 

毎年秋が来ると、なんだかソワソワします。笑

季節が変わったと体が反応しているのか、冬が近づいていて人肌恋しくなっているのかはわかりませんが!笑

 

クリスマスも近づいているので(まだ気が早い!笑)後者かもしれません🤔笑笑



先日友人と最近読んだり観た作品について話していました。

その時話題になったのが有川浩さんの作品。

なんであんなに女性の心を掴むんだろうとガールズトークに花を咲かせました😁

 

有川浩さんの作品は人肌恋しくなる今の季節にぴったりだと思い、久しぶりにデビュー作である「塩の街」に手を出すことに!

 

やはり何度読んでも心を掴まれる作品。

 

今回は小説「塩の街」を紹介していきます!

 

-----------------------------------

目次

■「塩の街」あらすじ

■人生の終わりに人は何を選択するのか

■主人公の2人の純粋な愛にキュンキュンする!!

■最後に

-----------------------------------

 

■「塩の街」あらすじ

小説「塩の街」は、有川浩さんのデビュー作として2004年に発売されました。

 

以降に出た「空の中」「海の底」とともに自衛隊三部作としても知られています。



塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。

塩が人間を蝕むという衝撃の設定で、社会も崩壊し世界の終わりととも思われた時の人々の姿が描かれます。

 

塩害をきっかけに出会った物語の主人公である秋庭と真奈のもとに、「世界とか、救ってみたくない?」とそそのかす男が現れドラマティックな展開をもたらします。

 

世界の終わりに人はどんな選択をするのか、壮絶な人間模様とラブストーリーが描かれている作品です。



■人生の終わりに人は何を選択するのか

物語のメインテーマとなっている塩害は原因不明の病気で、隕石のような塩の結晶が訪れたと同時に人々を蝕んでいきました。

発症した人は塩になって消えてしまうという壮絶なストーリー設定となっています。



主人公の秋庭と真奈は、塩害をきっかけに色々な人と出会います。

 

社会が崩壊してしまうほどの発症率なので、大小あれど人々の人生を揺るがす塩害。

 

窮地に立たされたからこそ気づく”大事なこと”。

 

“気づけてよかった”

“なんで今更気づくんだろう”

 

平和で平凡な毎日の中では当たり前としてしまっていたことに気づいた登場人物のそれぞれの思いが人によって様々で、とても興味深かったです。



■主人公の2人の純粋な愛にキュンキュンする!!

主人公の2人、秋庭と真奈。

この2人もまた塩害をきっかけに出会い、人生が大きく変わります。

 

人々との出会い・塩害をきっかけとした様々なアクシデントを通してお互いの気持ちに気づいていきます。

 

10歳も歳が離れている2人なのですが、年齢やこれまでのお互いの人生のことなど、お互いたくさん気遣いあっていますが、どんな障壁もものともしない2人の愛情にとってもキュンキュンします。

 

キュンキュンという言葉だけで片付けてしまっていいのかわかりませんが。。。笑

とにかくこの2人の関係性を見ていたら、親になったような、それとも2人と同じクラスメイトのように、応援したくなるような純粋な愛を感じました。



■最後に

有川浩さんのデビュー作「塩の街」。

SFの要素がありつつも、人々の模様がとてもよく描かれていて、かつ心温まるような純愛ラブストーリーとなっています。

 

文庫版も出ているので、ぜひ書店にて手をとって読んでみてください!✨


映画「最強のふたり」感想、生まれ育った場所も地位も関係ない2人の最強の絆に感動

2022-10-03 19:36:29 | 日記

こんにちは!さくちゃんです。

 

先日仕事を終えて帰宅してから、一人映画鑑賞会をしました!笑

休日にゆっくり映画を見るのもいいですが、

平日に夜更かししながら映画の世界に入るというのも背徳感を感じれてとても好きな時間です🤣

 

今回観た映画は「最強のふたり」。

友人や知人と話していておすすめだと言われることが多かったので、遂に観てみることにしました!

 

映画を観た感想とともに、「最強のふたり」という映画を紹介していきます✨

 

-----------------------------------

目次

■映画「最強のふたり」あらすじ

■実在の人物をもとにした物語

■育った場所、貧富の差、あらゆるバックグラウンドを超えた最強の友情

■最後に

-----------------------------------

 



■映画「最強のふたり」あらすじ

映画「最強のふたり」はフランスで製作され、2011年に公開した映画です。

2011年にフランスで製作された映画において、10週連続で興行収入No.1を達成し、史上歴代1位を誇っている超人気作品です。

 

全身麻痺を患っている富豪の白人男性フィリップと、スラム街で育ち仕事を転々として家族にも見放された黒人男性ドリスの友情を描いたストーリーです。

 

育ってきた場所も、地位も、人種も年齢も、全く異なる二人がその壁を超えて友情を築き上げていきます。

 

原題は「Intouchables」というフランス語のタイトルで、直訳すると「触れられないもの」という意味があるそうです。

主人公2人のバックグラウンドを表しているようなタイトルですよね。

 

2人の生き方がとても人間らしくて、多くの人が私におすすめしたことにすぐに納得しました。



■実在の人物をもとにした物語

「最強のふたり」は実話に基づいた作品です。

 

映画のDVD化とともに、モデルとなった2人のドキュメンタリーが収録されました。

こんな最強の2人が現実に存在するなんて、とても素敵なことだなと思いました。

 

YouTubeにもドキュメンタリーが載っているのでおすすめです。

 

モデルとなった実在の"最強のふたり"



■育った場所、貧富の差、あらゆるバックグラウンドを超えた最強の友情

2人の関係性はスラム街育ちのドリスが、全身麻痺を患っている富豪のフィリップの介護者として雇われるところから始まります。

 

ドリスは始め、就労支援が欲しくて、就活をしている証拠を残すサインが欲しいためだけに、フィリップの介護者面接を受けます。

 

一方、敏腕経営者であり、全身麻痺となってもお金には全く困ることのない日々を送るフィリップでしたが、どこか生活に張り合いのなさを感じていました。

 

新たな介護者を見つける面接も、富豪のもとで働けると意気込んでくる人たちにつまらなさを感じているようでした。

ドリスの全く取り繕わない様子が、フィリップの心に触れたのかもしれません。

 

スラム街出身ということもあり、礼儀も作法もないドリスを、フィリップのもとで働く家政婦などは疑問を呈していました。

面接に合格した当の本人も働くつもりで受けていないので、ずっと反抗を続けていましたが、フィリップの強い意志に負けて働くことになります!笑



フィリップもドリスも、初めから相手のバックグラウンドなど全く気にせず互いに接していました。

お金持ちの人にへりくだることも、スラム街出身の人を蔑むようなことも、お互い全くしないのです。

 

相手の根本を理解して、リスペクトを持って関係性を築いていく過程にとてもほっこりしました。




また、フィリップもドリスもそれぞれがプライベートにおいて乗り越えていない課題がありました。

当の本人よりも、真に相手のことを信じ後押ししています。

 

2人とも自分の向き合うべき課題に素直になっていないので、(人間らしくて素敵ですよね!笑)

相手のアドバイスを最初は煙たがり喧嘩になったりもします😁

 

お節介なほどの解決方法も相手の行動パターンをよく理解しているやり方で、もう2人は誰からどうみても列記とした親友なんだということがわかります。

親友を飛び越えて、人生をともに生きるバディシップのようなものも感じました✨



とても人間らしくて愛情深い2人の関係性に、心奪われること間違いなしの作品です!



■最後に

今もなお大人気のフランス映画「最強のふたり」。

 

心温まるとっても素敵な作品です。

人間関係に悩んでいる時、仕事で疲れている時、はたまた目の前のことにワクワクしている時、

どんな時でも勇気づけられるような物語だなと思います!

 

映画「最強のふたり」、ぜひ観てみてください!


世の中の見方がシンプルになった!ベストセラー書籍「嫌われる勇気」を読んで

2022-10-03 18:25:22 | 日記

こんにちは!さくちゃんです。

 

私は普段、出版社で企画職をしています。

もともと本を読むことが好きで選んだ仕事です。

ジャンル問わず色々な本に触れてきたと思います。

 

その中でも読んでとても衝撃を受けたのが「嫌われる勇気」という本でした。

アドラー心理学をもとにした、大ベストセラーである書籍なので、読んだことはなくても聞いたことがある人はほとんどではないでしょうか?

 

私にとって、自分の考え方の助けになった「嫌われる勇気」。

読む人にとってきっと感想は様々かなと思いますが、私が読んで学んだことを通してこの本を紹介していきます!

 

-----------------------------------

目次

■自己啓発の父、「アドラー」の教えにならった話

■自分の今の状態の原因は自分にある

■「ムカムカ」から「スッキリ」に、読みながら変化した感情

■最後に

-----------------------------------

 

■自己啓発の父、「アドラー」の教えにならった話

「嫌われる勇気」は自己啓発の父と呼ばれる、オーストリア出身の心理学者「アドラー」の教えをもとにしたもので、

「アドラー心理学」の第一人者である岸見一郎氏と、ライターの古賀史健氏がタッグを組んだ書いた本です。

 

単に「アドラー心理学」の教えが羅列されているのではなく、自分の自信のなさに悩む”青年が”哲人”と呼ばれる哲学者に人生相談をする、2人の対話が繰り広げられる形となっています。



心理学と聞くとどこか堅苦しいイメージがあって敬遠している人もいるかもしれませんが、会話形式なのでとても読みやすく、「アドラー心理学」を学ぶことができると思います。



■自分の今の状態の原因は自分にある

”今目の前に起きていることは全てあなたが選択した結果”

 

私は本にこのようなことが書いてあってまずはじめに「なんてこった!?」と思いました笑

まるで世界で起きていることは全部私のせいと言われているような気がして、頭の中が”?”で埋め尽くされたことを覚えています。

今考えると、もうすでに引き込まれていたのかもしれませんね!笑



書籍の冒頭から、「目的論」と「原因論」について哲人と青年は議論します。

 

「目的論」は、”今起きていることは自分の目的のために選んだ結果”

「原因論」は、”今起きていることは過去の何かしらの出来事によって起きたこと”



この2つは相対する考え方です。

私は冒頭部分を読んでいて、「目的論」も理解できないわけじゃないけれど「原因論」も間違ってはいなくない?と思いました。

むしろ「目的論」だと全部自分のせい、逃げ道がないような気がするのでそんなわけがない!とも思ってしまいました笑



読んでいるうちに、「目的論」はすごく生産的だということがわかりました。

「目的論」の意味をちゃんと理解したことは本当に面白かったです。



■「ムカムカ」から「スッキリ」に、読みながら変化した感情

この書籍は哲人と青年の会話形式になっていて、冒頭から「目的論」と「原因論」について議論していることに少し触れました。

 

青年は相談しているにも関わらず、「目的論」を受け入れられず、哲人に終始噛みついています笑

 

青年に感情移入したことと、先ほども書いたように私も「原因論」も正しいよね!?と思っていたので、読み初めの感情は「ムカムカ」しながら読んでいました🤣

 

ですが不思議となぜ哲人が「目的論」を推しているのか気になり、「ムカムカ」しながらも読み進めました。

今思うと、この「ムカムカ」は図星を食らったような感覚で、痛いところをつかれていたが故に感じていたものだったと思います。笑

 

次第にその痛いところを解決したいと思いながら読んだことがよかったかもしれません。

読み終わったあとはすごく「スッキリ」した気持ちになりました。

 

「目的論」はとても生産的で、考え方や物事に対する捉え方がとてもシンプルになったように思います。

 

読んでいる間に感情が180度変わり、狐につままれたような感覚でしたが、

考え方がシンプルになったので読んで本当によかったです。



■最後に

私の考え方に影響を与えた、「嫌われる勇気」。

読む人によって感じることが様々あると思ったので、この記事では、主なテーマである「目的論」と「原因論」について細かくは書きませんでした。

 

一つの考え方としてとても面白い内容だと思います。

ぜひご自身の手で読んでみてください!