こんにちは!さくちゃんです。
私は普段出版社で企画職をしています。
もともと本が好きで、昔から読書をしていたのがきっかけでした!
誰かの伝えたい思いが本という媒体にのって伝わっていくことが素敵だなと思っています✨
“誰かの伝えたいものが伝わる”という点だと漫画にも心を惹かれています。
前回の記事でも漫画についてお話ししました。
今回は私のお気に入りの漫画の中でも、作者の思いが伝わってくる(ような気がする)
漫画「BEASTARS」をご紹介します!
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目次
■漫画「BEASTARS」とは
- 作者はなんと、あの大人気格闘漫画家の娘さん!
■友情、恋愛、世の中の風刺、沢山の要素がある!漫画「BEASTARS」のおすすめポイント
■最後に
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■漫画「BEASTARS」とは
私のおすすめ漫画「BEASTARS」は、動物の世界を描いた物語です。
「BEASTARS 第1巻」板垣巴留 / 秋田書店
主人公はハイイロオオカミの高校生レゴシ。
肉食動物らしい大きな体格に反して、とても大人しい性格です。
漫画の世界では、肉食動物と草食動物が共存しています。
レゴシが通うチェリートン学園を中心に多種多様な種族が共に暮らす世界が描かれます。
ある日、レゴシの親友であるアルパカのテムが何者かによって食べられてしまいます。
この世界では肉食が草食を食べることは最大のタブー。
級友が食べられるという事件をきっかけに、肉食動物と草食動物それぞれの葛藤や友情などが描かれる青春ストーリー✨
マンガ大賞2018も受賞している、大人気作品です!
- 作者はなんと、あの大人気格闘漫画家の娘さん!
「BEASTARS」の作者は”板垣巴留(いたがきぱる)”さんという方です。
少年誌では珍しいように感じますが、女性の作家さんなんですね!
とても夢があるなと思います😁
更に驚くべきことに!
板垣巴留(いたがきぱる)さんのお父さんは大人気格闘漫画シリーズで有名な「刃牙(バキ)」の作者、板垣恵介さん!
「グラップラー刃牙 第1巻」板垣恵介 / 秋田書店
画風や作品のテーマが違いすぎて、お二人が親子と知った時には驚愕しました!笑
しかし親子で漫画家さんで、かつ二人とも大ヒットの漫画を生み出しているなんて凄いことですよね!
■友情、恋愛、世の中の風刺、沢山の要素がある!漫画「BEASTARS」のおすすめポイント
「BEASTARS」は完結している作品ですが、もともとは少年チャンピオンに連載されていました。
最初は、少年誌では少し異色な絵のタッチや雰囲気があると感じました。
動物ものの漫画ということもあって好き嫌いが別れるのでは?とも思いました。
しかし内容を読んでいくと友情やシビアな話、バトルシーンも出てきて少年誌らしさがしっかりあります。
ストーリーがしっかりしているのでキャラクターが動物でも内容がちゃんと入ってくるんです。
主人公レゴシの恋愛も見どころです😁
「BEASTARS」板垣巴留 / 秋田書店
また、個人的に感じたこととして、「BEASTARS」は世の中の風刺を表現しているように思います。
肉食と草食、という2つのくくりだけでは語りきれないような、多様性豊かな動物たちは現実世界の人種問題のよう。
肉食が草食を食らうことはタブーな世界で、肉が売られている市場の「裏市」は風俗街のように感じます。
風俗街は法律のもとで営業されているので完全に一緒とは言えないですが。
主人公レゴシを中心に動物たちの葛藤が描かれています。
キャラクターが動物だからなのか、それとも作者の板垣巴留(いたがきぱる)さんの腕なのか...
全くくどくなく、むしろ葛藤が美しくもみえるほどの描き方です!!
■最後に
いかがでしたか?
友情、恋愛、世の中の風刺、などなど、面白いポイントがたくさんで魅力だらけの作品です。
主人公や登場人物の葛藤に、私もとても考えさせられました✨
全22巻の完結している作品なのでこれから読む方にも手を出しやすいかと思います。
ぜひお手に取って読んでみてください!
漫画「BEASTARS」特設サイト