Akikoの人生・塞翁が馬

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10月5日 (2)

2014-10-14 10:26:36 | 日記
さて、2兎の1つを断腸の思いで断ち切って迎えたその夜のスカラ座の”ザ・リサイタル”。
チケットは前の日にチケットセンターに電話してみるとまだ充分に余裕があるとのことだったので、チケット売り場には開演1時間半前に到着。当日券は開演2時間半前から開演後15分まで購入可能。セコンダ・ガレリア(2階天井桟敷)の159番を9ユーロで購入。かなり中央なので2列目でも我慢しよう。出だしは好調!!オペラだとこう簡単にはいかないだろうけれど、イタリア人にはあまりドイツ人のリートのリサイタルは人気がないのが実感できる。以前、ヘルマン・プライの時もこんな感じだったかな。
開演前の時間つぶしにドゥオーモやガレリアやスカラ座近くの道を散策する。以前にはなかったおにぎりやカレーライスをメニューにした日本食のテイクアウトの店ができていた。中の職人さんたちはイタリア人ぽい。ガレリアの中の店も三分の一くらい1年前とは変わっていた。どの店も内装を変えるだけなので、ガレリアのイメージは変わらない。さすが、イタリア人の建築家!だからいつ行ってもガレリアは同じに見えるのですね。
そんなにぶらぶらしていて「疲れてリサイタルは眠っていた」なんてならないように20分まえには入場。
プログラムはいつもは買わないのだけれど(タダではない!)、値段を聞いてみると5ユーロなのでフンパツして買ってしまう。チケット代が安かったのでなんとなく申し訳ない(!)気持ちになってしまったのだ。
さて、肝心のコンサートに入ろう。
初めて聴いた、 バリトンMatthias Goerne(ドイツはワイマール生まれ) 、ピアノはEnrico Pace(イタリアはリミ二生まれ)
今夜はベートーヴェンとシューベルト。
プログラムとプロフィールは写真で。

ベートーヴェンは歌曲集「はるかな恋人に」6曲の連作歌曲。正直言って初めて聞いた。
シューベルトは歌曲集「白鳥の歌」。これはシューベルトの死後、楽譜出版屋のハズリンガーという人がまとめてこの名前をつけて出版したとか。シューベルト本人はまったく知らないままに。白鳥は通常は鳴かず、ただ死の直前にだけ鳴くという俗説をひっかけた商策だったとも言われる。最後の曲「鳩の使い」はシューベルト最後の作品らしい!
かなり身体を動かして表現する人だ。多分オペラの仕事が多いのだろうか。目をつむると音だけに集中できた。とても音色が良い。心地好い時間がどんどん流れていく。少しの間をとっただけで休憩なしで一気に歌い終わった。ピアニストに対しての絶大な信頼を感じた。
いつまでも聴いていたい、という気持ちになった。アンコールは1曲だけだったが、本番の集中力だけでも大変なことなのでお疲れさま!と言いたいと思った。良い夕べとなった。
言葉はドイツ語なので正直言ってほとんど理解できなかった。でも音楽として心地好いことはすばらしい事であるに違い。でも内容だけはもっと勉強しなくては(恥ずかしい)!!


プログラムとチケット

San fedele 広場のManzoni像
スカラ座の夜景

左頁は今シーズンのスカラ座のオフィシャルスポンサー。
ソロリサイタルはあるスポンサーがバックアップしてくださってかなりリーズナブルになっていることが分かりました。有り難うございました。
コメント
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