ジャンル:児童文学 ☆☆☆☆★(4/5)
アルファポリスから児童文学を出されている方の作品。
僕の目標――というか、先輩だと思いたい!
そういう作品だけど、レビューは一歩引いて冷静に。
良くできた児童文学だと思う。
出てくるキャラクターはみんな愛すべき存在だし、
ストーリーもありがちと言えばありがちだけど、
そういうありがちな、ファンタジー的な仕掛けに対する、
主人公の現代的なツッコミが面白いので、
何かの焼き直しというイメージはほとんどない。
プロットもしっかりとしていて、
「タイムスリップして死んじゃったお母さんに会う」という部分を核として、
その周囲の、主人公とコウちゃんとの他愛のないやりとりが、
全体の中できちんと生きてくるあたりなんかがうまい。
あえて言えば、プロットがしっかりしすぎているのと、
それに文章力が追いついていない部分が少しあって、
地の文での状況説明や台詞での説明がちょっとわざとらしくて、
「あ、この状況を説明したいんだな」
「あ、ここでこの描写を入れることであとにつなげようとしているんだな」
といった作者の意図が透けて見えてしまったところが少し残念だけど、
そこはベテランの児童文学作家さんではないから、
これからどんどんと変わってくる部分だろう。
この作者さんの本ではデビュー作の「虹色ほたる」が
ものすごく売れているみたいだから、
そちらも読んでみようと思う。
アルファポリスから児童文学を出されている方の作品。
僕の目標――というか、先輩だと思いたい!
そういう作品だけど、レビューは一歩引いて冷静に。
良くできた児童文学だと思う。
出てくるキャラクターはみんな愛すべき存在だし、
ストーリーもありがちと言えばありがちだけど、
そういうありがちな、ファンタジー的な仕掛けに対する、
主人公の現代的なツッコミが面白いので、
何かの焼き直しというイメージはほとんどない。
プロットもしっかりとしていて、
「タイムスリップして死んじゃったお母さんに会う」という部分を核として、
その周囲の、主人公とコウちゃんとの他愛のないやりとりが、
全体の中できちんと生きてくるあたりなんかがうまい。
あえて言えば、プロットがしっかりしすぎているのと、
それに文章力が追いついていない部分が少しあって、
地の文での状況説明や台詞での説明がちょっとわざとらしくて、
「あ、この状況を説明したいんだな」
「あ、ここでこの描写を入れることであとにつなげようとしているんだな」
といった作者の意図が透けて見えてしまったところが少し残念だけど、
そこはベテランの児童文学作家さんではないから、
これからどんどんと変わってくる部分だろう。
この作者さんの本ではデビュー作の「虹色ほたる」が
ものすごく売れているみたいだから、
そちらも読んでみようと思う。