不定記

ここはsagittaが書きたい時に書きたいことを書くスペースである。更新は不定期。そのため日記ではなく不定記なのである。

ゆらゆらと。

2007-01-31 | コトバ
せわしい毎日のおしまいに、
ほんの少しだけゆらゆらと、
肩の力を抜けたなら、
次に見る朝日はきっと、
わずかに違って見えるかも。

伊藤たかみ『ミカ!』『ミカ×ミカ!』

2007-01-30 | 批評のようなもの:小説
おすすめ度:☆☆☆☆☆(5/5)

こんなにおすすめ度最高、とかばっかりやってたら価値が下がっちゃうかなぁ。
でも本当にそうとしか言えないんだから仕方ない。

最近はまっている、伊藤たかみの児童文学。
双子の兄妹、ユウスケとミカの物語で、『ミカ!』では二人が小学生、『ミカ×ミカ!』では二人が中学生になっている。
一応それぞれが独立した物語、ってことになってるけど、僕は両方とも続けて読むことを強く強くお奨めする。2冊とも文庫版が文春文庫から出てるし。
『ミカ!』で小学生の二人に思いっきり感情移入して、読み終わった後には彼らを見守りたくなるような気分になっているから、続けて読んだ、『ミカ×ミカ!』で二人が中学生になっているのを見ると、「ああ、お前ら大きくなったなぁ」と、親戚のおじさんのような感慨(?)を得られるからだ。

タイトルにもなっているし、明らかに目立つ主人公タイプなのは、妹で「オトコオンナ」のミカの方なのだけど、この作品は大人びていて優等生なお兄ちゃんのユウスケの一人称で描かれている。この構成がすごくいい。
それからこの作品には、涙を食べて成長する「オトトイ」という謎の生物だの、人間の言葉をしゃべる青いインコの「シアワセ」だの、どう考えてもファンタジーな存在が出てくるにもかかわらず、子供たちの中でそれが紛れもない現実として受け入れられていく。
この子供の世界特有の感受性と受容力なんかもさらっと描かれていて、わくわくしてくる。

というか、関西弁の子供ってかわいいなぁ。これはずるい。
文章もいいなぁ。ほんとに子供がしゃべってるみたいな、飾りのない素直な文章だ。
彼がそういう作家なのか、それともたまたま僕が読んだのがそうなのかは分からないが、今までに読んだ伊藤たかみ作品はすべてティーンエイジャーの一人称だ。
子供の一人称、というとどうしても大人に比べて限定した表現になりがちだけど
(たとえば、子供らしくない難しい表現は抑える、とか)、彼のすごいところは子供が、子供の世界の中で100%なところだ。
彼の描く子供は、決して大人の未完成バージョンではなく、大人にあって子供にないものがある代わりに、子供にあって大人にないものをもっていて、考えていることの量だとか、大変さだとかはきっと大人とおんなじなんだ、と思わせる。

とにかく、読んでて楽しくてかわいくてほほえましくて、幸せな気分になれる。
子供向け? とんでもない。大人が読んでこそ面白い作品じゃないかなぁ。


寿命が縮む思いでした。

2007-01-29 | 仕事
仕事に行った先で、今日提出締め切りの大事な書類を会社に忘れてきたことに気づく。
顔から音を立てて血の気が引いていき、背中をつめたい汗が滴り落ちる。
相手先の方に事情を説明して、「どうにかならないでしょうか……」と消え入りそうな声で訴えてみるものの、「特例を認めるわけにはいかないんですよ」と言われてしまい、がっくり。
会社に取りに行ってもどうしても間に合わないし、頭はもうパニック。
そうだ、誰か他の人に届けてもらおう、とやっとのことで思い当たり、会社に電話する。
……何とか、先輩に届けてもらえることになりました。
ほんっとに、感謝しています!

ああ、マジであせったー。入札に参加できないところだったよ……。
お仕事は、責任もって取り組まなくちゃいけませんな。
忘れ物厳禁。

朝から執筆!

2007-01-29 | 執筆
昨日山ほど寝たおかげで、今日は早朝からすっきりと目覚めることができた。
そして久しぶりの朝執筆!
うーん、なんだかものすごくはかどるなぁ。
今、NovelMarkで主催しているコンテスト用の作品を書いているのだけど、1月31日までの締め切りだったのが、2月14日まで延長されたのもあって、何とか間に合いそうかな。
ちなみに、テーマは「寒」で原稿用紙30枚以内。
なんだか久しぶりに頭が執筆モードになって、すごく楽しい気分。
書き上がったらホームページの方にもアップしようと思うので、しばしお待ちくださいな。

じばく。

2007-01-28 | 雑記
15000ヒット、自分で踏んじゃいました。あちゃー。
でも、本当にうれしい! 15000だよ!
なかなか小説は更新してないっていうのに、
こんなに皆さんに訪れていただいて、心から感謝。
もうすぐ開設から丸二年になるし。
きっと更新が停滞したり、書く気がなくなったりすることも時にはあるだろうけど、
これから何年も何十年も、続けていけたらいいなぁ。

読書三昧

2007-01-24 | 批評のようなもの:小説
ってほどでもないけど、最近結構本を読んでいる。
それも、ものすごく当たりが多くて、自分の中での好きな作品ベストテンがどんどんと入れ替わっている感じ。
まぁ、その時の気分によっても違うから、ベストテンを出せと言われると困ってしまうんだけど。

最近読んだのをいくつかあげておこう。時間を見つけてレビュー書きたいなぁ。

向山貴彦『童話物語』
伊藤たかみ『ぎぶそん』
――『ミカ!』
三浦しをん『ロマンス小説の7日間』
星新一『ブランコのむこう』
たつみや章『イサナと不知火のきみ』
日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』
浅井ラボ『されど罪人は竜と踊るⅢ 災厄の一日』

Janne Da Arc!

2007-01-23 | 音楽
「Janne Da Arc 10th Aniversary INDIES COMPLETE BOX」を買いましたっ!
なんと、ブックオフで見つけて即買いですよ!
ちょっと前に完全限定生産で発売されたやつで、買いそびれていたらいつの間にか入手困難になってしまっていたもの。
さすがに、中古品なのに新品と同じ価格で売っていたけど、プレミアがついていなかっただけでも相当ラッキー。
というかそもそも、CDアルバム3枚とDVD1枚で4900円って定価が安すぎるよ!

Janneのインディーズ曲は、今の以上にハードな曲が多くて、かなり好み。
ってか、インディーズ時代から、楽器の音かっこよすぎだー!

とっても満足な買い物だった。今日はついてるなー。

焼肉。

2007-01-21 | 今日の出来事
弟の内定祝いに焼肉をたらふく食ってきました(笑)。
というか、ふと気がつけば僕が入社してからそろそろ1年経つんだなぁ。
もう本当にずっと愚痴ってばっかりで、自分は大変だ大変だって嘆いてばかりいたけれど、振り返ってみればこの一年、数え切れないほどの新しい挑戦と、そして出会いがあった。
たぶん、だけど、一年前に比べて僕は、いろんな面で相当成長したんじゃないかな。
苦労の量と得たものの量は、もしかしたらイコールなのかもしれないな。
これが、「若い時の苦労は買ってでもしろ」ってことなのかも(笑)。

BigBirdショッピングモールライヴ!

2007-01-20 | ライヴレポ
休日で余裕ができたから、書きたいと思っていたものを書いていこう。
まずは、こないだの日曜日に行ったBigBirdのショッピングモールライヴのレポ。

セットリストはこちら。

1.追いかけっこ
2.すみれ
3.呼吸
4.ホントノセカイ(新曲!)
5.手紙

久しぶりに生で聴いたBigBird!
ヴォーカルの構さんが風邪を引いているという話で少し心配していたけれど、どうやらすっかり直ったみたい。
相変わらず、怖いくらいに綺麗なサウンドが、ショッピングモール中を満たしていく。
今回はなんだかいつもよりお客さんも多かったような。
買い物中にふと、あの歌声を耳にしたらそりゃ足を止めてしまうよなぁ。

意外に思うかもしれないけど、僕は、BigBirdに限って言えば、ライヴハウスで聴くよりショッピングモールライヴの方が好き。
高く高く昇っていくような、空間的な広がりのあるBigBirdの音楽には、ライヴハウスは狭すぎるように思う。
広くて天井も高い、ショッピングモールの広場がすごくちょうどいいように感じるんだ。
それにすごく日常に寄り添った彼らの歌詞は、ライヴハウスという、ある種限定された非日常の空間より、日常そのものを現しているショッピングモールという空間にとてもよく似合う。
誰もが釘付けになって曲を聴いている、という雰囲気ではなくて、普通の生活を送っている隣でさりげなく紡がれている音楽。
それがBigBirdの音楽にふさわしい。

今回やってくれた曲は僕の大好きな曲ばっかりだったし、できたばかりという「ホントノセカイ」も聴くことができた。
ホントノセカイは、ただ綺麗なばかりじゃなくて時に痛みを伴うような言葉。
自分を守るために、嘘をついて、強がって、人を傷つけてしまう、それが世界だ。
だけど、君の体温と僕の涙は、ホントノセカイなんだ。
初めて聴いた曲なのに、これほど胸の中に入ってくるだなんて、すごすぎるよ。

それから、改めていい曲だなぁ、と思ったのが「追いかけっこ」。

   曇り空の下 乾いた合図の音が響き渡れば
   僕は今しかないってタイミングで 右足から走り出してく

走り出すことに、迷いはたくさんあるけど、今が、走り出す時だよ。
そんなふうに、僕の背中を押してくれる素敵な曲。

今までの曲をリマスタリングしたベスト版のようなCD「preflight」も買うことができたし(しかも全員のサイン入り!)、短いけどすごく素敵な時間だった。

睡魔ー。

2007-01-18 | 雑記
今週は不定記を書いてないなぁ。
なんだかすっごく眠くって、書こうとした瞬間に「やっぱり寝ちゃおう」と思ってしまう。
仕事が忙しいからかな。
それとも心が安定してきたからかな。
信じられないくらいに深く、ぐっすりと眠ってしまうのです。

書きたいことはいっぱいあるんだけどね。
日曜日のBigBirdのライヴとか。
ただいま参戦中の「覆面作家企画」について、とか。

ぬくもり。

2007-01-14 | コトバ
君のかすかなぬくもりが、僕を闇の中から連れ出してくれたんだ。
僕はいつでも不安定で、ゆらゆらと漂ってばかりいるよ。
必死で自分を守ろうとして 繕って、偽って、かっこつけてばかりいるけど。
それでも、溺れそうなときは君のぬくもりを命綱に、
何とか渡っていけそうな、そんな気がしているんだ。
臆病で情けなくて頼りない、でも確かな、そんな気持ちで。

素敵な休日☆

2007-01-13 | 旅行記
今日は、突然思い立ってレンタカーを借りてドライヴしてきました。
とにかく海が見たい、と言うアバウトな理由で横須賀の観音崎へ。
そんな適当な計画でもちゃんとたどりつけてしまうからナビって偉大。
そして僕の運転もなかなかまともになってきたもんだ。

素敵な友人を隣に乗せて、ゴキゲンな音楽をかけながら走らせる車は、とても心地いい。
仕事で毎日車に乗っているけど、状況が違うだけでこんなにも楽しくなるものなのか。
まぁ、一番の理由は、ひとりじゃない、ってことだけどね。

初めて運転したコンパクトカー(トヨタのパッソ)は、僕が普段運転しているバンの半分くらいの大きさで、
加速が少し遅い以外は非常に運転しやすく快適だった。
結構荷物も入るみたいだし、燃費もものすごくいいし、そりゃあ最近の車はコンパクトカーだらけなわけだ。

で、車を快調に走らせて2時間半ほどでたどり着いた観音崎灯台は、とにかく素晴らしいところだった。
海は海でも、海水浴場なんかとは違って、砂浜ではなく岩場の海。
そのせいもあってか、海の水はかなり綺麗。
そして何より、岩場に打ち寄せる波の、不規則な音がとても耳に心地よい。
風も強くてもちろん寒かったんだけど、なぜか不快な感じはまったくせず、
冷たい風にいつまでも吹かれていたいような気分だった。
肩の力がふっと抜けて、日常の嫌なことをすべて忘れてしまうような、そんなひとときを過ごすことができた。

冬の短い昼が終わり、日もすっかり落ちてきた。
とはいえ、まだ時間は早いからそのまま帰るのももったいない、ということで
次に向かったのは横浜のみなとみらい。
僕はすっかり行きなれたところだけど、車で行くのは初めてだし、それでももう一年ぶりくらいにはなる。
年中クリスマスみたいな、キラキラとした夜景もなんだか懐かしくて、
やっぱり東京より落ち着くなぁ、なんて考えてみたり。
横浜にはほとんど来たことがない、と言う友人も喜んでくれて、楽しい時間を過ごすことができた。

そして帰途へ。
長時間運転して、さすがに身体はちょっとだけ疲れたけれど、心の方はすっかり疲れが取れたみたいだ。
帰ったあとにもJanne Da ArcのライヴDVDを見たりなんかしちゃって(これが、すっごくかっこよかった!)、
これでもか、と言うくらい満喫した休日だったのです。

鼻血ぶぅ。

2007-01-12 | 今日の出来事
今日はなぜか鼻血が止まらない一日でした。
急にだらだら出るもんだからティッシュを出すのが間に合わず、ハンカチが血だらけに!
血だらけのハンカチはなんだか妙に迫力があった(笑)。
上司には「血の気が多いのか? ……そうは見えないけど」と苦笑された。
まぁ、確かに、献血したら貧血で倒れそうなくらいだけどさ。
ってか体重足りなくて献血できない!

……それにしても、「鼻血ブー」って表現すごいな。
ブーっていうほど鼻血噴き出したら大惨事だよ。

疲れた~。

2007-01-10 | 仕事
今日はなんだか、仕事がたくさんあって大変だった。
しかも、あんまりに疲れたからまだまだやることは会ったのにほっぽって早く帰ってきちゃった(笑)。
これは明日が大変だぞ~。
でも、久しぶりに10時前に家に帰ってきたら、なんだかちょっとだけゆったりとした気分になれた。
年末年始の休みもあったからだと思うけど、すごく殺伐としていた自分の心が、目に見えて穏やかになっていくのを感じる。
やっぱり人間、休息は必要なんだなぁ。
心に余裕ができてくると、週末何しようとか、色々なことを考えられるようになってくる。
そうすると、瞬く間に今まで見ていた世界が違うものに見えてくるんだ。

そんなこんなで、浮き沈みの激しい僕ですが、ちょっとは元気になっていくといいなぁ。