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さちさんのひとりごと

初めは母の介護の記録のつもりで始めたブログでしたが、今は目に付いたこと、心に残ったことなどを記しています。

京橋から銀座~浅草まで

2006-07-04 | 絵画
                       <クリックして見てね!>
坂本繁二郎展の入り口からカタログへ


浅草の義姉の家に行くと言う夫と二つ展覧会が見たいという私との談合(?)の結果2人で1日で済まそうということになりました。

先ず第1番目に京橋にあるブリヂストン美術館へ・・・
そこでは8日まで石橋美術館50周年記念『坂本繁二郎展』が開催されています。
繁二郎の代表作は牛・馬が有名ですが、その他モチーフは私達日常生活にあるもの、例えば野菜・果物・植木鉢・本・能面など ありとあらゆる物が画材になっています。
あの色彩感覚は改めて作家の素晴らしさを再発見し大満足の展覧会でした。


次に目指すは銀座2丁目で開催されている私の所属している東光会の選抜展へ・(私の先生も選ばれて出品しています)
私は地下鉄でと思っていた所、夫が京橋から銀座までは近いから歩こう・・・と自信満々にいうのでそれもいいかなと 歩き出したは良いけれど どこでどう間違ったか1本違う道路をテクテク・・・と。
いつになっても着きません。。。
普段だったら私も歩きやすい靴をはくのですが、その日は姉の家にも行くことだし・とパンプスで出掛けたものだから
築地の方まで歩いてしまい“ねぇ~地下鉄に乗っちゃおうか?”と言う私に“どうしても歩く”という夫・・・
やっとのことで松屋が見えてきた時には2人とも“ほっ!”でした。。。


選抜展は東光会の会員の中から選ばれた52名の先生方の(ほとんどが審査員の先生方)絵が30号~50号で出品されていました。
いつも100号以上の絵を見慣れている私にはとても新鮮に感じられました。私の先生の絵はひときわ輝いて見えました・・・よ。

展覧会を見終え今度は地下鉄で東浅草の義姉の家へ間違えずに到着
夕食はいつも行列が出来るというてんぷらで有名な“伊勢屋”さんへ連れて行ってもらいテレビでしか見た事のない丼の倍もある大きなアナゴ・海老・いかの乗った天丼を御馳走になりました。ゴマ油で揚げてあるせいかさっぱりしていて胃にもたれる事もなくおいしくいただきました。
デジカメはもっていたのですがさすがシャッターは切れませんでした。
残念、無念?!

かくして夫の退職後の共同作業は珍道中ではありましたがなんとか無事終了と相成った次第です。。。





やっとのことで!!

2006-04-10 | 絵画
モチーフの写真 出来上がりは代わってきています


都美術館で開かれる公募展 第72回東光展に出品する作品をやっとの事で先日 搬入してきました。
私の手元から離れてホットしているところです。

今年は本当に大変でした。
月曜から金曜まで実家通いで描くことが出来ず、土・日は全部自分の為に使う時間がなくて気持ちだけが焦っていました。

仕方がないので朝,晩キャンバスを眺め、あそこはこうしよう!ここはこうして!と頭に叩き込んで時間のあった時に一気に描き、また眺める・・・というやり方でした。
お恥ずかしい作品ですがよかったらクリックしてみてください
まだまだ薄っぺらで納得できていないのですが“ながい時にはそんなときもあるさ”とケセラセラの心境での出品です。
(初めての作品掲載でドキドキしていま~す。。。

幸い昨年から無審査で飾っていただけるようになりました。。。
本当は、だからこそ 良い作品を出さなければならないのですが・・・

私が油絵を始めて25年余り、東光展に出品し始めて今年で14回目になりました。
それ以前は県展や県北展でした。
今は大きな作品を2点描くのはちょっと大変
時間があって環境が整っていれば描ける・・・というものではありませんが時間と夜の照明(電気は色を変えますので)だけは欲しいなぁ~と思っています。
夜は居眠りばかりの私なので整ってもダメかも

また、次回の作品のモチーフを何にしようか・・・考えなければなりません。
でも もうすこ~し のんびりしようかな

子供達の展覧会

2005-12-21 | 絵画
12月18日(日)~25日(日)までパストラルかぞ・展示室で
「初めて描く油絵ー学芸員は制作者」と題する展覧会が開かれています。

初日、会場に足を踏み入れてビックリしました。
初めて油絵を描いたというので余り期待していなかったのですが、どうして、どうして、みずみずしい感性に魅せられてしまいました。

この展覧会は文部科学省・文化庁の助成による芸術体験プログラムの一環として市の教育委員会が講座を開催したものです。
夏から始まった講座の前半は小学4年生~中学生まで20人余りが、それぞれ油彩を用いて作品を制作・・・
油絵の道具は絵の具からキャンバスまで一式を市が用意してくれたそうです。
そして後半は制作された作品を使って受講生が広報・展示・会場設営・パンフレットなどを担当し,自分たちの手で展覧会を作り上げたのでした。

前半の制作指導は私の絵の先生であるH先生、後半の展示指導は以前県の近代美術館で学芸員をされていたM先生でした。
初めての子供達を指導するのは大変だったようです。。。
油をこぼしたぁ~、絵の具がくっついたあ~・・・と大騒ぎだったとか

オープニングセレモニーで「創造する喜び」と題してH先生が講話をされました。
その中で,師との出会いがどんなに大事かという話をされ、H先生は中学の美術の先生が師との出会いで高い次元の事を教えてもらい、師と出会った事が一番の宝だった・・と話されました。
私は・・・というと市の美術展などに出品した作品をH先生が目に留めてくださり、私の所へ来ませんか?と声を掛けていただいたのが師との出会いでした。
本当にラッキーでした。今でも感謝しています。

絵に限らず素晴らしい師との出会いがその人の人生を変える・・・という事は往々にしてありますから。。。

今回の展覧会が子供達にとって素晴らしい師との出会いとなって、絵に興味を持つ
キッカケになってくれたらいいなぁ~と思います。
もしかしたらこの中からすごい芸術家が誕生するかもしれませんよ

朝日新聞にも紹介されていましたし、テレビ埼玉のニュースでも流れました。
25日まで展示されていますのでお近くの方、時間があったら寄ってみてください。

日展と豚まん

2005-11-21 | 絵画


やっとのことで一昨日、日展を観に行く事が出来ました。
毎年、友人と一緒なのですが今年はお互い忙しいので時間が空いた時に行ってこよう・・ということで私は急遽土曜日に上野へ。。。
その日 最寄のJRの駅に車を置き(1時間100円) さあっ、行くぞ!と気合を入れて駅についたはいいのですが、人身事故の影響で電車が来ません。大幅に遅れて来た電車は途中止まり・・それでも乗り継いで上野へ。
都美術館も土曜日のせいかいつもより混んでいました。

洋画を1室と5室(偉い先生の作品多数)を中心に見て回り、最後の23室まで観終わった時はぐったりでした。
特に、1室は黒山の人だかり・・ジュディーオングさんの版画が特選を取っていてそれを観たさに人が集まっていたのです。
さすが日展・最後の部屋まで見ごたえがありましたね。
私の先生も今年は2回目の特選は取れませんでしたが着物を着た婦人像でとてもステキでした。
それから知り合いの先生の書を観て美術館を後にしたのですがプーシキン展も混んでいて残念ながら観る事を断念しました。

いつもなら友人と おいしいランチ といくところですが今回は何せひとり・・・
と、動物園の入り口近くに“幻の豚まん”と書かれた旗がヒラヒラ おいで!おいで!をしているではありませんか?
ン!青空の下で食べるのもいいかも・・・と思い、思い切って普通だったら絶対やらないであろう事をやっちゃいました。
人間ウオッチングをしながらイチョウの木の下で豚まんをパクついたのです。
とってもおいしかったんです。これにカラシとお醤油があったらもっと良いのに・なんて思いながら・・・誰も知った人がいないから出来る事なんですねぇ~。

家に帰って夫に話したら若い人でもあるまいし・・・とあきれられましたが。
でも楽しかったなぁ。。。
日展と豚まん・変な取り合わせでしたがストレス発散の出来た土曜日でした。



小使いさんは大変です!

2005-10-20 | 絵画

私たちは月1回の日曜日・人物写生会なるものと開催しています。
つまりモデルさんにポーズをとってもらい、みんなでそれを描くのです。
参加費は1人1回1,500円・参加者は毎回15人前後・地元のコミュニテェーセンターが会場です。
こう書くと な~んだ。行って描けばいいんじゃない・・・と思われるでしょうが.小使いさんの私としては大変なんです。

先日もモデルさんが急に都合が悪くなった・・との電話。。。急に言われたって人物写生会にモデルがいなくてはねぇ。。。
急遽、来月のモデルさんに代わってもらいましたが・・・

そうそう、そのモデルさんを捜すのが大変なんです。
プロのモデルさんを頼むと料金が高いので自分たちで調達です。
皆さん協力してくれるので今の所なんとかなっていますが、要望がいろいろです。
絵になる人・なるべく若い人・着物がいい・アジアの人がいい・・などなど。。。
そうそう勝手な事を言いなさんなと思いますよ。
今回のモデルさんは台湾の若い女性。動かないしチャイナ服でとっても描きやすいんです。
次に会場予約.。これも結構たいへんなんです。
借りる日が他の団体と重なってしまうと話し合いで譲らなくてはならない事もあります。 そんな時は次の会場探しです。

当日もいろいろアリです。
センセイが「初心者同志の会話っておもしろいよね」と言うのです。
「教えている人も教わっている人もよくわかっていないから話がかみ合わなくて」ですって。。。エエッ!聞かれているんだぁ。おおコワ・・・気を付けねば・・・!

その後、最後の点検をしていたら、会場にハンドバッグと絵の道具一式が置いてあるではありませんか。誰もいないのに???駐車場かな?と思い下に降りていくとバタバタ走ってくる人アリ。“ハンドバッグ忘れた”ですって。。。
でも道具はその人のではなく、仕方がないので事務所に預けて帰宅しました。

夕方電話が鳴り忘れ物の犯人(?)がわかったのですが、オイ!オイ!絵を描きに来て道具を忘れていく人がいるかぁ~って感じでしたね。
今日 これから12月の会場予約に行きます。とれるといいのですが・・・
小使いさんは大変なんですぅ。。。

サトエ記念21世紀美術館

2005-10-03 | 絵画
我が町の美術館 サトエ記念21世紀美術館は市内の町外れ、田園風景の中に平成国際大学に併設された美術館として5年前に創設されました。

料亭と見まごうような日本風の門をくぐると緑豊かな庭園があり、そこには小川が流れ鯉が泳ぎ四季折々の風情が感じられます。
また、庭園には彫刻の森を思わせる現代彫刻がバランスよく並べられ、数百年の年輪を数えるという天然の秋田杉のやかたがお出迎えしてくれます。

そこで7月23日~10月16日まで私達の草光会のドン・齋藤栄一先生の特集
“埼玉の近代・現代の美術/特集:齋藤栄一展”が開催されています。
(この展覧会は埼玉にゆかりのある近代の芸術家達の作品と芸術家を紹介するものだそうです。)
招待状をいただいてみにいかなくては・・・と思いながら忙しさにかまけて今まで失礼していましたが昨日の午後、夫と一緒にやっとみることができました。

先生は私の所属している東光会埼玉支部(草光会)の会長であり東光会の審査員・県展の審査員などを努め、みるからに画家をいう風貌の持ち主です。
今回は40点余りが展示されていましたが初期の頃の絵や御家族の絵が何点かあり、へぇーこういう絵も描いていたんだ・・・と知らない一面も見た思いでした。
私は直接の指導は受けていませんが、月1回の人物写生会にはいつも御一緒し
黙々と筆を走らせ、80歳を迎える現在もお元気で活動を続けていらっしゃいます。

昨日は10月とは思えない30度を越す真夏日でしたが,これからの1日 館内を鑑賞した後
、庭園内の椅子に座りのんびりと雲の流れなどを観察しながら日がな過ごせたらストレスなど吹っ飛んでしまうのでは・・・と感じた真夏日の午後でした。

安井曽太郎展

2005-07-11 | 絵画


先日、油絵の指導していただいている先生御夫妻・大先輩の御夫妻・友人と私の6人で水戸にある茨城県近代美術館に安井曽太郎展を観に行ってきました。
東鷲宮まで車で行き、鷲宮から小山までJR宇都宮線・小山から水戸までJR水戸線で約2時間半の小旅行(?)でしたが女4人のおしゃべりで、アッと言う間に着いてしまいました。
たまに電車で遠出というのもいいですね。下り線では必ず座れますから・・・
(パソコンのお陰で乗り換え時間はばっちりでした)
前日までどしゃ降りの雨でしたが当日は青空が広がり、晴れ女と言われている私としては面目躍如と言う所でした。

展覧会は油彩109点、水彩・素描35点が展示され,とても見応えのあるものでした。
切手にもなっている金蓉は修復後、初公開されたものですが修復前の“ひびわれ”も味があったのに・・・
安井曽太郎は肖像画でも有名な人ですが玉蟲先生像の飄々とした表情はとても印象に残っています。

茨城県近代美術館では昭和13年4月1日以前に生まれた人は入場無料になっていて、我々6人のうち3人が恩恵を蒙りました。  もちろん私は入場料830円也を支払いましたが・・・
最近はン歳以上は入場無料というところが増えてきましたがとても良いことだと思います。

安井曽太郎展は7月24日までやっています。美術に興味のある方にはお薦めの展覧会です。
水戸は埼玉より涼しい風が吹いていました。気温も幾分低いようです。


県展

2005-06-23 | 絵画




第55回県展が終了しました。
なかなか行けなくて最終日の1日前、やっとの事で観てきました。
洋画は入選率が低く、今年は30%を切ったという事です。仲間の人達も随分と落選しました。私はと言うと、東光展に出品するようになった時から出していません。12~13年になりますか??
東光展は4月、県展は5月に搬入があるため大きい作品を2枚制作するのは大変なのです。(本当は自分で怠けているので、言い訳をしているのでありま~す)
少し、落ちついたら出品しよう・・・とキャンバスだけは用意してあるのですがなかなか・・・

 でも、うれしい事にいろいろ教えていただいている大先輩が素晴らしい賞をいただいたので、どうしても観たかったので無理をして行って来たのです。
素晴らしい作品も沢山ありましたが、どうしてこういうのが入選??とびっくりするようなものもありました。
県展はいろんな派があるので、内情はいろいろあるようです。何の世界も同じ事

 午後から、母の所へ行く予定があったのでお昼も食べずに帰りの電車へ・・・
ちょっとウトウトしたのが間違いの元・2つ手前で降りてしまい、次の電車を待つ羽目に。余計に時間がかかった上に駐車料金まで多くはらってしまったドジな私でした。

ゴッホ展とラ・トゥール展

2005-05-18 | 絵画
 やっとやっとゴッホ展へ行く事が出来ました。 22日で終了ということもあって かなりの待ち時間は覚悟していましたが着いてみてびっくり!120分待ちと書いてあるではありませんか。列の最後尾は美術館の外の道路をはるか登ったところ・・・でも帰るわけには行きません。何時間でも待つぞ!!と言う気持ちでしたが実際は90分くらいで中に入る事が出来たのです。しかし、中に入っても人の頭、頭、で絵の全体を見る事は出来ませんでした。
 ゴッホは世界的に人気の高い画家ですが特に日本人は好きな人が多いようです。精神病との闘い、自分の耳を切り取った事件、そして自らの命を絶つなど悲劇的なエピソードはよく知られており、わずか37歳で生涯を閉じた人です。 そのアルル時代の絵 <種まく人><夜のカフェテラス><黄色い家>などが展示されていましたがもっとゆったりと見たかった・・と残念でなりません。
 ゴッホ展が消化不良気味だったので、帰り上野の国立西洋美術館で開催されているラ・トゥール展をはしごしました。 ラ・トゥールは再発見された神秘の画家を言われ現在まで残っている真作は約40点のみと言われています。ついでに国立西洋美術館の常設展も見てしまいました。常設展もすごい絵が展示されていて、ついでに見るものではない・もっと時間をかけてゆっくりみなくては・・・と思いました。
 今日は一日どっぷりと絵の世界に浸る事が出来、心の洗濯をすることが出来ました。 そして帰りの電車の中、また一つちょっといい出来事に出会う事が出来ました。次のブログで書いてみたいと思います。
 

展覧会

2005-04-23 | 絵画
 第71回“東光展”が今年も4月23日~5月7日まで上野の都美術館で始まりました。
935点の作品が展示されています。
 幸い私は今年から審査無しで飾っていただけることになりました。
去年までは、発表の日までドキドキ、ソワソワ落ち着かない日を
過ごしましたが、その心配がなくなったことだけでも幸せなことです。

 油絵を始めて25年余り、一向にうまくなりません。
偉い先生方の作品や、展覧会で素晴らしい作品に出会ったときなど
今年こそは・・・私も・・と決意を新たにするのですが
日常の生活の中に忘れ去られてしまい、一年間持続することは
ありませんでした。
 今年もまた、そんな決意を新たにしてきた わたし でした。