L O R D S of the Animal Kingdom
Some largest fossil Proboscideans that have ever walked the earth
二大巨象ヘッド・トゥー・ヘッドと題し、歴代でも最大級の長鼻類2種がコンテンポラリーとして、或いは時空を超えた形で顔合わせする趣旨の復元画を描いておりますが、今回、その主な作品を一度に並べてみました。
まさに、名だたる獣王たちの競演です。
いずれも特大級、現生最大の陸獣たるアフリカゾウをも凌ぐ大きさになりますが、同じ長鼻類(ゾウの仲間)でも形態差異は意想外に大きく、一様ではないことが見て取れるでしょう。
頭骨形態や象牙形状のみならず、ポストクラニアルのプロポーションの違いなどにも注目していただけたら嬉しく思います。
まずは、日本にもなじみの深い2属の大型種。
パレオロクソドン属※は、現在では遺伝系統的にアフリカゾウ属(ロクソドンタ)に最近縁であることが判明しています。
(※厳密には、ユーラシア西方分布のアンティクウス種(ストレートタスクゾウ)。同属他種にもこれが当てはまるか否かは判っていません)
よって、この復元画では皮膚質感などにアフリカゾウ的な要素を取り入れています。
左 パレオロクソドン・アンティクウス Palaeoloxodon antiquus (更新世・ユーラシア西部)
右 ステゴドン・ミエンシス Stegodon miensis (鮮新世‐更新世・ユーラシア東部、日本)
次いでアフリカの一連の巨大長鼻類。
ステゴテトラベロドン属の四本牙は古風な趣きではありますが、ゴンフォテリウム科ではなくゾウ科の種類であることに注意してください。
左 エレファス / パレオロクソドン・レッキ Elephas / Palaeoloxodon recki (鮮新世・アフリカ東部、南部)
右 デイノテリウム・ボザーシ Deinotherium bozasi (中新世‐更新世・アフリカ東部、南部)
左 ステゴテトラベロドン・シルティクス Stegotetrabelodon syrticus (中新世・アフリカ東部)
右 デイノテリウム・ボザーシ Deinotherium bozasi (中新世‐更新世・アフリカ東部、南部)
最後に北米の巨大長鼻類。
「G.F.S.マストドン」はまだ正式な記載には至っていない保留種ですが、しかるべき時に詳細をお伝えできると思います。
マストドン科の種類と確証されれば重大な発表になるでしょう。
ローレンタイド氷床以南に分布していた北米のマンモス種については、形態上は異なるコロンビアマンモスとウーリーマンモスとが、遺伝情報的にはほぼ同質であるという、DNA分析の驚くべき結果が出ています(2016, 2021)。この一見不可解な事実を説明する鍵を握るのは、マンモス間の大規模な交配現象だとされています(問題の詳細については拙更新世後期・北米南東部 コロンビアマンモスをご覧になってください)。
信じ難いような話ですけど、今後の分類の如何によっては、北米マンモスは一属一種に落ち着く可能性があるということなのです。
左 G F Sマストドン※(ジゴロフォドン属種)'G.F.S.' Mastodon Zygolophodon sp. (鮮新世・北米南東部)
※本種の発見、記載に携わられるChris Widga教授認定の復元画です
右 コロンビアマンモス Mammuthus columbi (更新世・北米)
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