ゆう’sful LIFE

感染予防と看護について考えたことや勉強したことを綴っています。

次亜塩素酸水・・・つづき

2020年06月27日 | 感染管理
次亜塩素酸水に関する追検証の結果をNITEが公表しました。
https://www.nite.go.jp/information/osirase20200626.html

明確な製品基準がなく、これまでも質問に答えにくいものでしたから、こうして公式に検証されることはいいことだと思います。

おさらいです。(前述をコピペ)
次亜塩素酸水は、もともとは食品衛生法で生成方法が指導されている食品添加物で、殺菌効果と安全性が確かな次亜塩素酸水とは「食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの」と定義しています。
しかし、実際は次亜塩素酸ナトリウムを希釈したり、クエン酸などを混ぜてpH調整した水溶液を次亜塩素酸水や次亜塩素酸水溶液として販売していることもあります。

今回のNITEの検証に、どの製品を使用したのかは見当たらないのですが複数の製品で検証されています。
しかし、いろいろあるものでした。

結論は「次亜塩素酸水(電解型/非電解型)は有効塩素濃度35ppm以上」
35ppmとは0.0035ppmですから、≒0.001...ほぼ水ではないかと思ったりもします。

更に追記として
①汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去すること
②対象物に対して十分な量を使用すること
とあります。
これ、①の時点で、ほぼウイルスいなくなってるんじゃない?とも考えられます。
なぜなら、有機物を除去するために界面活性剤などを使用すれば、それでウイルス除去されるので…
対象物によって使い分けをするのがよいでしょうね。

噴霧については変わらず、人体への安全性が確認されていないでと注意喚起しています。
ボックス中の除菌(ウイルス)と、市中では条件が違い過ぎるので、それを使用したことがアウトカムの改善=感染が減る、ことにつながるといったら評価が難しいでしょうね。
現時点では、他の有効性が明らかな対策をきっちりやった方がいいと思います。


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