goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

「ひまわり」(1970年)

マルチェロ・マストロヤンニ & ソフィア・ローレン。
この二人は夫婦だったんだよね。たしか。
これほどお似合いの大人のカップルもいない。


マルチェロ・マストロヤンニは
イタリア人俳優の中でシウが最も好きな人。
マルチェロを教えてくれたのは
シウの昔の彼。
すごく年上のその人が
マルチェロ・マストロヤンニの映画を色々教えてくれた。
一番思い出に残っているのは「ジンジャーとフレッド」かしら。

そういう色々な思い出が重なって
「ひまわり」はDVDで見ただけなのに
なぜかマンシーニのあのテーマを聴いただけで
もう涙が止まらなくなってしまう。

ロシアでジョバンナが行方不明だった夫を見つけ、
顔を合わせたものの反射的に列車に飛び乗り号泣するシーン。
映画史に残る名シーンだ。

あのあたりでもうダメ。

でも待てよって思う。

10年前のシウだったらもう大泣きしておしまいだったかもしれないけど
今のシウはやはり少し大人だ。

結局アントニオは我慢が足りないヤサ男でしかないんじゃないか?
なんて思ってしまう。
あの雪の行軍の中、ジョバンナを想えば死んでも帰ってこられたのではないかとか
ジョバンナと再会した後に再びミラノのジョバンナを訪ねるのに時間がかかったのもどうなんだ・・とか。

もちろん西側と東側を自由に行き来できるわけもない時代だけど
「母が病気だ。」なんて言って、結局は訪伊が叶っているんだし。

ジョバンナはさておき、
あの愛情あふれる年老いた母のことを思わなかったんだろうか・・・とも思う。

とはいえ、
戦争という出来事で
まるで耳元で爆発があったようになり
すべての感覚がマヒしてしまっていた時代なのかもしれない。

「仕方ないんだ・・・」
という言葉で誰の心の中もいっぱいになっていたのだと思う。


ロシア戦線で亡くなった沢山のイタリア兵の上に咲き乱れるひまわり。
一面の雪、真っ白な地獄のようだった景色を覆う黄色いひまわり。
やはり今作の主役はあのひまわりで
ひまわりはソフィア・ローレンそのもの。

ひまわりは“綺麗な”花じゃない。
太陽の光に焼かれて、
葉っぱはしだれたようになり、花弁もヨレている。
大事にされている花じゃないから、
びっくりするほど太い茎で
大地にしっかり立っている。
自分が一番に光を浴びようと
太陽の方を向く姿には“可憐さ”はひとかけらもない。
でも、美しい。

そういえば、「ひまわり」のネタでちょっと思い出したことがあった!

イタリア男みたいな(シウは好きだけど)ナンパなオジサマの話。

ひまわり - goo 映画
コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「TIME/タイム」 「ものすごく... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。