「キャプテン・フィリップス」

今年見た映画で一番はなんだろう・・・と考えても
色々候補が浮かんで、
逆に今年見た映画で最低だったのは・・・と考えると
「サヨナライツカ」しか浮かばない。

あ・・・今年見た映画じゃない。

というか、あれ以来、最低の映画ってと思うと
「サヨナライツカ」しか浮かばない。
トラウマだな。

もちろん、素晴らしい出来に違いない、「キャプテン・フィリップス」を見てきた。

緊張感が終始劇場を包んでいたな～。
一時も目の離せない映画だった。

「アメリカ人だったら・・」という海賊の言葉が胸を打つ。
これからの日本が近い将来、
この言葉を口にする若者ばかりにならないと限らない。

魚を獲っても、野菜を作っても、欧米に勝てない。
そんなアフリカや南米は
人さらいでもするしかないのかも。

フィリップス船長の気持ちの移り変わりも思う。
我が子をいい子たちだけどサバイバルして行けるのか・・・というのが
船長が妻と交わした最後の会話だった。
海賊の一人はまだ少年。
彼はその姿を息子とも重ねたのではないか。

他所者を海賊の仲間に入れてしまったこと、
（張り合う気持ちと無駄なプライドが彼らを追い詰めていた）
危険な航路を選んでしまった無理、
さまざまな要因が悲劇を呼ぶ。

娯楽としても最高の出来だが
実話ということで、その背景を考えずにはいられない。