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「劇場版 荒野に希望の灯をともす」

中村哲さんについては、

お医者さんでアフガニスタンで活動し殺されてしまった人という知識しかなかった。

すごい人だとは思っていたけど、

改めてこのドキュメンタリーを見て

大ショックを受けてしまった。

 

一番は、地域の人を地獄から救うのに水が必要だと、

用水路を建設しようと思い立ち、

設計に必要な微分積分なんかを、中学生のお嬢さんの教科書で改めて勉強した、とか。

普通、用水路を建設しようと思ったら(思うのがもはや普通ではないけど)

まずは資金を集め、設計してくれる人を探し、作ってくれる人を探す、のではないか。

自分でやるっていう発想が自由すぎて素晴らしいと思う。

重機に乗るのがお好きで、乗り始めたらなかなか降りてこられなかったとのこと。

 

用水路が完成した時、

自分の功績ではなくて、天が味方してくれたという考え方をしていたそう。

これは中国の偉人の物語を読むとよく出てくる考え方。

可能と思ったことでも天が味方していなければ失敗することがあるし、

不可能と思っても天が味方して成功することがある。

人間は小さい存在で、そんな人間が考えることに絶対はない。

天を味方にする人になることを目指していかなければならない。

 

中村哲先生はクリスチャンだった。

敬虔なムスリムであるパシュトゥン人の中にたった一人クリスチャン。

でも彼らは中村哲先生を尊敬し信頼した。

アフガニスタンの田舎でそんな関係性を築けるなら、

宗教の違いによる争いなんて本当はどこでも起きるわけがないと思う。

ダライラマが、宗教が違うからとその宗教を否定してはいけないと言った。

神の意志を人間が決めてはいけないということ。

 

中村哲先生がお亡くなりになったのは本当に残念。

きっと夭逝されたお子さんと天国で平和を祈っていらっしゃると思う。

あまりに偉大で誰かがその後を継ぐのは難しいと、

中村哲先生の意志を“チーム”でついていくことにしたとか。

 

ペシャワル会の活動、できるだけ応援したいと思う。

 

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