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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『私の中のあなた』ー追記

2009-10-15 18:50:29 | 映画
賢くて、単純ではない人だと
こういう映画を見たとき
もしかすると色々なあり得ない設定なんかに
“ハマれない”って思うものかもしれない。

でもシウはおかげさまでとっても単純。

単純に号泣し、
久しぶりに良い映画を見たなって思った。
本当に。

キャメが観客から好感をもたれない母親を演じている。
母親役は初めてなんだよね。
ラブコメの女王。
キャメ演じるサラが元弁護士っていう設定が良かったと思う。
“法廷で対決”なんていうのがピリっとしたスパイスになって
単なるお涙ちょうだい映画じゃなかった。
たとえわが子でも、戦うぜ。っていうのが自然で。

アビゲイル・ブレスリンの達者ぶりがすごい。
嫌味ではなくて
11歳の、自分の意志があるのに、周囲には完全に子供扱いされるっていう年齢を
ものすごく自然に演じていた。
子供だけど賢い。
遺伝子操作で普通じゃない生まれ方をしたけど
母親サラの血を引いているんだという説得力がある。

日本ではアビゲイルばかりが注目されがちだけど
ケイトやジェシー役もすばらしい。
ケイトは『ミディアム』でアリソンの長女を演じている子。
ジェシーは『CSIマイアミ』でホレイショの息子を演じている。
ともに実力がある子役たち。


アナはもちろん、姉に腎臓をやることをためらったりしなかっただろう。
観客はアナの気持ちをアナが子どもゆえに表面的にそのまま受け取ってしまうけれど
アナとケイトの深い結びつきを考えたら
あの真実は容易に導きだせたはず。
アナの演技に騙されてしまった。

シリアスな演技が光って、新境地のキャメ嬢だけど
本来の彼女っぽさが現れる、こんなシーンも良かった↓


ニック・カサヴェテス監督、
シウの心の映画の一つ、『きみに読む物語』に続き、
またもやシウをKOだったよ。

私の中のあなた - goo 映画

============

コラムを書いてて思ったこと。

どうしてもアビゲイルのビッグネームに隠れてしまっているけど
今作では演技として
ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァがすごいかもと思う。
16歳の少女が死を覚悟するにいたった経過が
あり得ない・・をあり得るにしている。
普通なら受け入れられないのが自然なのに
それを受け入れる少女がいる
それが単に“物語だから”ではなく
観客にも納得させる展開だもの。
アビゲイル・ブレスリンのことではなくて
特筆すべきはソフィアということで書くつもり。
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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは見なくちゃね (ちゃぎ)
2009-10-17 09:33:20
北海道のたび、楽しそうですね。
どこもここも行きたくなります。

ところで、上の記事、上から10行ぐらいでやめちゃったのですけど。
うーーん、後は見てからね。
英会話の授業でもこれは話題になっていて、
「是非是非、見て」ってムードで皆でこれをネタに喋りたいって所なんですよ。
行ったら、またここに立ち寄らせていただきます。 
返信する
ちゃぎさん (シウ)
2009-10-17 10:40:20
色々な見方ができる、
すごく優しくて温かい映画です。
ご感想楽しみにしてます!
返信する
行ってきました。 (ちゃぎ)
2009-10-31 12:10:41
うーーん、これ、重かったです。
そして、良かったです。
俳優さんのどの人をとってもその役にぴったりで演じていたと。
って事は、そのシナリオがまた良いって事ですよね。
吐き出す台詞もそれぞれの立場ならではって凄く納得。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも良かったですね。
家族って やっぱり永遠のテーマだわ~~
母親ってのは、みっともないぐらい本能的な動物なんですよね。 しみじみ~~
どの登場人物も逃げていなかったし、ふーーむ。まとまりませんが。  良かった
返信する
ちゃぎさん (シウ)
2009-11-01 00:36:34
ちゃぎさんはジェシーに注目されたんですね。
この子役たちは3人ともホントに素晴らしいです。
キャメ嬢が母親を自然に演じていたし
バカっぽい役が得意の女優さんってイメージだけど
あんなに知的な人でもあるんだと思いました。
お母さんっていうのはそういうものですよね。
愚者でも賢者でもあるというか・・・。

素敵な映画でした。
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