絶食明けて。

絶食５日間を経て、
ついにシウの前に出されたご飯。

なんかおままごとみたい。

器には透明な汁と、白い汁。

重湯と澄まし汁なんだけどね。
それとたまご豆腐。

飢えって恐ろしいもので

手術後すぐの絶食後に出された重湯は
ほとんど残してしまったのに
今回のは完食だよ。

ただのだし味のすまし汁がこんなに美味しいなんて！
重湯だって
シウの頭のどこかでは「これ、あんた嫌いでしょ。」
って言ってるのに、
それを無視して食べ続けられるんだもん。

そんなシウを見てシウ彼は笑い、

「そんなにガツガツ食べてたら、
　お腹痛くなっちゃうんじゃないの？」

すまし汁は本当にあまりに美味しくて
喜びは分かち合わなきゃと
シウ彼にも無理やり一口飲ませたよ。

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ところで、
昨日はいつものゴルフ仲間とゴルフだったシウ彼。

シウの病気はあまり公表してないのだけど
（とくにシウ彼関係に）
今月末のゴルフ仲間旅行を断るために
しかたなくシウが入院しているからと皆さんに。

子宮癌っていうことは言わないでいたら
皆さん口々に

「子宮内膜症でしょ。うちの奥さんもそうだった。」
とか、
「卵巣なんとか・・・でしょ。」
とか。
やたらと婦人科系の病気に詳しい。
そして
「○○を取っちゃうと、●●だ。
　○○を残すのは良くないんだ。」
などと、専門家みたいに話してるんだって。

ただただ「へぇ～」
としか言えないシウ彼をよそに
皆さんシウの病名をそれぞれお好みのものに決めて納得したご様子だったとか。

それにしても
そんな風に大勢の人が婦人病にかかるものなんだっていう事実が
シウ彼を驚かせて、
改めて
自分がもっと早くシウを病院に行かせなかったことを後悔していた。