★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「ALWAYS 三丁目の夕日'64 」

2012-01-26 22:52:41 | 映画
言っておくけど、
シウがまだ生まれる前の話だから。

と、たいして違いはないけれど、一応強調してみる。

でもこんなに感動しちゃうのは
画面を通して両親や年上の知人たちを思い浮かべちゃうからだろうな。

早速母にメールして
「オールウェイズの新作は必見だよ。」
と連絡したら
「もう見たよ。公開日に。」
だって。

フン。

ノスタルジックな風景と
時代ネタで笑わせてくれるだけでなく
普遍的な親子や夫婦の絆も上手く描いている。
人気にぶら下がって単に3Dにしただけのものではない。
ぜひぜひ、まだ続けてほしいな~と思える国民的映画だ。

泣いちゃったのは
シウの大好きだった人を思い出したから。
彼女はシウの恩師ともいえる人で
根っからの都会人だった。
そのご主人は地方の出身で
彼らの会話を思い出したのだ。

「五輪が空に飛行機で描かれたのをテレビで見て、
 東京に出なければダメだと実感した。」

「私はそれを自宅の庭から直に見たわ。」


ご主人はその誓いの通り、
その後東京大学に進み、東京で仕事をし、彼女と出会った。
ご主人、って書いたけど、
二人はずっと同居人として籍を入れずに仲良しの関係を保っていたのだ。
シウのお手本にするその二人だったけど
もう何年も前に、シウの恩師の女性は亡くなってしまった。
彼女の死は今もシウには受け入れがたい辛い重石となっている。


父親が強く、子どもに遠慮なんてせずにゲンコツを好きなだけお見舞いしてた頃。
父親たちは一家の大黒柱であることに誇りを持ち、
みずからに重責を背負っていたのだ。
家族の幸せは自分が作るものと自覚していたんだよね。

シウ彼は平成の父だけど
でもこの昭和の父に通じるところがある。
シウと子どもたちの幸せが何より自分の幸せだと思っている。
シウがこんなに堂々としたダメ人間でいられるのは彼のおかげ。
常々息子にはお父さんみたいな男になりなさい、
娘にはお父さんみたいな人を見つけなさいと言っている。
映画を見ていて、
自分はつくづく幸せだと思ったよ。

映画が終わって劇場が明るくなった時、
後ろの方から子どもの声が
「お母さん、感動したね。」だって。
見れば小学校3年生くらいの男の子。

日本もまだまだこれからだ、ってうれしくなってしまった。


青年医師の言葉として
「幸せとは何か」ということを三浦友和が語るけど
当時はそんな風に立ち止まることもなかったんだろうな~
幸せとは何か、
今、やっと皆がそのことに気付き始めた感じだ。

ところで、
シウは東京育ちで東京大好きだから
古き良き東京っていいな~なんて思ってのんきに見てるけど
地方の人はどう感じるんだろう。
まさにこのころから
若者は東京を目指し、地方は過疎化が進んだわけでしょ。
地方の人はまた違った感想を持つのかな。

スカイツリーが今年オープン。
“スカイツリー”じゃ、なんとなく“東京タワー”のような
小説のタイトルや映画のタイトルにはなれない気がするけど
50年後、はたしてどうなっているのか・・・。


ALWAYS 三丁目の夕日'64 - goo 映画
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2 Comments

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イケイケ↑ (しんちゃん)
2012-01-27 08:29:04
 それこそ1980年代後半まで・・・いわゆるバブルが崩壊するまで、働けば働くほど収入が増えるのは当たり前だったわけで。
 20年以上経っても、20年前のほうが消費者物価が高かったって馬鹿な話だし(笑)私自身20年前のほうが収入多かったもん・・・って、これは我社の業績が悪い・・・すなわち私の仕事がなってないって話でもあるわけだけど。

 なので私たちを含めて私たち以上の年齢の世代は「あれが買いたい」「これを楽しみたい」なんてために必死で働いて、そしてそれがかなった世代なんだよね。もちろん今でもそれは決してウソじゃないんだけど。

 そういうことこそが「幸せ」だったのかも。

 しかし、ある程度物欲が満たされた現代なら、次に求めるのはやはり「心」なのかもしれないね。

 若い先生と六ちゃんが鈴木オートに話をしにきたときに、鈴木社長が画面手前にいるんだけど、肩を落として小さくなってた姿に、演技力の向上を感じました(笑)娘を持つオヤジとすればあのシーンが一番良かったな。
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しんちゃん (シウ)
2012-01-28 14:36:10
20年前の方が収入多いって・・・
シウも!!!
今は出るばっかりです。

隣の家よりも、少し裕福。
そんな風に可愛い競争をしながら頑張っていたのかも。
鈴木オートと茶川商店みたいにね。
近所付き合いが無くなったら、こんな感覚もないのかもしれないけど。

六ちゃんの結婚について
鈴木オート夫妻には何の権限もない、っていうシーンが面白かったです。
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