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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「モンスター」 百田尚樹

2015-01-13 08:22:36 | 読書
色々な本を並行して読んでいるシウ。
面白くないと途中でやめちゃったりすることも多し。

百田尚樹の本をちゃんと読むのは初めてだ。
これほど人気作家なのにね。

読み始めたら
読みやすさと
シウにとっても興味深い“整形”の薀蓄とで
どんどん読んでしまった。

最近はkindleでしか本を読んでいなくて
久しぶりの紙の本だったのに。

まさにその通り、まったくひねったところもない。
そんな内容。

有名タレントや俳優が
「ちょっとぽっちゃりした人が好き。
 見た目より中身を重視」
なんていいつつ、
元モデルなんかと結婚したりすることが多い(気がする)けど
それが世の中の真理というもの。
そのあたりをしつこくしつこく描く。

和子が就職の面接にことごとく落ち続けるシーン。
可哀相だけどあれも本当。
シウの仕事はサービス業だから特にそうだけど
男も女も、バイトを選ぶ基準は第一に“顔”だ。

顔が良い人は性格も良い、
それが真実だからなのだ。

もちろん、絶世の美男美女を選ぶわけではない
“顔がいい”のは
自分を良く見せたい、という積極性も出ている。
愛嬌のある人はクレームを受けにくいというのもある。
そして、幼いころから“良い扱い”を受ける、という自信も持っている。
明るい性格が表に出ることで顔が良くなる、ということもある。

和子がダメなのはそれらが全て逆だから。
本人も後でそのことに気付くけど。

同じような理由なのか
シウの友人たちも美人が多い。
シウが美人としか友達にならないと決めているわけではなくて
楽しくて明るくて前向き。
そんな人たちと付き合っているので
結果、美しい人が多いのかも。

人は自分を引き立ててくれると思って、
自分より美しくない人と並ぶのが良いと思うのかもしれないけど
それは絶対に違う。
自分より美しい人といると、
自分も実際よりもずっと美しく見えるものではないかと思う。
傍から見たとき
「きれいな人たちのグループだな~」となったとき
全員が相乗効果で上がる気がするのだ。

それはバラエティーとかでお笑いの人たちといる時と
舞台で女優の中に交じっている時と
決定的に美しさが違う、寺島しのぶ、って感じかな。

ハッピーエンドはありえないと読み進むけど
かなり突き放して見えるラストに
作者はこの哀れな主人公に、
それでもものすごく愛情を持って書いているのだなと思った。
整形で別人になった和子にとって
あれ以上のラストは無いんだろう。

面白かったです。


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