★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『モンパルナスの灯』 

2010-07-06 18:02:55 | 映画
1958年制作。

ジェラール・フィリップと
アヌーク・エーメ。
今、
これほど美しい俳優たちっているだろうか。

モノクロの映像の美しさも特筆すべきもの。
光と影だけの世界が
ピンと張りつめた緊張感を作りだす味わいは
3D映画では体験できない気がする。

画家モディリアニの晩年。
デッサンを持ってCAFEを売り歩く。
金だけよこして
「絵はいらないわ。」
と言う裕福な女性がいる。

屈辱にまみれ
そこから逃れるように
酒と薬に走る“モジ”。

美しい妻ジャンヌを幸せにしたいと思っているけど
「もし不幸になってしまったら
 それは心ならず、だ。」
というモジ。

自分の中の画家モディリアニという怪物を
いかんともしがたい。
そのために苦悩する。

自分勝手な芸術家の物語だけど
そうとしか生きられない。
だからこそ天才と讃えられる芸術家なのだ。

ラスト、
「こんなこと、あんまりじゃない!」
ジャンヌが息をのむほど美しいから
余計にあわれ。

実在のジャンヌは
この時2人目の子どもを妊娠中なんだけど
モジの後追い自殺をしちゃうんだよね。

後味悪いけど
見て良かった。

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