『ＲＥＤ』

まるで自分自身を演じているような
ブルース・ウィリス。
きっと若いころは
べったり張り付いた“アクションスター”のレッテルをはがしたくてもがいたこともあったのではないかと思うけど
年を重ねてそんな“力み”がなくなれば
アクションスターだった頃が懐かしい（？）

スタローンにしろ
ウィリスにしろ、
オジさん、というより、ジイさんのアクション。
最近そんな分野が面白い。
ぜひぜひ大御所、シュワちゃんにももっと登場してほしいところ。

コミック原作で
Ｂ級の香り漂わせつつも
キャストは超豪華。

ウィリスは相変わらずだけど
モーガン・フリーマンやヘレン・ミレン、マルコヴィッチ等、
実力もお墨付きの俳優たちがお茶目に活躍する。

シャレた雰囲気や
かつて、かなり壮絶な事があったんだろうと想像させる凄みも潜ませる。
そんなこと、
あの人たちにしかできないよね。

ヘレン・ミレンが眉ひとつ動かさず、ガンガン銃をぶっ放す。
ブラックな会話も厭じゃないのは“年金生活者たち”だからこそ。



フランクの若い彼女なんて
まだまだピヨピヨって感じだもん。

「昔が懐かしいな～
　もう何年も人殺しをしてないよ。」

という、アイヴァンのセリフが印象的。

ＫＧＢもＣＩＡも、
“元”が付いてれば、古き良き時代の仲間っていうジョークが最高。


観客を充分満足させる
「映画って、やっぱりこうでなきゃ！」
と思わせる作品だ。




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