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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

コールドマウンテン

2004-05-14 14:26:34 | 映画/旧ブログ 引越中
全部ネタバレです。

キルビルの殺戮は全然見られるのに、
戦争の殺戮シーンは怖くて見られません。
脱走兵を狩り出す人達が脱走兵の家族に対して行う拷問とか。
キルビルはその筋の人達の大暴れだけど、戦争は普通の人達が急に殺人者になるのですから。
特に南北戦争は同じ国の人同士の争いで兵士の心は皆病んでいきます。
インマン(ジュードロウ)も初めてエイダ(二コールキッドマン)に会った頃の素朴でシャイな素敵さが段々と鬼気迫る顔になっていきます。
そんな風に男達が皆狂気を帯びてくるのに対し、女達は生きる事に力強く立ち向かっていくのが印象的です。
「暮らしの役に立つことをするのは恥ずかしいこと、と教わってきたの。」というエイダ、
そういうエイダに生活力を持つ事を教えていくルビィ(レネィゼルウィガー)。
エイダは神々しく美しい人ですが、私はルビィのかっこよさが好きです。
赤ちゃんを抱えたか弱い女性(この人ナタリーポートマン?)が取り付かれたように北軍の兵士を撃ち殺すのを見たり、
友人達がどんどん目の前で死んでいくのをみたインマンはもう普通の暮らしには戻れなくて、
折角エイダの元に帰ったのに、あっけなく死んでしまいます。
エイダがインマンの子供(多分)を育てながら、
ルビィと、ルビィの夫、父、子供達と共に暮らす姿は本当に逞しいです。
最後にはルビィが普通の幸せを手に入れるあたり、『LOTR』のサムを思い出しました。
(サムはあの後ホビット庄の庄長に何度も選ばれて、ホビット達に尊敬されながら生涯をすごしたそうですね。)

現代版『風と共に去りぬ』なんて言われていますが、
風と共に去りぬのスカーレットはエイダとルビィを足したような女性だと思います。
戦争時、銃後に残された女性はきっと皆そんな風に生きていかなくては、ということなのでしょうか。

二コールキッドマンて『ピースメイカ』『アイズワイドシャット』位しか見てなくて、
トムクルーズのお飾りだった人、イメージだったのですが、
すっかり存在感のある俳優になっていたのですね。
レネィゼルウィガは何となく今までやっぱり避けていた俳優さんですが、今回大好きになりました。
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