「ビル・カニンガム＆ニューヨーク」

このビル・カニンガムという
ものすごく魅力的なおじさんをシウは今まで知らなかった！

なんと、あのアナ・ウィンターが顔色をうかがう相手というのが驚き。
アナに「わたしたちはビルに撮られるために装う」と言わしめる、
そんなファッションの神にあがめられるような人ってどんな人？！

潔い清貧ぶりが気持ち良い。

どんな有名人も、どんな有名デザイナーの服も、
ビルのメガネに叶わなければ撮影されない。
「金をもらえば自由じゃなくなる」と、
勲章までもらうようになった今も、
狭いアパートに住み、マックみたいなところで食事している。
足は２９代目、という自転車だ。
数々のパーティーに出て
セレブリティな友人知人が大勢いるけど
ビルはパーティーで水一杯飲むこともない。

頑固なようで、
人懐こい笑顔とユーモア溢れる会話。
彼の虜にならない人っているだろうか。

８０歳をとうに過ぎたビルは
歴史の生き証人。
グレタ・ガルボをスト・スナしたツワモノだ。

ビルもだけど
ビルの周囲の人々も皆さん個性的で
人生を謳歌しているのが印象的。
ほんの少し“バカ”になってみると
人生は本当に楽しくなるのだと思う。

良い作品に出合えたなと感動♪