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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

2015-03-21 12:00:39 | 映画
エニグマっていう言葉はみんな知ってると思うけど
エニグマを解読するのに
これほどのことがあったことは意外と知られていないと思う。

アラン・チューリングがいなければ
第二次世界大戦はあと2年間は続いていただろうし
1400万人の人が亡くなったのでは、とのこと。

ビル・ゲイツやジョブズが尊敬してやまない天才。
今作のタイトルは彼が書いた論文から来ているそうだ。
機械で人間を再現する=イミテーション
彼はそれを“ゲーム”とした。

英国は戦後50年間、このことを極秘としたらしい。

今作制作のきっかけは
2009年、英国のブラウン首相(当時)が、ある一人の男に謝罪したいと言ったという記事。
ある一人の男とは、失意の中、不条理な死を迎えてしまったチューリングのことだ。

今の私たちの快適で楽しい暮らしは
チューリングのおかげでもあるし
もし彼が早逝していなければ
今の暮らしはもっともっと違ったものになっていたのかもしれない。

シウはキーラ・ナイトレイという女優さんが嫌いで
今作でもジョーンの役がキーラさんじゃなければいいのにって思いながら見た。
賢い女性ってことでハーマイオニーとかぶるし、エマ・ワトソンとかかな~。

カンバーバッチさんはまさにハマり役だった。
機械を作ることだけに夢中で
周りが見えないチューリングが
だんだんと周囲を気にするようになり
そして、仕事でも“対人間”の要素が強くなってしまう。
機械がどこまで人間性を持てるか・・・
機械であるクリストファーとチューリングが一体化していく感じがよく出ていた。

そして
クリストファーと一体化したいということが、チューリングの希望だったことが見えてくる。
そんな展開が秀逸。
“泣けるミステリー”というキャッチフレーズは相変わらずお粗末だけど
完璧な機械と機械のような人間が見せる
純粋な人間臭さに感動し、涙することもできるだろう。


「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
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