★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「ナイト・ストーム」 サラ・パレツキー

2013-08-22 08:42:55 | 読書
V・I・ウォーショースキーの虜になったのはいつだっただろう。
スー・グラフトンのキンジー・ミルホーンや
パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタも好きだけど、
ヴィクほど、シウに影響を与えていない。
実在の人物でもないのに
シウにとって最も尊敬する人物は、
このパレツキーが生み出したシカゴの探偵、
ヴィクトリア・イフィゲネイア・ウォーショースキーだ。


「ナイト・ストーム」は原題「BREAKDOWN」。
今回もヴィクは怒っています!
「私のボスは私」というヴィク、世界ランキングに出てくるような大富豪を前にしても
そのスタンスは揺るがない。
“いい顔”なんてしない。
そこがかっこいいところ。
社会の弱者を踏み台にしてのさばる偽善者たちをバッサリとやっつける。

従妹のぺトラが関わっているサークルの少女たちが
誰もいないはずの墓地でヴァンパイヤの儀式を行ったことが発端。
ぺトラに頼まれて彼女たちを探しに行ったヴィクは
その墓地でマイルズ・ヴフニクという探偵の死体を発見。
少女たちの中にシカゴの有力者の孫や娘がいたから
このことがマスコミの格好の餌食となってしまう。
そんな事件から
ヴィクの大学の友人で精神を病んでしまった弁護士のレイドンや
20年も前に起きた少女殺人の犯人まで絡み
事態は思わぬ方向へと進んでいく・・・

今作は今までで一番の傑作と言ってもいいかも。
いつにも増して、金と権力でなんでも“正義”にしてしまう悪人を容赦しないヴィクが
50代を迎えてもなお突き進んでいく姿。
これを嫌いな人なんているだろうか。

物語がどんどん広がっていき、意外な展開を見せていく中、
これをどうやって結末に持っていくのだろうと思っていたけど
スキっと解決してくれる。
すべてが一点に向かって、まとまっていくのが面白い。

ヴィクを映画化するなら、これかもしれない。

ということで、
映画化するならだれ?

昔、今は亡き格好良いころのキャスリーン・ターナーがヴィクを演じたけど
50代になってなお精力的なヴィクを誰が?となれば
すぐ思いつくようなジョディ・フォスターとかは違うと思う。
顔はあくまでも美人じゃないと。
シウの一押しはマリア・ベロ。
父はイタリア系、母はポーランド系という、ヴィクとは逆だけど同じルーツを持っているし
年齢的にも良いかな。
弁護士志望だったのもぴったり。
マリア・ベロ・・・wiki

どうでしょう。

ところで、
この本の表紙イラスト↑
ヴィクを読んでない人が描いてるんだろうな~。
ヴィクの髪型はこんなのじゃないし、
こんなに“女の子”らしい服なんか着てない。
しかも今作なら、服の色は絶対にゴールドじゃない?
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