さぁ、北海道に引っ越してきた。札幌までさほど遠くもない場所だ、となると行くべき場所は決まっている。そう、すすきのだ。日本有数の歓楽街が近くにあるというのに行かないのは風俗学を研究している私には考えられない。
そして今日こそ引っ越して初の休日である。何事も緒戦が大事なのだ。牢獄では新参者は古参の罪人どもに挨拶をするらしい、風俗会でも同じである。たぶん。中洲から異動したことは速やかにすすきのへ足を運び報告しなければならないのだ。これはある種の使命感!気持ち的には全く行きたくない、せっかくの休みをこんな事で無駄にしたくはない。だが行かなくてはいけない、これが風俗学者の辛いところね。
心の故郷である中洲はなんだかんだで日本最大級であろう、そう思っていた。しかしすすきのはデカい。中洲は名前の通り川と川の間の土地であり、風俗街はそよ一点に集中している。いわば福岡地区の緊要地形であった。
すすきのはスケールが違う。無駄に土地がある北海道の本領発揮したでっかい街だ。外気温は氷点下だが、札幌駅から地下街が繋がっており移動は便利。飲み屋と風俗店が混在しており全貌を明らかにするのは大変である…今日は敵情を解明するための偵察としよう。
色々考えた結果、有名店に行くのが良いだろう。かの有名な「プッシーキャット」も捨てがたいが、いきなり敵の防御の核心に迫るのは自殺行為である。そして1人で寂しく行くような店でもない。よって同店は友軍と共同攻撃する日を待つ。そして本日の攻撃目標は「LIPS+」に決めた。すすきのヘルスの王道をいくスタンダードヘルスである。地図判読のスキルが壊滅しているので携帯のナビを片手にウロウロ…あった。ひときわピンクな大通り沿いに風俗ビルがある。かなり目立つが、ここで間違いないだろう。

同ビルの一階は「LIPS」という旧店舗がある。こちらは年齢層が少し高い(といっても20代後半)だが、正直言って無印でも+でもどっちでも構わない。頼りなさそうな痩せ気味のボーイと思われるおじさんに情報を聞き出す。「今、どんな感じです?」
「今は少し混み合ってますので、次のご案内は90分後くらいになりますね」
そんな混んでるのか?まぁ土曜だし想定の範囲内である。
「上の+の方はどうですか?」
「+の方だと1時間待ちくらいですねぇ」なにやら受付のPCを確認しながらボヤいている。
では当初の予定通り「LIPS+」に行くしかない。2階に登ると、風俗ビルにありがちなワンフロアに何店舗かがひしめいているパターンである。
攻撃目標に到達すると店員に「今どんな感じです?」と探りを入れる。
「今でしたらすぐ大丈夫ですよ」即答であった。おい、下の階のおっさん、1時間も待たねぇぞ。奴はPCで何を確認していたのだろうか、マインスイーパーでもやっていたに違いない。
ちなみに料金は65分で8900円であり、かなり安い。
待合室に案内されるが、中洲とは全く違うタイプで個室になっていた。普通は大部屋に同志がひしめき合い、互いに知らんぷりするのだが、ここはカーテンで仕切られた狭い個室である。
ここは一蘭か。ほっとひと息つく間も無くボーイによる案内が始まった。
レジ横のカーテンを捲ると、嬢がそこに立っていた。あぁ、普通である。素人系のお店だけに超普通の女の子がそこにいた。身長は150台前半で体型も普通、なぜかAKB系の制服っぽい衣装を着ているだけである。
狭い廊下を通り部屋に案内される。部屋も狭い。ビデオ個室にあるようなフラットマットと丸テーブルがあるだけの小さな部屋だ。この嬢はベラベラとよく喋る、家賃が高いだの車検がどうしたと雑談が長いのだ。取り敢えず服を脱ぐ
「ここは隣の部屋とシャワー共同だから被る前に入っちゃう?」
すごいシステムだな、隣の部屋の間にシャワールームがありお互い被らないように使っているらしい。
シャワーを浴びた後もひたすら喋っている。「あ、そうだベッドに横になって」
思い出したかのようにプレイが始まった。正直言って拙い、攻め方も素人感があり微妙な感じである。とりあえず口で1発逝った後でこちらから攻めることになったが…このときも雑談である。脳が混乱している。電波戦でも仕掛けられているに違いない。
そしてこの嬢はNGの箇所が結構多い。耳と首筋、脇、脇腹にへそと足が触るとくすぐったすぎてダメらしいのだ。つまりは胸と秘部以外は全部ダメという。
試しに触ってみるとクスクスと笑いだして止まらない。マッサージみたいに揉みほぐすように力が入っていれば大丈夫らしいがフェザータッチは笑い過ぎて無理っぽいのだ。逆に凄いな。
何も出来ませんよ…というわけでまたしても攻めてもらうことになった。65分という時間もあり2回は逝ったのだが、不完全燃焼である。最後に「名刺渡してもいいかな」と聞かれたので快諾するも、嬢の名前だけ書かれたヤル気のない名刺が渡されただけであった。
帰り際にボーイに「100点満点中何点でしたか?」と聞かれたので「60点」と答えておいた。店自体はコスパも高く優良店であるが、いかんせん嬢との相性が悪かった。緒戦は痛み分けで終わってしまったぞ。
時間と料金で選ぶなら「LIPS+」を選ぶといい、と提言しておく!

リップスプラス
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