２０１１年２月２３日（水）、
山口県は上関（かみのせき）町田ノ浦。
ここに原発をたてようとする中国電力は、
この浜を封鎖しようと２１日早朝から大量の人員を投入。
原発計画に異論がある人びとが町内外から抗議に駆けつけた。
中電の作業船にロープで身体をくくりつけ
「作業をやめてくれ」と訴える対岸の祝島（いわいしま）の女性や、
（奥にみえるのが祝島）
封鎖につかうオイルフェンス（写真のオレンジ色）を
筏やカヤックにくくりつける人も。
浜では、中電が雇った警備員が
抗議にあつまった祝島や近隣地域の住民らをとりかこむ。
（灰色と黒の制服は警備員）
（青と黄色の制服は警備員、黒っぽい私服の男性たちは警察）
１５時前後だったか、浜が騒然。
けが人がでたという。
けがをしたのは高齢の祝島女性だった。
もみあって転倒した際に数名の警備員の下敷きになり
全身を圧迫されたもよう。
祝島のクリニック船で海路を近隣の主要港まで、
そこから陸路で病院へ緊急搬送。
この日は他にも、町外からきた男性が怪我をして病院へ運ばれたと聞く。
闇うちで原発計画を進めようとする（あるいは
闇うちでしか原発工事を進められない）中電の強硬姿勢と、
陸には警察が、海には海上保安庁がウヨウヨいる中でのけが人発生。
「恥知らず、恥かいたことなし」。
やはり原発予定地だった珠洲の高齢女性がいっていたこの言葉が
脳裏にうかんで離れない。
