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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

マヤ女性の手仕事/被害者から変革の主体へ:グアテマラ民衆法廷

2010-02-19 23:23:57 | ジェンダー
グアテマラで3月4日と5日にひらかれる予定の
戦時下性暴力の被害者から変革の主体へ」プロジェクトによる
戦時下性暴力をさばく民衆法廷のウェブサイトができたそう。

URLは→ http://ecap-mujeres.blogspot.com/
写真や絵や動画やネットラジオなどもあるので、
スペイン語のみだけれど是非チェックしてみてください。

ところで過日、このプロジェクトの
マリアナさんとアイデーさんにインタビューした記事を
週刊金曜日』(2010年1月29日号)に掲載していただいている。



記事でも少しふれたのだけれど、
マヤの女性はじぶんの服をみずから織って手づくりするそう。

これは、マヤ女性であるマリアナさんがつくった
ウィピル(マヤのブラウス)の生地のアップ。
大きな花模様のデザインが最近の流行だという。



こまかく美しい手仕事ぶりに、ただただ感嘆。



…手先の不器用な人はどうするのだろう、
綺麗なウィピルはあきらめるんだろうか? 
それとも子供時代から織っていればできるようになるのか?

ちなみに
法廷に参加する女性たちへのメッセージがあれば、
日本からの傍聴団がスペイン語に翻訳して
彼女たちにとどけてくれるとか。

簡単なメッセージでも十分なので、ご希望のかたは
27日までに末尾記載の連絡先(レコムの新川さん)へ。

最後に、なぜ「民衆法廷」なのか? グアテマラの状況は?
という疑問にこたえるべく、レコムからとどいた
「民衆法廷」への支援要請を再掲。

戦時下の性暴力は、日本の日常の(性)暴力と地続き。
是非ともご一読を。

**********

グアテマラ戦時下性暴力をさばく
「先住民族女性の民衆法廷への支援」のお願い


グアテマラの「戦時下性暴力の被害者から変革の主体へ」
プロジェクトの女性たちがきたる3月4日、5日に
戦時下性暴力をさばく民衆法廷をひらきます。

これは、「変革の主体」プロジェクトを実施している2団体:
グアテマラ全国女性連合(UNAMG)と
社会心理行動と共同体研究グループ(ECAP)の他に、
先住民族女性組織「連れあいを奪われた女たちの会(コナビグア)」、
女性弁護士組織「世界をかえる女たち」、そして
女性新聞である「ラ・クエルダ」の共催でおこなわれます。

被告はグアテマラ国家で、
グアテマラ内戦下(1960-1996年)における性暴力は
反乱鎮圧戦略の一環としておこなわれた犯罪であったことを明らかにし、
国家の責任を問うためのものです。
また、戦時下性暴力の問題を広く社会にうったえる目的もあります。

法廷では「変革の主体」プロジェクトに参加している
100人のサバイバー女性(マヤ民族)が全員証言をおこないます。

しかし、開催には妨害や脅迫、関係者への攻撃なども予想され、
また、身元がわかると法廷後の身の安全にもかかわることから、
女性たちはビデオで顔を隠して証言をする予定です。

私たちはこの女性たちと連帯し、民衆法廷が成功するように
以下のような支援をおこなうことを決定しました。

1. 民衆法廷へのカンパ ―― 
法廷開催にかかわる費用を支援するためにカンパを募ります。

2. 民衆法廷への傍聴団派遣 ―― 
法廷に参加する女性たちと連帯し、また私たち国際社会のプレゼンスは
法廷開催におこりうる危険を少なくできます。そのために傍聴団を派遣します。

3. その他 ―― 
グアテマラ政府に対し民衆法廷が安全に実施されるよう要請する、
日本政府、駐グアテマラ日本大使館に対しグアテマラ政府あてに
同様の要請をおこなうよう申しいれる、現地のメディアに働きかける、
などをおこないます
ぜひ皆さんのご支援とご協力をお願いします。

日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(レコム)、
  先住民族の10年市民連絡会、
世界先住民族ネットワークAINU(WIN-AINU)、中南米と交流する京都の会
協力:アジア女性資料センター、女たちの戦争と平和人権基金、
「戦争と女性への暴力」日本ネットワークVAWW-NETジャパン、
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)、
日本カトリック正義と平和協議会

◆民衆法廷のためのカンパをお願いします。(一口1000円、何口でも)
カンパの送り先:郵便振替口座  00110-7-567396
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク  ※備考欄に「民衆法廷」と記入ください。

◆傍聴団に参加してください。申しこみ締め切りは2月15日まで
グアテマラ・シティに3月2日から5日まで滞在、費用は
日本―グアテマラ往復交通費のほかに現地滞在費として約5万円)
法廷後のオプショナルツアーもあります。詳しくはお問いあわせください。

◆民衆法廷にラテンアメリカの女性を招きましょう。
この性暴力プロジェクトはヨランダ・アギラルさんが2000年に
東京・女性法廷に参加してうまれたものです。

活動をさらに広げるために、今年3月のグアテマラ民衆法廷にペルー、
コロンビアなど戦時下性暴力の問題で活動する女性たちを
私たちの支援で招きましょう。18万円で一人招待できます。

問い合わせ先:
新川 (recom[アットマーク]jca.apc.org)までお願いします。
([アットマーク]を@にかえてください。)

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