湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

胸に残るのは希望

2009-10-04 01:12:24 | 日記
記録映画作家の羽田澄子さんをお迎えして行われた
ドキュメンタリ映画『祝の島』のはなぶさあや監督の
座談会で、司会進行役をさせていただいた。
映画『祝の島』のラッシュ上映をふくめ2時間という
短い時間ではあったけれど、私にとって
なかなか得がたい貴重な時間となった。

なにしろ、終わったあと私の胸に残っていたのが、
希望なのだ。どんな希望かといえば、
記録作品製作者として生きることへの希望
とでもいえばいいだろうか。

その希望がどこから飛来したかと考えると、
50年以上も記録映画作品をつくられている
羽田澄子さんという大先輩が
凛として美しかったことが大きい。
若さゆえの美しさではない。だが「美しい」としか
形容のしようのない見事なたたずまい。そこには、
「こういう生き方もいいな」と思わせるだけの魅力があった。

安易な道ではないだろう。
実際、羽田さんのご著書『映画と私』にも、
「自分のつくりたい作品をつくろうとすると三倍忙しい」
と記されているし、この一文を読んだとき、
特にここ数年は一息つく暇もなく時間がすぎてゆくことの
わけが、自分でもはじめて得心がいった。

だがそれでも、その道を容易には断念したくない
と思わせるだけの魅力が、80歳を過ぎた
羽田さんのたたずまいにはあった。
素敵な先達に出会えることの幸せと、
それが自分の心にもたらす影響の大きさを実感している。
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