湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

蝶の谷戸:鎌倉・美鈴の4月の菓子

2010-04-14 23:19:52 | 湘南:美鈴(鎌倉)

鎌倉・宝戒寺ちかくの小路奥にある
老舗和菓子処・美鈴の菓子が到来した。
今月の菓子は「蝶の谷戸」。



美鈴の菓子にはいつもその月の歌が添えてある。
4月の歌は、これ。



  もろともに聞きとむるべし
  とうとうと樹木は春の
  水あげてをる      方代

まるで、せわしない日々に彩りそえる春風のような菓子。
どんなふうに春風なのかというと…。
百聞は一見に如かず、蓋をあけよう。



芽吹きのあわい緑を背景に、白と黄の蝶が舞う。
ひょっとして鳥にもみえてしまうのは、わたしの写真が悪いせい。

…というより、ついさっきまで、鳥だと思っていた。
春はイースター(キリスト教の復活祭)もあるし、
平和のシンボルの鳩が羽ばたいているのだろうと。疑いもせず。



この菓子は三層づくり。
下は小豆、まんなかは薄黄色の卵の生地、
いちばん上の層がうぐいす餡。

まん中の層がひと足はやく固くなるので、
本来の風味をトータルに堪能するためには
はやめに食べるのがお勧め。

思えば春の野山は
この「蝶の谷戸」のようにおだやかな色彩に満ちている。
疲れてココロが荒んできたら、眺めてみることにしようか。

でも今はまず、胃袋からおだやかに。
さっそくお茶を淹れて、「いただきます」。

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