1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

リスクアセスメントの実施とその結果に基づくリスク低減措置 (part11)

2018-05-15 13:01:01 | 日記
4 リスクアセスメントの実施例
リスク見積り・評価基準により、リスクアセスメントを実施した事例を示す


事例1 カバーを開閉する作業での挟まれ

背景 (危険性又は有害性の特定)
機械上に設置された専用のカバーを開閉するときに、作業姿勢に無理が生じており、動作中に手を滑らせカバーが落下し、手指などを挟む。

リスク低減措置の内容
画バーの開閉時の力を補助するための機構がなかったため、ガススプリング方式を新たに採用をして、改修をした。

低減措置後の結果
軽い力で開閉動作が可能となったため、作業姿勢も改善ができた。


事例2 高所のメンテナンス作業での転落

背景 (危険性又は有害性の特定)
1階の高所に設置をしているバルブを点検するときに、立掛式のはしごを使用しているため、作業中に足を滑らして転落をする。

リスク低減措置の内容
バルブの位置を1階の高所から、2階の床面に移設をした。

低減措置後の結果
はしごを使用する必要がなくなったため、転落する危険性がなくなった。


事例3 フォークリフトとの衝突

背景(危険性又は有害性の特定)
フォークリフト運転作業中において、運転者と周辺の作業者(歩行者)の双方で確認がしにくく、フォークリフトと作業者が衝突をする。
具体的には
① 後進するとき、運転者から見て回転灯の光で後方が確認しにくい。
② 前進・荷役作業中のときは、警告音が鳴っていないので、周辺作業者が気が付かない。

リスク低減措置の内容
下記のフォークリフトの仕様の改善と事業場内のハザードマップ(略)を作成をした。
【仕様改善】
1 回転灯の取付位置の変更
2 キーをONにすることで警告音が鳴るように変更

低減措置後の結果
1 回転灯の取付位置の変更により、後方の視野が確保でき、衝突の危険性が低減された。
2 警告音の改善により、フォークリフトが作業中であることを知らせることができ、周辺作業者(歩行者)との衝突の危険性が低減された。
3 ハザードマップによって、危険箇所が明らかとなり、運転者の注意喚起につながった。

フォークリフトの運転者自身や作業者に注意喚起を促し、災害の発生を防止する措置はもともと採っていた。
今回、新たに採用をした低減措置は注意喚起を助けるためのものであり、
従来から実施をされていた「人に依存する対策」としての性格が変わってしまったわけではないので、評価は変更をしない。


事例4 点検作業で設備と接触

背景 (危険性又は有害性の特定)
圧力計の値を正確に読み取るために、正面に立つ必要があるので、読み取りに気を取られて周囲の設備に体をぶつける。

リスク低減措置の内容
人と圧力計の間に障害物(設備)がない位置に圧力計の向きを変更した。

低減措置後の結果
障害物もなくなり、作業者が安心して圧力計を正面から見ることができるようになった。


事例5 道路にはみ出た設備と接触

背景(危険性又は有害性の特定)
道路を歩行中に、道路側に設備の一部がはみ出しているのに気が付かず、足をぶつける。

リスク低減措置の内容
道路側にはみ出している設備の一部の向きを真下に変更をして、道路上に障害物がないようにした。

低減措置後の結果
道路上に障害物がなくなり、周辺が暗いときでも安全に道路を歩行するとこができるようになった。


事例6 はしごの昇降で転落

背景(危険性又は有害性の特定)
定期的にタンク上段でのサンプル検査を行う。リュックサックにサンブル用の道具を入れて猿梯子を昇降するときに、足を滑らして転落をする。

リスク低減措置の内容
タンク上段までの階段を設置した。

低減措置後の結果
タンク上段でのサンプル検査の際に、暗線にタンクに昇降できるようになった。


事例7 高い位置への裁量補充で腰痛

背景(危険性又は有害性の特定)
ラッピングフィルムのローラーを交換するときに、ローラー(約30Kg)を高い位置にあるフィルム装填箇所まで階段を使って持ち上げている。

リスク低減措置の内容
ローラー交換に電動リフターを採用した。
1 電動リフターでフィルム装填の高さまで持ち上げる。
2 電動リフター上にフリーローラーを取り付けて、そのまま装填箇所に移動をさせる。

低減措置後の結果
フィルムの装填作業が容易となり、重量物の運搬がなくなり作業負担が減った。


事例8 階段を用いた運搬作業で腰痛

背景(危険性又は有害性の特定)
製品の再検査を行うとき、コンベア上から平均25Kgの製品を取り出し、
担いでコンベアをまたいでいる階段を使用して運搬しているので、腰痛になる。

リスク低減措置の内容
取り出した再検査用の製品をコンベア下部の空いたスペースを通じて運搬する作業方法(コンベア下部を通すことができる台車を使用する方法)に
変更をした。

低減措置後の結果
製品を担いで会談を昇降しなくなったため、重量物の運搬に伴う作業負荷が大幅に減った。


事例9 踏み台で身を乗り出す作業で転落

背景(危険性又は有害性の特定)
シリンダーに水を補充するときに、可搬性の踏み台から斜めに身を乗り出して作業をしているので、バランスを崩して踏み台から転落をする。

リスク低減措置の内容
水を補充する場所に正面から立って作業ができるように、充分な高さの作業床を設備の正面の位置に設置をした。

低減措置後の結果
不安定な姿勢による作業がなくなり、安全に作業ができるようになった。
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