日時;2008年10月27日(月)~29日(水)
宿泊;東武鉄道・新藤原駅近くの「おおるり荘」
宿泊代;2泊で1万円(各2食付)
交通費;おおるり荘までの往復は送迎バスで(たったの)300円
新藤原駅・下郷駅間の電車賃は約2千円
※下郷駅でジャンボタクシー*をチャーター(帰りは、おおるり荘まで送って
もらって4万3千円
*ジャンボタクシー;旭タクシー(TEL:0120-15-1243)
日程
10/27: (松戸→宿)宿から龍王峡までウォーキング
10/28: (ジャンボタクシーで)
観音沼→会津西街道→大内宿→塔のへつり→新藤原(宿)
10/29: 宿→「花いちもんめ」→松戸
10月28日 (その1)会津西街道から大内宿へ
*この日を(その2)と2分割し、27・29の両日は続編(その3)に回すことにした。
計画段階では、湯野上温泉駅から2台のタクシーで大内宿を訪れる予定であった。ところが、それは大アマであることが分かった。旅行日が近づいた或る日、タクシー会社に電話をした。
そしたら、駅にはタクシーは2台しかいないことが分かった。駅に着いてもタクシーは出払っていて何時間も待たねばならない。その前に、「道路が車で埋まって動かないよ」と云われた。大内宿の駐車場がすぐ満杯になり、空き待ちになるからだという。歩いていく人もいるが、90分もかかるとのこと。
さて弱った。断念しかないのかと思ったが、いろいろと教えてもらった。結論として辿りついたのが、紹介してもらった旭タクシーの9人乗りジャンボ。下郷から会津西街道を利用して大内宿へ入ることにした。あいにく天気は曇りで、時々小雨に変わった。
先に観音沼へ廻るのだが、これは(その2)にまわす。
【会津西街道沿いの道】
下郷から中山峠を越える131号の道路だ。(その2)でも述べるが、旭タクシーのドライバーは佐藤さんといって大当たり。当初の予定に無い、いろいろな場所へ丁寧に案内してくれた。一生通ることのない農道や狭い道路を走りもし、我々が「ここで停めて」と言えば快く何処でも停めてくれた。
8月下旬、那須連峰を背に白い絨毯のように大地を敷き詰めた蕎麦の花が咲く頃は、写真愛好家が集まるという猿楽台地。今は草紅葉のようだ。大内宿の蕎麦は、ここの広大な畑で栽培されるとのこと。 向こうに、高倉山も見える。(塔のへつり駅から徒歩5分)
一面の粟畑も見ることができた。
この辺は、りんご畑も多い。
中山峠の手前に「高倉山の湧き水」があり、地元の人が車で来て、大きなボトルに何本も水を入れていた。勿論、我々もこの長寿の水をいただく。
会津西街道は下野街道とも言う。此処まで来るとき、ときどき山中に入っていく古道に気づく。石畳など、昔の雰囲気が残っている素晴らしい小道だ。下郷駅から大内宿まで歩くと12キロ位らしい。毎年下野街道ウォーキング大会も開かれているらしい。いつか、この歴史の古道を歩いてみた。
中山峠を越えた先に「八幡の大ケヤキ」というのがあった。生憎雨が強くなったので、カメラに納めなかったが、幹周りの大きさには圧倒される。縄文杉並みであろう。今まで見たうちで最大だ。
【大内宿】
大内宿に近づいたかなと思う頃、右手の眼下に異様な光景を見た。どうやら、湯野上温泉駅からの329号道路のようだ。車がびっしりと道路を埋め尽くして延々と繋がっている。これでは車が動かないはずだ。我々のジャンボはやがてその道路に合流。だが、大内宿のすぐ手前なので、少しずつ動いている。湯野上温泉駅からでは、とてもじゃないが乗ってられない。この裏道131号を使うのが正解だろう。
大内宿に着いて更に驚いた。この狭い所に人人の群れ。土日だったら、足の踏み場もないのではなかろうか。こんなに押し寄せられたら爆発してしまうよ。
我々が着いたのは12時過ぎだった。藁葺き屋根の伊勢屋に入ろうとしたが、外まで並んでいて中には入れない。有名なネギ蕎麦を注文したいのだが、ドライバーの佐藤さんが中に入って訊いて来た。今予約すると3時頃だという。何!まだ12時半だよ。
こんな調子で、平日だというのに大内宿は人の波。やむを得ず予約をして、先に辺りを見物して時間を過ごす。そのうち、もっと早く蕎麦を食べられる店を佐藤さんが探してきてくれた。それでも藁葺きの建物の2階に上がりテーブルに着いたのは2時だった。
集落のはずれに高倉神社というのがある。平清盛との戦に破れて当地に落ち延びてきた以仁王[モチヒトオウ](後白河天皇第二皇子)を祭った神社だ。この神社がある丘に登ると集落全体が良く見える。そこからシャッターを切った。
2月の第2土日には大内宿・雪まつりがあり、素晴らしい写真が撮れるよ、と教えられた。また、7月2日の半夏まつりには大名行列にも匹敵する楽しい行列が見られるらしい。以仁王縁の高倉神社の祭礼だ。
【湯野上駅】
329号は駅へ向う下りはスムーズに車が動く。時々上ってくる観光バスとすれ違う。決して並んでは来ない。3時過ぎという時間のせいか。どうやら、お昼を避けて、しかも連続して来させず、一台一台、どこかで調整しているらしい。
駅は藁葺き屋根なので、それだけで観光名所になっている。温泉もそうだが、傍らには桜の木もあり、春には撮影スポットになるだろう。
【塔のへつり】
塔のへつりも混雑していた。韓国や中国の観光客も大型バスで来ている。
帰りは途中で「道の駅田島」に寄って、地元の野菜や産物などを土産を購入。あとは日光街道をひたすら走り、ジャンボが我々の宿・おおるり荘に着いたのは6時10分前。ドライバーは拘束時間をはるかに越えたが、いやな顔一つせず、最後まで気持ちよく付き合ってくれた。