日時;2017-10-27
天気;晴れ 最高気温は20℃くらいか
同行者;鎌ヶ谷ハイク&ウォークの会、メンバー4人
カメラ;小型の CoolPix (ニコン)
歩行コース+タイム (*こちら高齢者なので、タイムは参考にならないです。)
(東武)越生駅(8:40)→(8:45)観光案内所[地図パンフあり](8:55)→(9:00)絹の会館→(9:10)(正法寺)門柱→見晴台[P+wc]→(9:30)無名戦士の墓[展望台あり](9:40)→(10.10)西山高取[好展望](10:20)→(×幕岩への分岐点)→(11:10)大高取山直下分岐点広場→[大高取山往復]→分岐広場(11:25)→(11:55)幕岩展望台[昼食](12:50)→(狭く荒れた)沢沿いの道→林道終点地→(13:50)虚空蔵尊[wc有り](14:15)→(×ゆうパークおごせ分岐)→(14:50)[30号]→(15:30)越生駅
以下の地図はカシミール3D地図にHOLUXのGPS logger "m-241"の軌跡を読み込ませ、ソフトの"ペイント" で上書きして作成したものです。
なお、最下段のバーを右にスライドすると隠れている部分が現れます。
越生という駅は、東武と八高線が重なっているというのに、駅前にはコンビニも無い。駅を出て西へ向かうとすぐ、右手に観光案内所があった。そこで、地図などを
もらい外へ出ると、車道30号手前に上記のような絵が飾ってあった。大田道灌生誕地だという。そこから、右折し少し30号を進むと左手に写真店があり、そこを左折した。
あとは、道を真っすぐに進めば、正法寺の境内に入り、無名戦士の墓へ導いてくれる。来るとき、越生神社あたりから、遠く山中に光り輝く屏風のような建物が聳えて
いたが、それが無名戦士の墓なのだった。長い階段がストレートに上へと延びていて
苦労して上に辿り着いた。振り向くと下方に街並みが広がっていて良い眺めだ。
雄大な屏風のような墓(?)の両側に階段が付いていて、そこを登ったのが以下の場所だ↓ 。
民家が合掌造りなら、白川郷の風景に似ている。丘陵地帯の向こうには、空気が澄んでいれば、スカイツリーや筑波山も見えるらしい。天気は良いのだが、残念ながら本日は靄っていた。
西山高取までは、結構な勾配で思ったより苦労した。無名戦士の墓から此処まで、山中は我々だけだった。西山高取にはベンチもあり、眺めが良いのでそこで一服。
平らな尾根道を10分ぐらい楽しんだであろうか、道はやがてゆるい登りにかかり、
そのうち急斜面に変わったかと思ったら、324mピークに達した。そこから少し歩いた場所に標識があり、左に下ると「幕岩方面」と書いてある。少し入ってみたが、
どんどん下って行きそうで、どうやら大高取山へは遠回りになりそう。そこで、先ほどの分岐点に引き返し、直登コースに戻した。
木立で視界はきかないが、山道を登って行くと急に前方が明るくなって、小さな広場に着いた。大高取山だろうと思ったら、さに有らず。道標が沢山立っていて、どうやら主要分岐点らしき場所だった。
大高取山へは、北西に0.1kとある。行ってみると、以下の場所であった。
樹木に覆われ、視界はゼロ。ゆっくり腰を落ち着ける場所でもないので、早々と
引き揚げた。後で分かったのだが、地図を見ると、その奥に376.2mのピークが
あるではないか。もしかしたら、そこなら、展望がきくかも知れない。
100m下の分岐点に戻った。そのまま、南へ尾根道を進めば、桂木観音への道となる
ことは分かっていたが、「幕岩展望台」とはどんな岩なのか、見てみたいので行って
見ることにした。分岐点標識に0.4kとあったので、始めは幕岩までの往復を考えた。だが、それは失敗であった。道は急な下りとなり、行けども行けども岩が出てこない。南アの光岳(テカリダケ)のようにはいかない。おおっと口が滑った。いくら何でも
例に出すにはあまりにも極端。湯河原に幕山というのがあり、その幕山直下の岩場を思い出した→幕山の梅と南郷山 もっとも、ここの岩場でも比較にはならないが--。
400mはとっくに過ぎているのに高度がどんどん下がる。このまま行くと里に出てしまうと思った。完全に諦めたころ、展望台に着地した。なるほど、ベンチもあり南側が見事な展望だ。時計を見たら12時だ。近くにトイレが無いが、ここで弁当を広げることにした。この時点で、昼食後、大高取山へ登り返す気力は消え失せていた。
それにしても、巨岩など、どこを見ても無いじゃないか。などと、ぶつぶつ言っているうちに、二人の男性が下から登ってきた。ザック姿ではない。身軽な格好なので、
地元の人かな、と思って話しかけ、岩のことを訊ねた。そしたら、「我々のいる、この場所が岩の上なんです」と教えられた。「え-、そうなんですか」と驚いた。
彼らは山道の修復のために、この下で仕事をしている人だった(感謝)。
昼食後、いろいろ教えてもらったように下に降り、すぐ、本道から左にそれる脇道へと入った。すると、巨大な屏風のような岸壁が二つ、横に延びていた。以下の二枚が、それだ。屏風ではなく「幕」なのか。つまり、幕岩の正体である。
幕岩から展望台下の本道に戻ることも考えたが、この脇道から虚空蔵尊へ行けると教わったので、戻らずに進むことにした。
だが、本当に行けるのかな、と不安であった。というのは、この脇道は幅が1メートルも無く80cm位で、幅の中央部が深く抉られている。しかも、傾斜がきつく実に歩きずらい。数日前の台風がもたらした雨量のせいだろう。そう言えば稜線部の尾根道は、落ち葉ではなく、緑の杉っ葉が山道を覆っていた。クッションの効いた実に快適な道となっていたのに。2日前に関東を襲った暴風のせいであろう。
ただ、この脇道は他のコースと異なり、絶えず沢音を耳にしながら奥深い山中を歩けるので心が和む。この道に入ったのは我々だけらしく、虚空蔵尊まで人に遭遇しなかった。
ロープの助けを借りなければ下れない場所もあった。
下の林道終点部に降り立って、初めて警戒心を解いた。その後は神経を使うことも無く進み、民家が出てきたときには、ほっとした。その先に虚空蔵尊の境内があった。
虚空蔵尊(コクゾウソン)--ここにはトイレがあり、助かった。寺の周りは自然公園になっているのだろうか。ゆったりとした佇まいだ。だが、正面の階段は長かった。
虚空蔵尊
守っているのは狛犬ではなく、向かって右が狼?、左は牛だった。
ここから、途中の車道で「ゆうパークおごせ」への分岐点で右に見送り、主要道30号に出て左折し、越生駅まで1時間以上歩いた。