日本舞踊とかソシアルダンスには興味は無いが、ジャズダンスは別だ。
テレビの歌謡ショーなどで、集団で踊っているバックダンサーたちの踊りはよく見る。私などは、前で歌っている歌手よりもバックのダンスのほうが見たい。なので、「おい、邪魔だ!どけ!」とテレビ画面の歌手に向かって叫ぶことがある。
スポーティーで健康的、しかもリズムに乗った身体の躍動を見ているのは楽しい。一度、歌手と抱き合わせでないダンスを生で見たいと思っていたが、そういう機会がなかった。自治体の文化ホールに飾ってある案内もコンサートや演劇・落語ばかりで、そういうものはない。
当日(2010-12-23)、JR本八幡駅を降りて会場に向かっていると、同じ方向に歩いている者たちがいた。見ると、若いママさんたちが、小さい子たちの手を引いている。あちらにも、こちらにも---やだなぁ、お遊戯の発表会につき合わされるのか--一瞬、引き返そうかと思った。だが、電車に乗ってせっかく来たのだから、と思い直した。
開演15分前に市川市文化会館・大ホールに到着。見ると、会場内はまさに、子どもたちや身内らしき大人たちでいっぱい。主催が「千葉県ダンス指導者協会」とあるので、こういうことになるのかな、と思った。
だが、始まってみると、結構いい。幼児たちの部から年齢が上がるうちに、「これは、なかなか見せるではないか」という感じになってきた。パンフを見ると、大きく三部に分かれている。二部・三部と進む頃には出演者は大人になってきた。一部の段階ですでに感じていたが、かなりのレベルだ。
全体を見終わっての感じだが、ほとんどがハイレベルだ。多くは、プロを目指している若者たちだろう。サークル活動とは異なる。もうすでに、どこかでギャラをもらっているかもしれない。テレビで見るバックダンサーたちと、ほとんど遜色が無い。ヒップホップも動きがいい。二部あたりから、「これなら入場料を払ってもいい」と思うようになった。
メリハリが利いて、リズムにうまく乗っている。ここまでくるには、そうとう努力をしたのであろう。私には残念ながら、個々の踊りに関して、論評する能力はないが、「こういうレベルなら、お金を払っても見にきたい」という気持ちにさせたことは間違いない。何しろ、4時から始まって、気づいたら夜の8時過ぎだったのだから。
論評の代わりに、パンフに載っていた出場団体の名前を以下に記して、お礼の気持ちとしたい。
スタジオ N まっくはりーず funk da beat Drops Dance Box ダンススポット"Misty" リズムエクササイズ「元気組」 Beat American Dancers/ BAD Y.Y KIDS/ Y.Y JAZZ DANCE Comme soi Dance Studio M・ジャズダンススタジオ エンジェル・チュ・チュ/ MDA スタジオ ジャズクラス/ マムズ・バレエ/ ジョイフル Banana moon