goo blog サービス終了のお知らせ 

世界の中心で吉熊が叫ぶ2

身長15センチの吉熊くんと生きる独身OLの暮らし

映画「国宝」

2025年07月13日 | 日記
10時に起床。昨晩からデパケンを飲み始めたせいか、今日は気分も体調も良好。

遅ればせながら映画「国宝」を観に行くことに。
今週の文春で林真理子先生が熱く感想を述べられていたので「これは観ないと!」と重い腰を上げたのだった。



歌舞伎役者の一家に生まれ育ったサラブレッド・大垣俊介(横浜流星)。そこに父を目の前で殺された任侠の息子・立花喜久雄(吉沢亮)が見込まれて入ることになり、二人で切磋琢磨していくブラザーフッドな作品。
二人がまさしく「魂の双子」っぽくて、彼らがじゃれあっているだけで涙が出てくる。
舞台の上で息の合った踊りを披露するのを見てまた泣く。

寺島しのぶ、田中泯、渡辺謙も出てた。豪華なキャスティング。
3時間の超大作だったけど波乱万丈な二人の人生から一瞬も目が離せななかった。
(一応、上映二時間前に大福を食べたせいか尿意を気にせずじっくりと堪能できた)

『国宝』本予告【6月6日(金)公開】|主題歌「Luminance」原摩利彦 feat. 井口 理


私の中で「横浜流星くん=ちょんまげ」なので、ちょっと、いや、すんごく新鮮だった!!



お腹が空いたので丸亀製麺でうどんを食べた。
大根おろしがさっぱりしていて実に美味。




ドラッグストアに寄り、妹おススメのシャンプーを購入。
これ、マジで髪がツルツルサラサラになる!





んでもって「べらぼう」を鑑賞。
嗚呼、今日は映画館で、そして家で。横浜流星くんを見られて眼福すぎるッ!!
やっぱりちょんまげが安定感がある(個人的感想)。

米騒動からの最後の展開で「…え?ええ??」と呆然。
噂話に翻弄される佐野政言の絶望、そして田沼意知への劣等感はわからないわけではないけれど、ひどくない?
誰袖花魁、可愛そう…。


次回は選挙で放送延期。
二週間、モヤモヤするのか~。


さて、明日からまた仕事。
中日に急激な気分の落ち込みがあったが、うに丼に白杖ゲット、オーケストラコンサートに映画に、本当に充実した休みだった。
明日からまた頑張ろう。


山の天気

2025年07月12日 | 日記
9時に起床。昨夜はあまりよく眠れなかった。
体が重いまま、昨日池袋で買ったクリスピー・クリーム・ドーナツのパイナップル味を口にする。
甘酸っぱい味が一瞬だけ気分を上げてくれるが、すぐにまた布団に潜り込んでしまう。


テレビでは「べらぼう」の再放送が流れている。
横目で見ながら、ようやく重い腰を上げてお化粧を始める。
鏡の中の自分に「ほら、動けよ」と言い聞かせるように。

本日の予定は、お直し屋さんに鞄とワンピースの修理を出すこと。
これで今日のミッションは一応完了だ。

だが、どうにも体調が優れない。
天気のせいかなと曇り空を眺めつつぼんやり過ごしてみるが、気分が一向に上がらない。
お腹がゴロゴロ鳴り、不安感が胸を締め付けて、落ち着かないのである。

心療内科に行くことにした。

本来は金曜日の予約だが、今日はそんな場合ではない。
ガチの診療は23時まで待つと言われたので、5分以内のソフトコースで予約を入れる。
診察時間が近づいたら電話をくれるというので、一旦帰宅して掃除を始めた。
埃を払い、床を拭く単純な作業が、頭の中のモヤモヤを少しだけ整理してくれる。

17時に心療内科から電話がかかってきたので、急いで向かう。

クマ医師に、今日突如湧きあがってきた不安感、そして気分が悪いことを話すと、デパケンを処方してくれた。
次回の診察は来週の金曜日。診察室を出る頃、クマ医師の穏やかな顔を見ていたら、なぜか少しだけ元気が戻ってきた。
処方:デパケン(錠剤は初めて)。


帰り道、和幸で一口ヒレカツ弁当を買って帰宅。衣がサクサクで、噛むたびに小さな幸せが口に広がる。食欲が戻ってきたことに、ちょっとだけ安堵する。





妹が勧めてくれたシャンプーとトリートメントを使った(試供品タイプ)。
「Straine(ストレイン)」



株式会社Aiロボティクスが展開するヘアケアブランドで山下智久さんがブランドアンバサダーを務めているらしい。
縮毛補修発想という発想が新しい。

洗い心地が滑らかで、乾かした後も髪がしっとりまとまる。しっとりというか重くなる。ストンと地面に向かう感じがする。
これは本気でリピートしようと思う。


お風呂では、林真理子先生の「紫色の場所」をうん十年ぶりに読了。
スタイリストという、ナウい(死語)の業界の主人公が、ふとしたきっかけで宗教に嵌っていく話。
あれよあれよと多額のお布施に突き進む展開が、怖いほどリアルだ。
心のどこかで宗教を軽んじつつ、でも引き込まれていく人間の弱さ。
真理子先生の筆力に、ただただため息が出る。


先ほどデパケンを飲んだら、心が少し落ち着いた。
昨日はあんなに元気だったのに…。
山の天気みたいに気分がコロコロ変わる心。
自分でも嫌になるけれど、こうやって小さな楽しみ——サクサクのヒレカツや、懐かしい本のページをめくる時間——に救われる瞬間もある。

明日はどうかな。


ミッションコンプリート有給

2025年07月11日 | 日記
有給取得。9時に起床。

★有給ミッション1
「すし小川でうに丼を食べる!」
大将は優しいのだけど口コミのとおり女将さんがめっちゃ塩対応。
でも私は何故か気に入られており、大切にされている。そんなに頻繁に来ていないのに申し訳ない。
カウンターで大将が一生懸命に握ってくれる。


ホール担当は女将さん。

大将「このうに丼、どなたのだっけ?」
女将さん「その水色のワンピースのお嬢さんでしょう。お嬢さん、何年もうに丼なんだから」

そんな遣り取りにくすっと笑ってしまう。


にぎりもあるし、そちらの方も一度食べたことがあるのだけれども、私はどうしてもうに丼をオーダーしてしまう。
今朝仕入してきたというには仄かに甘く、雑味がなくてシンプルだ。
通常、うに丼(海鮮丼)というものは、ご飯との比率を考えながら食べるものだけれども、このうに丼はうに、うに、うに、うにとご飯、うに、うに、が続いてもOK。何も考えずにうに丼を食べることに集中できる=トランス状態になるってこと。そう、小川のうに丼は私にとってライブなのだ。


食後、口の中がうにの風味でいっぱいになるのを感じつつ、地下にあるお店から地上に出る瞬間が好き。

平日限定の尊いランチ、ずっと続きますように。



★有給ミッション2
東銀座駅から浅草線(障害者手帳で無料)で日本橋駅へ。そこから乗り換えて高田馬場駅で下車。
西早稲田の日本視覚障害者団体連合にて白杖を買う。
1割負担で1185円。カーボン製の折りたたみ式。
この前、色々と案内してくれた購買部のお兄さんに今日も手続きをしてもらう。

(ここでは白杖以外に色々なものを売っている)


お兄さんに記念撮影をしてもらう。

嬉しそうな俺。

ありがとうございます。
大切に使わせていただきます。


使ってみた感想はすごく楽ちん!
みんなが僕を避けてくれるよッ!


一旦帰宅。
110センチの白杖。折りたたむと、吉熊の身長の2倍になる。

先端のくるくるはオプションで付けたの。滑らかに地面を感じられるように。



★有給ミッション3
日フィル&広上マエストロによるホルストの「惑星」を聴く@サントリーホール。
職場のお姉さんに誘われていたのだ。
今日が来るまですごく楽しみにしていた。






広上淳一さんの指揮は「広上ダンス」とか言われるほどダイナミックでキレッキレ。



開場の時報オルゴールでほっこり。


ロビーは相変わらずゴージャス。
(前回は半年前の第九)



19時開演。
前半は、佐藤聰明:バスクラリネット協奏曲「ヴァン・ホッホへのオマージュ」(世界初演) バスクラリネット:フランス・ムソー
とても神秘的で繊細さに満ちた曲。

後半は「惑星」(ホルスト)

「惑星」における各曲は、それぞれの惑星が持つイメージを音楽で表現しており、「火星」は戦争、「木星」は快楽(陽気で快活なユーモアに富んだ感情)、「土星」は制限や試練など、様々な側面を表現している。

最初は「火星」
…来年打ち上げの火星衛星探査計画MMXを思い出しちゃったりする。
ホルストが惑星を作曲したのは約100年前。
当時は火星の衛星「フォボス」は発見されていたのだろうか。
いずれにせよ、「スターウォーズ」の「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」に影響を与えたという「火星」はダイナミックでかっこよかった。

「金星」で癒されて、やっぱり「木星」で泣いちゃう。
3:00~の平原綾香の部分とか、人生を肯定された感じがするのよね、あの曲。

ホルストの「惑星」のCDを買ったのはなんと2001年、北京の空港のCDショップでだった。
搭乗まで時間があったので免税店を徘徊。ランコムの化粧品と、CDを買ったのである。アルバムなのに1000円ぐらいだし、いいかな~と思って買った。平原綾香のジュピターが発売される前から私は惑星を知っていた。

「いつか生で聴きたいな」と思っていたのだが24年越しに念願がかなった。感無量。




東京音大の女声合唱さんたちも「海王星」で良いお仕事していた。
海王星の神秘さを見事に表現していた。



お姉さんと感想を述べあいながら最寄り駅まで揺られた。

充実した最高の有給だった。


【感動のフィナーレ】惑星 (組曲)より木星(Gustav Holst - The Planets - Jupiter)




白杖はいい意味でも悪い意味でも目立つ。
帰りに付きまといに遭い、遠回りしてなんとかまいた。
社会的弱者を標的にするなんて、なんという愚行。
今度会ったら白杖でバシバシ叩いてやる!!



夕立の匂い

2025年07月10日 | 日記
夕立の匂いには、人の心をノスタルジックな気分に誘う不思議な力がある。
雨とアスファルトの匂いが混ざり合うその一瞬、遠い子供の頃の記憶が胸の奥から静かに蘇る。
子供の頃に味わった栃木の夏が、鮮やかに目の前に広がるのだ。

栃木の夏は夕立が多く、雷鳴もまた賑やかだった。
今も変わらないのだろうが、子供の頃の記憶はとりわけ鮮烈だ。

夏休みの午後、近所の友達と外で遊び呆けていると、遠くからゴロゴロと雷の音が聞こえてくる。
ついさっきまで陽に焼かれたアスファルトが、雨粒を受けて黒い模様を広げ、瞬く間に雨音が勢いを増す。
友達と家に駆け込み、雨が止むのを待つ。
雷鳴があまりにも大きく、皆でこたつに潜り込むのが慣わしだった。
ゴロゴロ、ドーンと響くたび、少し怯えながら雷が遠ざかるのをひたすら待つ子供たち。

祖母はいつも「柱には触らないように」と口を酸っぱくして言った。
雷が落ちれば、柱を伝って電流が走るのだとか。
母はといえば、雨が降り始めると「あじゃぱ~!」と嘆きつつ、ベランダに干した布団や洗濯物を慌てて取り込んでいた。


小学五年生になると、算数で速度と時間と距離の関係を習う。
授業中に雷雨が訪れると、ピカッと光った瞬間から秒数を数え、「今、雷はどのくらい遠くにいる?」と皆で計算し合った。
1秒で約340メートルという公式を頼りに、「5キロ」「いや、4.8キロ」と言い合い、教室は雨音と笑い声でざわめいた。

あの頃の時間が、ひどく愛おしい。

就職してからの25年間、夕立の記憶があまり残っていないことに、今日、ふと気づいた。

会社と家の往復、雨が降れば何も感じずに急いで駅へ向かう日々。
そんな光景があまりに繰り返され、印象に残らないのかもしれない。

今日、夕立の中を帰宅し、久しぶりにあの匂いを感じた。

今日は心療内科デー。
本来は金曜日に受診するのだが、明日の夜は予定があるため、今日に変更した。
全身びっしょりだったので一度帰宅して着替えた。

待ち時間は2時間。
クマ医師との会話は、いつものように「仕事もプライベートも、特段問題はないですね」で終わる。
最近、本当に平和すぎてネタがない。

障害年金の受給決定を報告し、わからない点を尋ねた。
私は身体障害者、クマ医師は精神障害者の前提で話すため、時折話が噛み合わないが、まあ、それもいつものことだ。

帰路、雨が上がり、空気がほのかに涼しかった。
道すがら、いつもの野良猫に話しかける。
路地の角でそっぽを向いたままだが、今日は触らせてくれた。
自由で少し気ままな姿に、つい笑みがこぼれる。





家に着いて、静かな部屋で一服。
明日は有給を取り、三連休だ。

子供の頃、雷を怖がりつつ友達と笑い合った夏の午後。
あの記憶が、ふとした瞬間に蘇る。
三連休は、思う存分楽しもうと思う。
ベランダで夜空を見上げながら、子供の頃の自分に「まあ、なんとかやってるよ」とそっと伝えたい。

夕食はコンビニごはん。

心療内科デーは駅そばがデフォなのだが、経理マンと一緒に帰って話に夢中になり通過してしまった。


宿題は朝の涼しい時間帯に

2025年07月09日 | 日記
相変わらず暑い一日。出勤した後、すでに頭や額から汗がしたたり落ちて目に染みる。
毎年言うけれど、夏は本当に苦手。

「宿題は朝の涼しい時間帯に」
小学生の1学期の終業式に先生からはいつもそう言われた。
実際、40年前の夏の朝は多少動いても汗ばむことはなかった(ラジオ体操で汗ばむ程度)。
宿題は「ひらけ!ポンキッキ」を見たあと、朝、母のマネジメントの下ちゃんと行っていた。
ちなみにエアコンなんぞ茶の間にはなく、2階に1台のみの家庭に育だった。

今は朝、出勤するだけで額に汗、つまり通勤そのものが「労働」になっている。
そのうえ、ガチの労働。
我ながら偉いと思う。

仕事帰り、今日は水曜日だから王将に直行。
アプリのクーポンで餃子一人前が無料になる日だ。


パリッと焼けた餃子を酢とラー油とたれでパクパクと。
飽きたらジャストサイズの油淋鶏の汁をつける。
甘酸っぱいタレが、疲れた体に染みるんである。


満腹で家に帰って、湯船に浸かりながら本を開く。
ページをめくる音と、ほのかなお湯の匂い。
こんな時間が、夏の疲れを忘れさせてくれる。

心の平安という言葉が不意に頭の中に浮かぶ。
他人のことなど歯牙にもかけず、ゆったりとおおらかに生きること。
まさに今、その状態にある。
この幸せがずっと続いてほしい。


人生の宿題は都度、降って湧いてくる。

病気告知から2年が経過し、やっと順天堂での治療も落ち着いてきた。
去年の晩秋には自立支援制度(精神)の手続きをして、今年は障害者手帳・障害年金・白杖の手続きをこなした。

今、やっとひと段落ついたところだ。

人生的には宿題を終え、母がふかしたとうもろこしとジャガイモを昼食にしながら「あなたの知らない世界」をのんびりと観る時間に差し掛かった。

ま、また「宿題」は与えられるのだろうけれども今はただ、のんびりしたい。