小さなゲーム屋の日々

街の小さなゲーム屋さんの日々の
思いや販売状況などを細々と綴ります。

メーカーから見ると

2009-06-04 19:47:30 | ゲーム

DL専売の方がメーカーにとって素晴らしいだろう。
という意見が結構見えるので
完全DL販売として
少しだけ考えてみたいと思います。

メリットとしては、
・問屋や流通を通さないので利益をとりやすい
・小売店や流通に営業や、店頭用販促物費用の削減
・パッケージや説明書等の製造コスト削減
・在庫切れ等でおきる販売ロスの現象
・在庫保有等によるメーカーの負担減少

こんな感じかな?

逆はどうでしょう?
・店頭展開などが無いため、盛り上が具合が実感しにくい
・予約が入るわけではないので実数が読みにくい
初回の出荷数が確定しない。

こんな感じなのかな?

メーカーにとって、一番の問題としてるのは
初回の出荷数が確定しない。なのではないでしょうか?

これが参入をしぶる大きな理由かと思っています。

なぜ、初回出荷数が確定しないことが問題なのか?

パッケージ販売の場合
初回受注出荷5000本だとして
受注は大体1~2ヶ月前には終了してるので
その分の入金のめどは立つことになります

これがDL販売の場合だと
売ってみないことには、
どれぐらいの本数売れるのか分からない。
入金もそれを集計してからでしょうから少し後になります。
資金回収の目安が付きにくい分、
次の開発のGoサインが出しにくい。

この差が重要かと

やっぱりパケの初回出荷時にまとまった現金が
回収出来るというのは大きいと思います。



TVCMや広告展開をきっちりできるメーカーはいいでしょうが
そういうことが出来ないメーカーは
発売されてもタイトルが埋もれてしまう可能性があり

DL販売だと店頭で展開するわけではないので
大きなタイトルと配信開始日が近い場合、
影に隠れてしまって
販売数が0になってしまう可能性も出てきます。

まぁこれはパケでも起こりうるのですけどね。
DL販売だと売れた数が0の場合
入金も0になってしまうのでかなり怖い。
パケだと最低でも出荷した分は入金がありますからね。

そう考えると
500~800本ぐらいのソフトの方が
ダメージが大きいかも知れないですね。

パケだと、とりあえず仕入れてみるか?とか
顔見せに在庫するかな?等で
ある程度の出荷数は出ると思います。

まぁ出荷も0ならパケの方が
在庫も残るので悲惨ですけど
0って聞いたこと無いですね。
初回受注集まらない時点で中止になるかな?
あれそうなるととりあえず
少しでも回収できる分DLの方がいいのかな?
いやでも開発に見切りを付けにくいって事になるのかな?
うーむ どうだろう?


販売時の利益率が上がるメリットは大きいですが
それでも最初にまとまった
資金回収のメドが立たないのは痛いと思います。
自転車操業的に運営資金を廻してる所ほど
大きな問題になりそうな気がします。

大体こんな感じかなと


それでもDL販売が普及すれば
市場に参入する敷居が下がってくるので、
それはメーカーにとってありがたいことなんだと思いますし
コストが下がることで
2000円前後での商品展開もやりやすくなるでしょうし
いろいろと実験的なソフトや野心的なソフトも
開発にOK出しやすくなると思います。

遊ぶ方としても、これを機会に
小粒でぴりりと辛いソフトが沢山出てきてくれれば
言うこと無しなんですけどね。





まぁ世の中、
便利な方に流れていくモノなので
DL販売は仕方がないとは思うのですが
ネット環境を利用しない人や、
情報に弱い人への対応等
うまく考えたシステムを
用意してもらえれば良いなと思います。

完全に小売りが必要なくなるような、
そんな時代になってくるかも知れませんが
そこはそれ、なんとか生き残って見せますよ。




最初にあげた文章が
読みにくかったので
謎のぶちょー氏に修正していただきました
ありがとうございました。