NECが1995年11月WINDOWS95市場にオールインワンモデルとして華々しく投入したバリュースターシリーズV-7/V-10がCPUの非力さゆえに富士通FM-Vに対抗できずに前倒し気味に1996年2月に投入したPentiumプロセッサ(120MHz)機。上位機種はV13。モデム内臓モデルを4月に投入したが定価で3万円の違いがあるが実売価格はさほど違いが無かった。本体はXaモデルのマザーボードをマイナーチェンジして流用していると思われたがチップセットは販売ロッドによって違うものを使っているのでXaよりは低性能なものになっている。Cバスが2つ、PCIバスは1つに減らされているがマザーボードにはパターンがあるのでXaと差別化するためだけに減らされたのかも。Cバスはフロッピーで専用メニューを立ち上げてからでないと使えないので古いCバス製品が使えない事態が頻発した。NEC98DOSゲームが使えるWIN95機として売れたがFM音源が内蔵されていないのでCバスに増設しても内臓PCM音源が使えなくなるので軽いジレンマに落ちいってしまった。NEC98DOSはHDDのアクセスが遅いのでSCSIに装填しなおす方がCPUのアップグレードするより速くなる。ただNECの周辺機器メーカーのCPUのアップグレードはPentiumプロセッサ-133MHzが最低ラインで120MHz以下では不安定を覚悟でのアップグレードをしなければならないのでV-12は不便な機種といえる。PCIバスは結構DOS/V機のものでも使えるものが多いがビデオカードは対応してないものが多いので対応を謳っているものが望ましい。NEC98DOS機としてだけ見ると良い機体だがWIN機としてはFM-Vには及ばないものだった。なおキーボード・マウスともNEC独自の形状なのでDOS/V機のものは流用できない。CD-ROMもIDE接続だがATA規格ではないので注意が必要。(オークションが無い得はCD-ROMが壊れると大変だった。たしか2,3万かかった筈)
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