ということで、第1回目は一番打者の差から考察していこうかと。
マリーンズだと西岡選手、他球団の例として好調ファイターズの森本選手を例として比較してみようかと思います。
★2006年成績
M/07 西岡 剛 試合110 打数406 安打114 2・3塁打27 HR4 打点26 得点56 盗塁31 四死球51 打率.281 出塁率.359
F/46 森本 稀哲 試合130 打数505 安打146 2・3塁打34 HR9 打点42 得点106 盗塁12 四死球47 打率.289 出塁率.346
★2005年成績
M/07 西岡 剛 試合122 打数447 安打120 2・3塁打33 HR4 打点48 得点80 盗塁41 四死球36 打率.268 出塁率.320
2人の成績を見るだけで、得点の差が顕著であるということに気づきます。
打数が100も違うので一概には言えないと思うかもしれませんが、打者個人の力だけを見て単純に考えると出塁して2塁以降までいく確率はそれ程かわらないか西岡選手の方が高いはずです。
にもかかわらず、得点では50点も差をつけられているのが現実です。
単純に比較は出来ませんが、両チームの3番打者は
M 福浦 和也 得点圏打率.304 打点48
F 小笠原 道大 得点圏打率.320 打点96
であり、得点圏打率に大きな差が見られないのに、打点が50も違うのです。
単純に西岡選手の出塁を得点圏まで進めると言う形で生かせていないのがマリーンズの問題なのでしょう。
これは、2番打者が決まらずにシーズンが終わろうとしていることもありますが・・・。
出塁率が昨年よりも上がっている、にもかかわらず得点が減っている結果から考えても、西岡選手に走塁面で問題があったことは否定できないのではないでしょうか?
勿論、後ろの打者が打てていないからだろう、という指摘も出来るかと思います。
マリーンズの主軸、福浦選手、ベニー選手、里崎選手、今江選手の得点圏打率は全員3割を超えています。
ファイターズの場合、得点圏打率が3割を超えているのは小笠原選手くらいだったりします。
このことから、主軸打者の得点圏打率は決して低いわけではありません。
むしろ、高いはずの得点圏打率を生かせていない(各打者の打点が少ない)事がマリーンズの得点能力不足を物語っているのかもしれませんね。