行ってきました。
肉筆浮世絵の世界展。
レディースナイトってことで、女だけの貸切+学芸員さんの約30分のトーク付き。
美人画は・・・まぁ、観る機会も多いので説明をさら~っと読みながら、きれいな着物の柄や、題名を楽しみました。
説明書きに付けられたテーマというかなんというか・・・学芸員さんが注目して欲しいような内容を題名っぽく書いてあるのが面白くて笑いました。例えば、「こんな竹林に迷い込みたい」・・・竹林に美女がいっぱいの浮世絵。「帯はどこかしら?」・・・着替えをしている美女が帯が見つからなくて探している様子の絵。といった感じ。あと、子どもと一緒のお母さんが、ちょ~色っぽい。江戸時代の母は歳は若いと思うけれど、しぐさが粋で色っぽい。絵だからかしら?
そして、学芸員さんと一緒にのれんをくぐって入ったのは、18禁の春画の部屋。
日本では、こんなにたくさんの春画を集めた展示会は初めてだということや、江戸時代の人達にとって春画はどんなものだったのか・・・とか、芸術作品としての価値はどこにあるか・・・あそこにある肉筆画は・・・向こうの版画は・・・この巻物は・・・と、絵の説明も。
いよいよ、初めての春画鑑賞^m^
実際に声を出さないけれど、心の中では「ひぇ~!!ぎょえ~!!ぅおおおおおお!!」の連続。
覚えている内容を少し・・・様々な階級の交わりが描かれた絵巻物あり、恋のむつごと四十八手あり、屏風に実物大に描かれた交わり中の肉筆画あり、女性器を顔にした不気味な絵あり・・・正直、最初の数枚までは興味津々で観れたけれど、あの部分だけを強調する描き方を見続けるのは、ちと枚数が多すぎて飽きました。
一番のお気に入りは、豆男(小人)になって、色々な方の交わり中の現場を見て回るというもの。お!豆男、ここから見てる。あはは・・・こんなところから覗いてる。ここにいたら、豆男が丸見え、絶対見られてるって気づいてるよ・・・と、豆男に目が行くので楽しめました。
それにしても、江戸の人達、絵に描かれていることが普段の様子だとしたら、農作業中、旅の途中の馬の上、道端、うたたね中の母の横、どこでもあり。
ところで、版画の表現法では、今の技術をもってしてもとても表せないくらいの部分もあるらしい。あそこの毛の描き方がそうだそうな。だとすると、やっぱり最高技術の芸術品なんだね~。
最後は、また美人画や風俗画に戻り、一番最後の絵は「お多福」
ふっくらした、お面にも使われたりする・・・あの「オタフク」です。
見るものを幸せにする”超美女”という説明書きが。美人の定義も時代と共に変化しているんだね。
売店で買った記念の絵はがきはこれ
新しく発見され、今回初公開の「花魁と禿図」-喜多川 歌麿
墨の濃淡だけで描かれているけれど、じ~っと見ていると色が見えるような錯覚。とっても細かくてすごい。正面を向いている絵は、珍しいとのこと。
これでおしまい。
福岡市美術館は、大濠公園にあるので・・・夜の大濠公園の様子。7時半ごろ。
まだまだたくさんの方が、走ったり散歩したりしていました。
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