徳之島ゲストハウスみち お庭番日誌

「♪おはなしさんぽみち♪福岡出張所」から「徳之島ゲストハウスみち お庭番日誌」に変更。ヤギと鶏と愉快な島人たちとの記録。

徳之島でお盆

2016-08-17 17:47:59 | 奄美

 お盆のちょっと前・・・11日が父の月命日なので、その日はお墓へ。

雑草を抜いたり、湯飲みやおちょこを洗ってきれいにしたり、お花を入れ替えたり・・・そして、多分、これは実家辺りの独特な風習で、浜から真っ白な砂を持ってきて、それを敷き詰めました。父の墓は、実家の敷地に代々住んでいたというご先祖の墓をそのまま使わせてもらっていて、天保という字が掘られているので、江戸時代からのもの。サンゴの石でできていて・・・何とも味のあるお墓なのです。昨日書いた、辞世の句にあるように、土になりたい・・・土になりたい・・・と、強く願ったので、土葬にしました。なので、墓の下でそのまま眠っています^m^ 

 そして、お盆の初日。

お墓へ父を迎えに行きました。

お酒を呑ませて(?)・・・今日は一緒に家に帰ろう・・・と声をかけて、一年ぶりに家へ。

どこへも寄らず、お墓からまっすぐ家へ帰らないといけないんだそうな。

家に着いたら、神棚(神道なので)に母が準備しておいてくれたおちょこにお墓から持ち帰ったお酒を入れて・・・父の迎えは終了。笹の葉を採ってきて見ずに浸しておくのも忘れずに。これは何のため?と聞いたら、母もよくわからないそうな。

 

 父を連れてきて、まず最初にお供えするのはお餅。茶色いのがそう。

二本ずつ並べられているのは草の幹を切ったもの。あの世の人たちの箸なんだそうな。

祀っているのは父だけなんだけれど、箸は数組。

なぜかというと、私達に関係のあるご先祖様ならどなたでも皆さんで分け合ってお召し上がりください・・・という意味だそう。徳之島の方言で言うと「ゆれゆれ にきゃぎてぃたぼれ」

 

 その後、晩ご飯をお供え。

そして・・・翌日から、大忙し。

朝起きたら、まずお茶、7時ごろに朝ごはん、10時におやつ、12時にお昼ご飯、3時におやつ、6時ごろに晩ご飯。この時間は麺類を出す・・・とか、ここでは白いお餅を出す・・・とか、色々決まりごとも。母と一緒に、作って出して片付けて・・・の繰り返し。我が家は分家なので、父が亡くなるまではお盆は無く、送り盆の時に本家へ行くくらい。子供の頃は、他所の家の神棚や仏壇の前の色とりどりのお供え物が羨ましくて、どうしてうちには無いの?と、お供え用のお菓子を買ってもらったことも^m^

ここまで書いて、あ~・・・ちゃんと全てのお供えの写真を撮っておけばよかったと後悔。母に教えてもらえるうちに記録しておかねば!

 

 送り盆の15日、福岡へ戻る日だったので、父を送れず。

この日は、必ず準備する食べ物が。白いお餅、素麺、厚揚げ、豚肉・・・だったかな?厚揚げはあの世へ帰る時に履く下駄で、素麺は鼻緒、他は・・・何だろう?これも聞いておかねば。

 

 

 盆踊りの提灯(^^♪

子どもの頃のように賑やかでは無く、数えられるような数の人たちが踊っていました。無料のかき氷や焼き鳥もあり、小さい子供たちが元気に走り回っている姿も。

 お盆は、できるかぎり帰省しなきゃ・・・と、思いました。ちゃんちゃん。