日曜日にポートアイランドに行ってきたので、今日から2回に分けてレポートをお送りします。今日は前編として、来月末に閉園することになった神戸ポートピアランドの様子をご覧いただきたいと思います。
(参考)・ ポートアイランド(Yahoo!トラベル)
・ 神戸ポートピアランド(公式サイト)
「25年のあゆみ」という展示があったので、まずそちらに行ってみました。
ポートアイランドの完成に合わせて開かれた「ポートピア'81(神戸ポートアイランド博覧会)」(リンク先はWikipedia)開催当時の写真です。
博覧会場の模型もありました。
博覧会当時のポートピアランドの模型です。
私も親に連れられてポートピア博に行ったことがあるのですが、とにかく人がいっぱいで何を見たのかあんまり記憶がありません(苦笑)
ただ、コーヒーカップの形をしたUCC館、そして海沿いの観覧車、2回宙返りするジェットコースター(当時関西では宙返りコースターはなかったと思います)が、幼い私の心に与えた鮮烈な印象だけは、今も残っています。
開園から現在に至るまでのポスターもいろいろ展示してありました。
両側にいる2匹のイルカは、ポートピアランドのキャラクターのようです。
なにこのマスコット。
こう言っちゃなんですが、あんなギョロ目で子どもがよく怖がらないなぁと(^^;)
とこういう感じで、写真もいろいろ見ることができました。
デーモン小暮閣下、歌ってます。
神戸なのでサンバカーニバルなんてのもあります。よい子のみんなは見ないように(笑)
ラッツ&スターのライブ写真もありました。
右側は桑マンですが、左側で歌ってるのって、ひょっとして例のあの人……
なんか怪しくなってきたので、展示はこのくらいにして外に出てみましょう。
帆船「ゴールデンハインド号」。観覧車をバックにした姿はポートピアランドの象徴と言ってもいいものですが、閉園後どうなってしまうのか気になります。
おや、さっきのキャラクターですね。樽の中に入っていて、しかも樽には絵馬がたくさん掛けてあります。
……だそうです。バカップルが絵馬を掛けるわけですね。
肝心のキャラクターを撮ってみました。が、目が怖い……
しかも絵馬食ってるし(((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
気を取り直して、アトラクションを見てみましょう。
ポートピアランドと言えばこれ、「ダブルループコースター」。ただ、乗っているのは一番後ろに2人だけでした。昔はあまりに客が多いので、一度に2本のコースターを運転していたんですけどねぇ。
2階建てのメリーゴーランド。できた当時は画期的だったと思うのですが、今では乗る人もほとんどいません。
他にもいろんなアトラクションを見ましたが、どれもほとんどガラガラで、お客さんが来たら運転するという状態でした。
この日は昼ごろまで雨が降っていて、ポートピアランドに着いた時にはようやく雨が上がったばかり。それで客足が悪くなるのは分かるのですが、いくらなんでも……
華やかだった時代を知る私からすれば、この日の光景はあまりにも衝撃的で、寂しいものでした。
正直なところ、ポートピアランドが閉園すると聞いた時には何の驚きもありませんでした。遠からずなくなるであろうことは何年も前から分かりきっていましたし、むしろ「よくぞここまで持ちこたえた」という思いが強かったです。
とはいうものの、やはり実際になくなってしまうとなると寂しさを感じずにはいられません。それはもちろん、今まで慣れ親しんできたものがなくなることへの感傷でもあるのでしょう。
ですが、ポートピアランドの閉園は「未来都市」としてのポーアイ(ポートアイランド)の終わりでもあり、そしてかつて「ポートピア」が示していたはずの未来が、ついに幻と消えてしまうことでもある、私にはそんな気がしてなりません。
ポートピアランドやポーアイができた時、この街は来るべき未来の象徴でした。無人で動く電車、現代的な街並みや建築物、今までにない乗り物がいっぱいの海沿いの遊園地……多くの人が驚きや憧れを抱きました。そしてそんな街を作り上げた「株式会社神戸市」は賞賛の的でした。
しかし、そんな時代は長くは続きませんでした。
その後バブル崩壊にもかかわらず続けられた埋め立て工事によって、ポートピアランドはもはや海沿いの遊園地ではなくなっていました。かつて一望していた大阪湾に代わり、殺風景な土色が眼下に広がるようになったのです。
さらに阪神・淡路大震災……液状化現象や対岸に唯一通じる神戸大橋の閉鎖は、人工島ポーアイの脆弱さを見せつけるものでした。
その後ポートピアランドの南隣には仮設住宅が建設され、観覧車から見えるのは震災の重苦しい現実となりました。仕方ないこととはいえ、夢を与えるはずの遊園地としてはあまりに切ない条件です。
その後は神戸港の没落、地元経済の不振、相次ぐ企業や店舗の撤退などにより、ポーアイは衰える一方でした。かつて神戸の未来の象徴だったポートアイランドは、衰退と不況、そして震災の後遺症に苦しむ神戸の姿を映し出す鏡の1枚となったのです。
そして、ポートピアランドもポーアイとともに衰えを示すようになりました。USJの誕生は確かに最後の一撃でしょうが、むしろ宝塚ファミリーランドや阪神パークよりも生き永らえたことの方が不思議な気がします。
25年前、画期的な遊園地として私の前に現れた神戸ポートピアランドが、来月末姿を消します。「未来都市」ポートアイランドがかつて私たちの前に示し、そしてその衰退とともに消えていった輝かしい「未来」に殉ずるかのように。
後編は明後日お送りします。
(参考)・ ポートアイランド(Yahoo!トラベル)
・ 神戸ポートピアランド(公式サイト)
「25年のあゆみ」という展示があったので、まずそちらに行ってみました。
ポートアイランドの完成に合わせて開かれた「ポートピア'81(神戸ポートアイランド博覧会)」(リンク先はWikipedia)開催当時の写真です。
博覧会場の模型もありました。
博覧会当時のポートピアランドの模型です。
私も親に連れられてポートピア博に行ったことがあるのですが、とにかく人がいっぱいで何を見たのかあんまり記憶がありません(苦笑)
ただ、コーヒーカップの形をしたUCC館、そして海沿いの観覧車、2回宙返りするジェットコースター(当時関西では宙返りコースターはなかったと思います)が、幼い私の心に与えた鮮烈な印象だけは、今も残っています。
開園から現在に至るまでのポスターもいろいろ展示してありました。
両側にいる2匹のイルカは、ポートピアランドのキャラクターのようです。
なにこのマスコット。
こう言っちゃなんですが、あんなギョロ目で子どもがよく怖がらないなぁと(^^;)
とこういう感じで、写真もいろいろ見ることができました。
デーモン小暮閣下、歌ってます。
神戸なのでサンバカーニバルなんてのもあります。よい子のみんなは見ないように(笑)
ラッツ&スターのライブ写真もありました。
右側は桑マンですが、左側で歌ってるのって、ひょっとして例のあの人……
なんか怪しくなってきたので、展示はこのくらいにして外に出てみましょう。
帆船「ゴールデンハインド号」。観覧車をバックにした姿はポートピアランドの象徴と言ってもいいものですが、閉園後どうなってしまうのか気になります。
おや、さっきのキャラクターですね。樽の中に入っていて、しかも樽には絵馬がたくさん掛けてあります。
……だそうです。
肝心のキャラクターを撮ってみました。が、目が怖い……
しかも絵馬食ってるし(((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
気を取り直して、アトラクションを見てみましょう。
ポートピアランドと言えばこれ、「ダブルループコースター」。ただ、乗っているのは一番後ろに2人だけでした。昔はあまりに客が多いので、一度に2本のコースターを運転していたんですけどねぇ。
2階建てのメリーゴーランド。できた当時は画期的だったと思うのですが、今では乗る人もほとんどいません。
他にもいろんなアトラクションを見ましたが、どれもほとんどガラガラで、お客さんが来たら運転するという状態でした。
この日は昼ごろまで雨が降っていて、ポートピアランドに着いた時にはようやく雨が上がったばかり。それで客足が悪くなるのは分かるのですが、いくらなんでも……
華やかだった時代を知る私からすれば、この日の光景はあまりにも衝撃的で、寂しいものでした。
正直なところ、ポートピアランドが閉園すると聞いた時には何の驚きもありませんでした。遠からずなくなるであろうことは何年も前から分かりきっていましたし、むしろ「よくぞここまで持ちこたえた」という思いが強かったです。
とはいうものの、やはり実際になくなってしまうとなると寂しさを感じずにはいられません。それはもちろん、今まで慣れ親しんできたものがなくなることへの感傷でもあるのでしょう。
ですが、ポートピアランドの閉園は「未来都市」としてのポーアイ(ポートアイランド)の終わりでもあり、そしてかつて「ポートピア」が示していたはずの未来が、ついに幻と消えてしまうことでもある、私にはそんな気がしてなりません。
ポートピアランドやポーアイができた時、この街は来るべき未来の象徴でした。無人で動く電車、現代的な街並みや建築物、今までにない乗り物がいっぱいの海沿いの遊園地……多くの人が驚きや憧れを抱きました。そしてそんな街を作り上げた「株式会社神戸市」は賞賛の的でした。
しかし、そんな時代は長くは続きませんでした。
その後バブル崩壊にもかかわらず続けられた埋め立て工事によって、ポートピアランドはもはや海沿いの遊園地ではなくなっていました。かつて一望していた大阪湾に代わり、殺風景な土色が眼下に広がるようになったのです。
さらに阪神・淡路大震災……液状化現象や対岸に唯一通じる神戸大橋の閉鎖は、人工島ポーアイの脆弱さを見せつけるものでした。
その後ポートピアランドの南隣には仮設住宅が建設され、観覧車から見えるのは震災の重苦しい現実となりました。仕方ないこととはいえ、夢を与えるはずの遊園地としてはあまりに切ない条件です。
その後は神戸港の没落、地元経済の不振、相次ぐ企業や店舗の撤退などにより、ポーアイは衰える一方でした。かつて神戸の未来の象徴だったポートアイランドは、衰退と不況、そして震災の後遺症に苦しむ神戸の姿を映し出す鏡の1枚となったのです。
そして、ポートピアランドもポーアイとともに衰えを示すようになりました。USJの誕生は確かに最後の一撃でしょうが、むしろ宝塚ファミリーランドや阪神パークよりも生き永らえたことの方が不思議な気がします。
25年前、画期的な遊園地として私の前に現れた神戸ポートピアランドが、来月末姿を消します。「未来都市」ポートアイランドがかつて私たちの前に示し、そしてその衰退とともに消えていった輝かしい「未来」に殉ずるかのように。
後編は明後日お送りします。
一時は、神戸のデートスポットでしたねえ。(しみじみ)
研究所結成前、所長と行ったことがあります。
ダブルループコースターがまじ怖かったです。
一生に二度しかジェットコースターにのってないんですが、もう一箇所は宝塚ファミリーランドだったので、もうどちらも消えてしまうんですねえ。しんみり
ウチのギョロ目もびっくりのマスコットがいた・・・。
それと、高3の修学旅行の自由行動の時に、甲子園球場と、そこに足を伸ばしたのを思い出しました。閉鎖しちゃうんですね…。
ポートピアランドですが、リニューアルする時に完成予想図を描きました。
あれから十○年震災を乗り越えて生き残ったわけですから良くやったと言うべきなんでしょうね。
>バカップル
え~絵馬をささげたカップルは閉園したらどうなるんでしょうか・・・・。
まさか絵馬掛けてませんよね・・・?
それは良かった・・・・(^^;)
>2回宙返りするジェットコースター
つくば万博で「立って乗るジェットコースター」を見たときたまげました。あの万博の売り物「世界一の観覧車(宇宙食つき←不味かった)は確かエキスポランドにあるはず。
>デーモン小暮閣下
今やNHKの相撲中継で「閣下」つきで呼ばれるお方です。
>ひょっとして
わはは!!
実はちょくちょく新設なった神戸空港に行ってたもんで、その神戸空港の展望デッキからポートピアランドの観覧車が見えたりするんですよね。
ポートライナーの三宮駅には「閉園カウントダウン&ポスター」も登場し、悲壮感が漂っていると感じるのは俺だけでしょうか。
そんな状況であってなおも、俺はただの一度もポートピアランドに行く予\定はなく、心の底で「ごくろうさん」と祈るのみです。
>ポートピアランドやポーアイができた時、この街は来るべき未来の象徴でした。無人で動く電車、現代的な街並みや建築物、今までにない乗り物がいっぱいの海沿いの遊園地……多くの人が驚きや憧れを抱きました。
この辺のくだりから、神戸出身者にとっては切ない気持ちになります。色々ありましたよね。(しみじみ・・)
後編も楽しみにしています^^
1998年でしたので、震災の爪痕が色濃く残っていたのを覚えています。
やってたのがダイエーとポートピアランドくらいでしたしねぇ…。
そしてポートピアランドでは違う絶叫をする羽目に。
売店でゴキに襲われましたw
思い出といったら一緒に行ったやつが空中で逆さまになって静止するライドに乗って財布落としたことくらいか。
(彼はのちに姫路セントラルパークでも同じ失敗を繰り返す)
toraoさん
あのゲームは神戸のローカルな地名がいくつも登場しますが、ポーアイはまったく出てこないんですよ。
神戸港から見えるはずのない観覧車が遠景に見えるだけ。
まあそれよりも「呉ポートピアランド」という、なかったことにしたい弟分の方がネタにしやすいですが。
ただ絶叫系のマシンが苦手な人には、ちょっと辛かったと思います。私も何回か行った経験があるのですが、ジェットコースターは結局一度も乗らないままでした(苦笑)