にわか日ハムファンのブログ記念館

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阪堺電車新ダイヤ探索(前篇)住吉界隈撮影行

2014-03-03 19:59:24 | 関西は燃えているか
 大阪に唯一残る路面電車である阪堺電車。「チン電」の愛称や現役最古の電車モ161形などなどのイメージは、最近流行りのLRTとはどうにも結びつきません。
 ただ、その阪堺電車も、近年堺市の補助を受けて超低床車両「堺トラム」を導入。試験的に我孫子道以南での営業運転を繰り返してきました(超低床車両というのは、早い話が札幌市電の「ポラリス」の類です)。
 そして、3月1日からは天王寺駅前までの本格運行がついにスタート。これに合わせてダイヤも大幅に変わりました。

■ 平成26年3月1日(土) ダイヤ改正を実施いたします。(堺トラム、天王寺駅前へ乗り入れ開始)(阪堺電軌・2013年2月6日)


 ……と言えば聞こえはいいのですが、現実には減便なんですね、これが。
 今までだと、日中は天王寺駅前-(上町線)-住吉-(阪堺線)-浜寺駅前、天王寺駅前-住吉-(上町線)-住吉公園、恵美須町-(阪堺線)-住吉-(阪堺線)-我孫子道(止)の電車が各1時間5本運転されていました。
 ところが、新ダイヤでは恵美須町-我孫子道の電車が1時間3本に減便。また、天王寺駅前-住吉公園の電車は、朝ラッシュ時の一部の電車以外が全て我孫子道に行先変更になりました。
 そういうわけで、いささか残念な内容のダイヤ改定ではあるのですが、何はともあれ堺トラムにはぜひ一度乗ってみたいところ。そんなわけで、今日所用があったのを良いことに出かけてみました。



 住吉大社の前を通ると、今年も立浪部屋の幟が立っていました。ここが稽古場なのです。



 寒い寒いと言いながら、もうすぐ春場所なんですね。少しずつ春は近づいています。



 用事を済ませて、住吉公園駅へ。ほんの数日前まで、朝から夜(といっても19時台までですが)まで電車がやって来た駅が、今では役割をほとんど失ってしまいました(ちなみに、隣の高架は南海電車の住吉大社駅)。



 駅に入ってみると、ホーム手前でガードがされています。まるで廃駅のようで、どうにも悲しい光景です。



 新しい駅時刻表。電車は1日4,5本だけになってしまいました。逆に廃止されなかったのが不思議なぐらいですが、この区間がなくなったら、正月3ヶ日のダイヤを組めなくなるのかも知れません。
 ところで、電車がなくなって大丈夫なのかと思われた方。実は、この時刻表にも書いている住吉鳥居前の停留所が50メートルほどのところにあって、ほとんど影響はないんです。
 つまり、今までは住吉公園止まりだった電車が、ダイヤ改定で住吉鳥居前から南の我孫子道まで通るようになったわけで、かえって便利になった部分はあります。
 とはいうものの、この味のある駅が寂れるに任せてしまうというのはやはり寂しいですね。



 さて、住吉公園から数百メートルほど歩いて住吉停留所へ。堺トラム導入までの最新鋭、モ601形どうしがすれ違っています。



 次いで、完全な新造車両としては堺トラム導入までの最新鋭、モ701形。



 こちらもモ701形。阪堺電軌にとって車体広告は貴重な収入源。なので、同じ形式でも広告によって塗装はまるで違うのです。



 一方こちらは最古参のモ161形。先にも書きましたが、(動態保存車を除く)現役で定期運用されている電車としては日本最古、昭和一ケタ世代の形式です。
 この車両は広告ではなくて、かつての阪堺で多く見られた白い雲の塗装が施されています。
 ……と、いろいろ撮影しているうちに、およそチン電のイメージとは異なるメタリックの車両が現れました。堺トラムです!(後篇に続く)


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